【2022年揖斐川ハーフマラソン】レースレポート- 1時間13分59秒

揖斐川ハーフマラソン2022

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。

 こんにちは。管理人のらんしゅーです。

 私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程走り競技志向でランニングに取り組んでいます。

 これまでの自己ベストは2022年3月に名古屋シティマラソンで出した1時間12分29秒です。

 今回は揖斐川ハーフマラソンに出場してきました。本記事はそのレースレポートになります。

目次

本レースの位置づけ

 ハーフマラソンへの出場は2022年3月の名古屋シティマラソン以来になります。

 2022年はトラックレースを中心に取り組んできました。特に5000mでの記録向上を目指してトレーニングを行ってきました。

 2021年10月に出した5000m:16分14秒に対し、2022年9月に16分01秒を記録。5000mでは自己ベストを更新することができています。

 しかし、自分が行ってきたトレーニング内容からすると、5000mではもっと記録を伸ばせると考えていました。思ったよりも記録が伸びなかったという感覚です。

 同じように、ハーフマラソンの記録はどのくらい伸びたのかを把握することで、どの能力が記録向上を止めてしまっているのかを突き止めることができると考えています。

 2022年ではハーフマラソンを2本走る予定です。今回の揖斐川ハーフマラソン、12月に予定している東海市ハーフマラソンです。

 この2本のハーフマラソンで、能力伸長具合を測っていきたい、というのが本レースの位置づけとなります。

ピーキング、コース内容、レース目標・プラン

ピーキング・調子

 ピーキングに関しては、普段110~120km/週程度の走行距離を70km/週(普段の60%程度)まで落としました。レース前のトレーニング内容は以下の通りです。

スクロールできます
レース前の日数トレーニング内容
8日前Long 23.6km 4:34/km 107min
7日前Easy 15.0km 4:50/km 72min
6日前OFF
5日前Easy 13.0km 4:38/km 60min
4日前LT 6000m予定→1000mで中止
※入りが3:30/kmで止めた
Total 10.6km
3日前Easy 13.2km 4:27/km 59min
※ラスト1km 3:24/km
2日前Easy 13.1km 4:30/km 59min
1日前Easy 7.5km 4:30/km 34min
レース当日直前1週間の走行距離:72km

 調子を測りたかった4日前のLT走では、入りの1000mが3:30/kmと、感覚と合わなかったので、その時点で中断しました。

 Easyジョグのペースが自然と上がってきているため、疲労は徐々に抜けてきていると感じます。

 しかし、強度と特異性の面では、今回のレースに向けてほとんど対策できませんでした。

コース内容分析

 揖斐川ハーフマラソンはアップダウンが多く、記録を出すには厳しいコースとなっています。

揖斐川ハーフマラソン高低差(アップダウン)

 特に、往路8~9km辺りで、1kmあたり50m以上の高低差があります。復路12km地点以降はほぼ下りのコースです。

 ハーフマラソンできつくなってくるのは15km以降であることを考えると、往路では厳しい上りに何とか耐えることができれば、復路はなんとか走り切れそうな感じです。

レース目標とプラン

 今回のレース目標は1時間13分切りです。

 疲労は抜けているものの、トレーニング強度と特異性の調整がうまく進んでいないこと、コースのアップダウン天候を考慮しました。

 本文はレース前に執筆していますが、レース時に予想される天候は雨となっています。少なくともタイムにはデメリットしかありません。

 レースプランとしては、自分よりも実力が上のランナーにひたすらついていく方針とします。

 タイムで許容したいペース帯は3:20~3:30/kmです。ただし、往路の8~9kmは勾配が厳しいため、この限りではありません

レースレポート

起床~スタート直前

 名古屋シティマラソン以来のハーフマラソンレースだ。

 2022年はトラックの5000mをメインにして取り組んできたが、なかなか結果を出すことができなかった。

 トラックレースで好記録を出すためには、それに合ったトレーニング内容へと変化させる必要があることを痛感した。

 具体的に言うと、最大酸素摂取量に近い強度でのトレーニングが圧倒的に足りていなかった。

 LT値でのトレーニングは高いボリュームで積んでいたが、最大酸素摂取量に近い強度でのトレーニングが相対的に不足していた。

 レース距離が長くなるにつれ、最大酸素摂取量の重要性は低下していく。昨年から取り組んできた大容量LTトレーニングの成果が出ていれば、今回のハーフマラソンでは好記録が出せるはずだ。

 今回は岐阜県揖斐川町で行われる揖斐川ハーフマラソンへの参加。自宅からだと遠いため、前日に妻の実家に宿泊しそこから車で向かうことにさせてもらった。

 起床時間は4:00。ここ数日、娘の体調がすぐれず、眠れない夜が続いたが、昨晩は比較的ぐっすり眠ることができた。

 トイレマネジメントを順調に終え、体重測定をすると62.2kg。2022年3月の名古屋シティマラソン当日の朝は64kgであったため、1.8kgの減量。今年の夏、意図的に体重を減らした。

 レース前日は、タンパク質と脂質を控え、糖質中心の食事とした。お昼にはお好み焼き・たこ焼き・たい焼きを食べ、夜にはうなぎをごちそうになった。

 当日の朝食は、おでんの卵2個、ちくわ3切れ、魚のつみれ1つ、ご飯150g。普段とは違うが、おおむね同じになるようにした。

 今回の栄養戦略は、モルテンドリンクMIX320をレース1時間前までに飲み干し、レース1.5~2.0時間前程度にコーヒー1杯(Mcd-Mサイズ)、モンスターエナジー355ml1缶を摂る。

 エネルギーとカフェイン摂取のためだ。

 今回のランニングギア。

揖斐川ハーフマラソン-ランニングギア
ランニングギア
  • ナイキ エアロスイフト
  • 2XU MCSランコンプショーツ
  • アシックス メタスピードスカイ
  • zamst プレシオーネカーフ
  • ランテージ イダテンソリッド

 レースシューズはメタスピードスカイにした。

 メタスピードスカイ+を購入し、トレーニングで何度か使用してきたが、自分の実力ではまだ使いこなせない感覚があったため、今回はメタスピードスカイで走ることにした。

 レーススタート時刻は9:30。受付は8:30までに済ませる必要がある。

 朝食を摂ってから、事前に実施するように配布された抗原検査キットを開封するとトラブル発生。検査液がZiplock袋内部で漏れており、使用できない状態になっていた。

 代わりの検査キットを持っていなかったため、受付で申告し、代わりの抗原検査キットをもらうしか方法が無い。少し焦ったが、検査キット予備があると信じて、少し早めに家を出ることにした。

 途中のマクドナルドでMサイズのホットコーヒーを飲みながら、レースレポートの執筆(本記事)をした。最も落ち着く時間だ。

 車で下道を通って会場へ向かう。今回駐車場は、あるつての配慮により、スタート地点からかなり近いところに確保できていた。

 貴重品やランニンググッズを置いておける車がスタート地点近くに確保できることは、かなりのアドバンテージだ。

 現地に着いてから、すぐにランナー受付へ。久しぶりに公道ロードハーフマラソンに出場するが、沢山の人がいてやる気が上がってきた。

揖斐川ハーフマラソン2022

 受付へ行き、抗原検査キットが漏れていた件を伝えると、あらかじめ準備されていた再検査場へと案内され、スムーズに再検査することができた。もちろん陰性だった。

 その時点で時刻は8:15頃。スタート整列は9:10までに行う旨が記載されていたため、9:00頃までにアップを終わらせるイメージで、8:30過ぎからウォーミングアップを開始。

 ジョグ4km程、ウィンドスプリント3本を行った。調子はいい感じだ。Totalで4.7km。

 9:10頃にスタート整列に到着。結果論だが、もっとゆっくりウォーミングアップをしてもよかった。到着後、しばらく待機している時間があったし、陸連登録者のブロックは余裕がかなりあった。

 スタートまで10分を切ったところで、スタート地点への移動が開始された。いよいよスタートだ。

スタート~ゴール

 普段のレースだと、スタート直後はハイペースになりがちなのだが、意外と落ち着いたスタートだ。

 周りを見ると、ベテランが多く、ハイペースで突っ込みすぎるような人が少なかった、と言える。

 私自身、普段のトレーニングでは3:25~3:30/kmでしか走れていないため、3:20台前半のペースに不安があったが、1kmの入りが3:20。それでも動きには大分余裕があった。

 おおよそ、集団が分かってきた。自分のペース帯にもちゃんと数人、集団走ができそうなメンバーがいた。ペースは安定している。

 上り区間が始まる5km前までは、3:20~3:25/kmで進んだ。5km通過は17:00。動きには余裕があるし、問題ない。

 4~5km以降は、上り区間が始まった。最初は比較的緩やかな上りだったが、どんどん勾配がきつくなる。

 前傾姿勢を保ち、きつさを感じないように「坂はきつくない」と暗示をかけながら進むが、8km付近で劇坂に突入。最も遅いラップで3:41/kmまで落ちた。

 前半の上りでどこまで脚を使ってよいか、正直分からない。後半は下りだからある程度前半頑張っても大丈夫か??と思いながら、遅れないように進んだ。

 折り返し地点直前で、非常に急なアップダウンが待っていた。かなり脚を持っていかれる。

 折り返してから、往路のアップダウンをもう一度やり直し。心が折れそうになったが、ともに走っていたS氏は、自分よりも苦しい中走っていたのを見て、負けてられないと思う。

 復路は、耐えながらなんとかペースを維持した。細かいアップダウンもあり、脚はかなり消耗していた。

 ラスト5kmは平地に戻った。ペースを維持する程度には残っていたが、ペースアップできるような余裕は残っていない。

 ラスト5kmは3:30/kmでの維持が限界だった。

 ゴール地点が見えてきて、電光掲示を見ると、1時間14分が切れそうだった。最後、少しだけ絞り出して1時間13分59秒(グロスタイム)でゴールした。

揖斐川ハーフマラソン-ラップ

記録・ランニングデータの振り返り

 まず、1時間13分59秒という記録が、自分にとって良い記録なのかどうかは結論できません。

 同じコースを走ったことが無く、相対的に比較することが難しいためです。しかし、少なくとも今の調子で出せる力は出し切れたと感じています。

 ランニングデータを掲載します(ランニングダイナミクスポッドで取得)。※心拍数は腕時計で測定

 2022年3月の名古屋シティマラソンと比較すると、ランニングピッチ、上下動、接地時間、全てほぼ同一でした。

 能力がほとんど変わっていないともいえるし、アップダウンがある中で健闘したともいえるが、結論は難しいと感じています。

 後半、ペースダウンはしたものの何とか粘り切ることはできました。走り終わった直後も足を使い切った感覚はなく、脚のスタミナが付いてきたと感じました。

 なんといっても、今回のコースは高低差とアップダウンがかなり厳しいコースでした。

 約100m弱を上ることに加え、アップダウンがあることでかなり脚を消耗しました。

 ハーフマラソンに向けての、トレーニング強度及び特異性の調整は進めなかったため、今の実力を100%反映してはいないと考えています。

 自分の実力を測るレースは12月の東海市ハーフマラソンにする予定です。

 

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