※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。
【ナイキ ペガサス39 レビュー】初心者でも使いやすいデイリートレーナーへ進化
- ペガサス39を購入しようかどうか迷っている
- 前モデル(ペガサス38)から何が変わったの?
- ペガサス39の使用用途は?
セールで少しづつ値段が下がっているペガサス39を買おうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向け、ペガサス39の履き心地や前作との比較を徹底解説します。
私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程を走り競技志向でランニングに取り組んでいます。
ペガサスシリーズはペガサス36から履いており、とても良いシューズであることを実感してきました。
ここでは、ペガサス39が前モデルであるペガサス38までと比較してどのような点がアップデートされたのかや、履き心地やサイズ感、重さ等を徹底レビューします。
特に、私が個人的に感じた「走り心地」について詳しく記載します。
本記事を読めば、ペガサス39が今の自分に必要なのかを判断し買うべきかどうか決めることができます。
私自身、「ペガサス39は初心者でも扱いやすいデイリートレーナーへと進化した」と感じました。トレーニングの大半を占めるジョギングにとても適しているシューズです。
- ソールに屈曲性が生まれ安定性が向上、初心者でも扱いやすくアップデート。
- ジョギングに適したデイリートレーナー。ペース走やインターバル走等のスピードトレーニングには適さない。
- 前モデル(ペガサス38)までと同様のサイズ感
- 「とりあえず買っておけば間違いない」一足
ペガサス39を購入した理由
私自身、ペガサス39以外にも複数のジョギングシューズを持っています。具体的にはアシックスのノヴァブラスト3やグライドライド2です。
どれも素晴らしいシューズなのですが、強いバウンド感や、強くガイドされる感覚を感じます。言い換えると「自分の足で走っていない感覚」です。
アシックスのハイパースピード2は接地感がナチュラルで走りやすいのですが、クッション性が中程度で、長く走るには怪我の不安がありました。
私は、練習のほぼ大半を占めるジョギングで使うシューズを毎回履き分けています。
レースの後・ポイント練習の翌日・少し疲労が抜けた状態でのジョギングなど、体の調子に合わせて使うシューズを変更しています。
私自身、これまではジョギングを「繋ぎの練習」として捉えてきたのですが、来シーズンにフルマラソンへ挑戦するにあたり、ジョギングを重要なトレーニングとして取り組むことに決めました。
特にある程度疲労が抜けた状態でのジョギングで使うシューズとして、クッション性と接地感の自然さが両立したペガサス39に注目して、購入することに決めました。
ソールの屈曲性が上がり、安定感が向上
ペガサス39を履いて走り出した瞬間にまず感じたのは、安定感と接地のダイレクト感です。
ペガサス38まではソールがあまり曲がらず、厚底感をよく感じる一方で安定性が低いように感じていました。
ペガサス39の安定性はソールの屈曲性が向上したことに起因しています。
アウトソールには溝が2本入っています。前モデルまでは1本しか入っていませんでした。
ソールが曲がりやすいことで接地した時のぐらつきが軽減するため、安定感をよく感じます。
また、これだけのクッション性能があるのにもかかわらず、接地感も感じることができます。
薄底を履いた時のように足に衝撃を感じるということはないのですが、しっかり「地面を踏んで走っている感覚」を得ることができます。
「ちゃんと自分の体の機能を使って前に進んでいく感覚」で走ることができます。
靴に走らされるのではなく、自ら意識して効率よく楽に走る技術を身に付けるためには、サポートが強すぎないシューズが適しています。
ペガサス39はそんな要望に応えるシューズだと感じました。
推進性は前モデル(ペガサス38)までの方が高かった
安定感が向上したことで、推進性は低下したと感じました。
ペガサス37・38は、曲がりにくいソールから得られる反発力でぐいぐい前に進める感覚でした。
ペガサス39は、屈曲しやすいソールに変更となり、ある程度自分の脚力で推進していく必要があります。
しかし、私自身は練習の大半を占めるジョギングに必要なシューズの要素は、衝撃吸収性能と安定感であると考えています。
ジョギングは、ポイント練習で疲労した後やレース翌日等、あえてスピードを出さないシーンで行うことが多いはずです。
スピードを出すことが目的ではないトレーニングでは、自分の力で推進させることができ、クッション性能を備えたシューズが適していると考えます。
「ペガサス39になって推進力が下がった」といった評価も多く、実際に私もそう感じます。
ただ、この安定感とクッショニング性能を両立させたジョギングシューズにはなかなか出会うことができません。
その意味でペガサス39は素晴らしいシューズであると感じています。
アッパーの素材が柔らかく足当たりが良い。フィット性が高い
ペガサス39からフライワイヤー構造が再び採用されました。
フライワイヤーはペガサス36で採用されていました。
ペガサス39ではフライワイヤーの採用により、足の甲への圧力を低減させながらフィット感が高まっています。
足を入れると、柔らかいメッシュ素材の足当たりが気持ちよく、頻度高く履くシューズとして適していると感じます。
かかと部分の素材も分厚くできており、かかとへの違和感も少ないです。
初心者でも扱いやすいデイリートレーナー
ペガサス39は、前モデル(ペガサス38)と比較して推進力は低下したものの、安定性が向上しました。
「初心者でも扱いやすいデイリートレーナー」へと進化しました。
私自身がおすすめする主な使用用途はジョギングです。ジョギングと言っても、様々な種類があります。
ポイント練習やレース後のアクティブレストとしてのジョギング、ある程度のスピードで負荷をかけたい時のジョギング、疲労が抜けた状態でのジョギング等です。
ペガサス39は、どんなシーンのジョギングにも適しているデイリートレーナーの代表であると感じました。
ランニングを始める方でも「とりあえずこれ1足買っておけば大丈夫」といったシューズであると言えます。
一方、ペース走やインターバル走等のスピード値が高いトレーニングには不向きです。
ソールの屈曲性が高い分、接地してからのレスポンスが少し遅めであるためです。自分である程度頑張ってスピードを出していく必要があります。
本ブログでは、おすすめできるランニングシューズを厳選して紹介していますので、是非ご参照ください。
重さ、サイズ感、ワイドモデルについて
重さを実測したところ、27.5cmで262gでした。ペガサス38は280g以上あったのでかなり軽量化されています。
サイズ感はペガサス38と同様です。
私自身の例で言うと、ナイキではインフィニティランやヴェイパーフライネクスト%、アシックスではノヴァブラストやグライドライド、全てで27.5cmを履いています。
ペガサス39についても27.5cmでジャストフィットです。私自身、ペガサスシリーズはすべて27.5cmを使用してきました。
足の横幅は、少しスリムだと感じます。ただフライワイヤーで足幅へフィットさせることができることに加え足の甲への圧力が低いです。
ノーマルモデルのワイズがEE、ワイドモデルは4Eまであるので、足幅が広い方はワイドモデルを選択することができます。
安く購入する方法
ペガサス39は以下で購入することができます。
- Amazon、楽天、Yahoo
- ナイキ公式通販
- その他スポーツショップ 通販サイト
- スポーツショップ実店舗
ナイキ公式通販では定期的にセールが行われていますが、自分が欲しいサイズがすぐに売り切れてしまいます。
私がおすすめするのはAmazon、楽天、Yahooです。
Amazonや楽天、Yahooでは、セールの回数も多く、各スポーツショップが出店しているので、セール時期を狙って購入するのがおすすめです。
ペガサス39の購入に迷っている方へ参考になれば幸いです。
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