【エアロフィットプロ2.0 レビュー】肺機能が測定できる呼吸筋トレーニング器具

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※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。

こんな疑問を解消
  • エアロフィットプロ2.0で測定できる「肺機能」って何?
  • エアロフィットアクティブとの違いは?
  • エアロフィットプロ2.0はどこで買えるの?

 横隔膜などの呼吸筋を鍛えるトレーニング器具として発売されているエアロフィットプロ2.0が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程を走り競技志向でランニングに取り組んでいます。

 私自身は、ランニングでのパフォーマンス向上を目的として呼吸筋トレーニングを行っています。

 エアロフィットプロ2.0は「肺活量・吸気圧・呼気圧」の測定と呼吸筋トレーニングを両方行うことができる唯一のトレーニング器具です。

 ここでは、エアロフィットプロ2.0でどのように肺機能が測定できるのか、呼吸筋トレーニングはどのように行っていくのかについて紹介します。

 本記事を読めば、エアロフィットプロ2.0の良い点や気になる点がよく理解できます。購入する価値があるかどうか判断できるようになります。

 私としては「肺機能を測定することができる」という点が非常に優れていると感じています。トレーニングの効果が目に見え、トレーニングのモチベーションとなります。

エアロフィットプロ2.0について
  • 肺機能「肺活量・吸気圧・呼気圧」を測定することができる
  • 肺機能の向上が定量的に見えるため、トレーニングの効果を実感できる
  • 肺機能測定とトレーニングが同じ器具でできるという点も優れている
  • トレーニングの時に鼻から空気が入る、漏れる場合はノーズクリップを使う
  • 値段が少々高い点がネック
  • 購入は、45日間の返金保証と10%OFFクーポンがある公式HPがおすすめ
目次

エアロフィットプロ2.0の概要

 エアロフィットプロ2.0は2022年9月に発売された、呼吸筋トレーニング器具です。

 エアロフィットアクティブが既に発売されていましたが、それに「肺機能測定」を搭載してアップデートされました。

 エアロフィットについて詳しく知りたい方は、公式HPをご参照ください。

外観、付属品

 エアロフィットプロ2.0の外観です。

 手のひらサイズのコンパクトな器具です。

エアロフィットプロ2.0

 本体は、E-ユニット・本体・マウスピースの3部品から構成されています。

エアロフィットプロ2.0 構成物

 付属品は、外箱・エアロフィットプロ2.0本体・充電ケーブル(USB-専用接続端子)です。

エアロフィットプロ2.0 付属品

 充電ケーブル接続部は専用の端子形状となっています。専用充電ケーブルを接触させることで充電することができます。

エアロフィットアクティブとの違い

 従来品であるエアロフィットアクティブとの違いは次の通りです

スクロールできます
エアロフィット
アクティブ
エアロフィット
プロ2.0
サイズ同じ同じ
肺機能測定×
呼吸筋
トレーニング内容
吸気・呼気のタイミング
だけ指示される
常時、吸気圧・呼気圧が
表示された状態
値段11,99049,990
エアロフィットアクティブとエアロフィットプロ2.0の違い

 価格を除けば、「肺機能が測定できるかどうか」が唯一の違いです。

 エアロフィットプロでは、トレーニング中も吸気・呼気の様子がスマホ画面で確認できる点もよい点です。

 トレーニング中、スマホ上に表示される画面は後程解説します。

呼吸筋(横隔膜)のトレーニングによる効果

 最新の研究では、高強度運動(紹介した情報では80%VO2max以上)で呼吸筋疲労が運動パフォーマンスの低下につながる可能性がある事が分かっています。

 呼吸筋が疲労すると、呼吸筋へ多くの酸素供給を行うようにシグナルが発生し、走運動に用いる筋肉への酸素供給量を低下させることが運動パフォーマンス低下の要因ではないか、と提唱されています。

 したがって、呼吸筋を鍛えることで運動パフォーマンスが向上しマラソン等での記録向上が達成できる可能性があります。

 次の記事で詳しく解説していますので興味がある方は是非ご参照ください。

エアロフィットプロ2.0の使い方

 エアロフィットプロ2.0の使い方を紹介します。概ねエアロフィットアクティブと同様ですが、トレーニング中のアプリ上の表示画面が大きく異なります。

 エアロフィットアクティブの使い方は次の記事を参考にしてください。

充電方法

 専用充電ケーブルをE-ユニットに接続して充電します。充電中は緑色のランプが点滅します。充電が完了すると緑色のランプが点灯します。

エアロフィットプロ2.0 充電

エアロフィット専用アプリのダウンロード

 エアロフィット専用スマホアプリをダウンロードします。

 アプリでユーザー登録を行い、エアロフィットプロを選択して、アプリの指示通りに進めます。

エアロフィットアプリ 登録

肺機能測定

 毎日、呼吸筋トレーニングを行う前に肺機能測定(アプリ上では「肺検査」)を行います。

 肺機能の測定を行うことで、呼吸筋トレーニングの成果が目に見えて明らかになります。

 アプリ上でトレーニングを開始しようとすると、必ず1日に1回は肺検査をするように表示されますので、アプリの指示にしたがえば自動的に毎日肺機能測定を行うことになります。

 自分のタイミングで肺検査をする場合は以下の通りです。

 ディスカバー >> 肺検査 と進みます

肺機能の測定-1

アプリの指示通りに肺機能測定を行います。肺活量、吸気圧力、呼気圧力の順番で測定します。

肺活量の測定準備
肺活量測定
吸気圧測定準備
吸気圧測定
呼気圧測定準備
呼気圧測定

 肺機能検査が終わると、「肺活量・吸気圧・呼気圧」の結果が表示されます。

肺機能検査 結果

 肺機能の変化はトレンドで確認することができます。

肺機能検査 結果トレンド

エアロフィットプロでの呼吸筋トレーニング

 基本的にはエアロフィット専用アプリを用いて呼吸筋トレーニングを行いますが、従来のエアロフィットアクティブとプロ2.0では、トレーニング中に表示される画面が異なります。

 エアロフィットアクティブで表示される画面は次の記事を参考にしてください。

 エアロフィットプロでトレーニングを開始すると、息を吸う、吐くの指示と、吸気・呼気の圧力ゲージが表示されます。

エアロフィットプロ トレーニング画面-1

 実際に息を吸うと、ゲージ線が上昇します。目標圧力が赤色で示されているので、そのラインを超えるような圧力で吸気・呼気を行います。

 吸気・呼気圧力が目に見える点がとても優れており、トレーニングがとてもやりやすくなりました。目標が明確です。

 エアロフィットアクティブは、吸気・呼気のタイミングのみ指示されるので、どのような圧力が目標なのかが分かりませんでした。

アプリでの指示が分かりにくいことがある

 アプリの指示に従ってトレーニングを行いますが、アプリ上での「息を吸って・・・」等の指示が分かりにくく、実際にどういう呼吸をしたらよいのかが分かりにくい時がありました。

 例として「柔軟性」トレーニングでの指示が分かりにくかったため、アプリを触っていると、呼吸法の内容が説明されていることが分かりました。

 ディスカバー >> 柔軟性 と進み、以下の画面になると、画面下の方に「指示」というボタンがあります。

 「指示」ボタンを押すと、動画が再生されます。動画中で呼吸法の流れが表示されます。

エアロフィットアプリ 指示

 この通り、トレーニングが箇条書きとなっており、トレーニングの参考になる事が分かりました。

鼻から空気が入る・漏れてしまう場合はノーズクリップを使用する

ノーズクリップ

 エアロフィットで呼吸筋トレーニングをしていると、空気を吸うときに鼻から空気が入ったり、吐くときに漏れたりしてしまいました。

 上手に呼吸筋トレーニングができなかったので、プールで使うためのノーズクリップを購入し使用しています。比較的簡単に購入できますので、同じような悩みを持っている方は是非使ってみてください。

有料プラン(プレミアム)でできること

 私自身は無料会員ですが、年額4300円を支払うことでプレミアムメンバーシップに登録でき、下記のことができるようになります。

プレミアムメンバーシップで可能になる事
  • 他のユーザーと自分の数値を比較できる
  • 自分のトレーニング結果、数値のトレンドが示される(無料プランだと最大30日分)
  • Appleヘルスと連携し、HRVステータスと睡眠データを取得可能
  • 選んだ肺機能向上プログラムに合わせた個別プログラムの提案
  • 様々なアスリートと呼吸エキスパートで検証されたプログラムの提案
  • 個人的な呼吸のコツと提案

 参考にプレミアム会員になると確認できる統計データの画面を示します。

 ユーザーの中でのランキングや、自分の肺機能推移が見やすくなっています。

吸気機能トレンド

 しかし、私個人の意見としてはプレミアム会員になるメリットは少ないと感じます。

 まずは無料会員でトレーニングを継続する、だけでも良いと考えます。

エリートサイクリストのトレーニング例

 エアロフィットがスポンサー契約しているさいたまディレーブでのトレーニング動画が公式HPで公開されています。

優れている点:肺機能が測定できモチベーションが高まる

 エアロフィットプロ2.0は、肺機能が測定できる点が非常に優れていると考えています。

 エアロフィットアクティブでトレーニングを行う場合、主観でしか効果を実感することはできませんでした。

 しかしエアロフィットプロ2.0では肺機能が定量的に測定できるので、トレーニング効果が目に見えて分かります。

 トレーニングを継続するモチベーションになります。

活用のシーン:会社の昼休みなど、隙間時間を活用できる

 エアロフィットは気軽にトレーニングを行うことが出来るため、隙間時間を活用することができます。

 私自身がエアロフィットを使った呼吸筋トレーニングを行うのは、以下のような時です。

呼吸筋トレーニング実施タイミング
  • 仕事の昼休みや休憩時(特に在宅勤務にて)
  • 朝起床した後
  • お風呂に入っている時
  • 寝る前

 10分でも時間が空けば、エアロフィットでのトレーニングが可能です。

値段が高いことがネック

 値段が高いことがネックです。

 ただ、参考として、肺機能を測定する器具をエアロフィットとは別に購入した場合、2~3万円以上はします。

 エアロフィットがアプリと連携でき、肺機能測定結果も自動的に記録されていくことを考えると、エアロフィットプロそこまで高くないとも言えます。

エアロフィットの効果:私自身の記録と口コミ、評判

 私自身が記録した、肺機能の推移と実感、その他エアロフィットの口コミや評判などを紹介します。

私自身の、肺機能測定の結果推移

 私自身で使用を継続し、随時更新していきたいと思います。

使用開始してから2か月のデータ

 参考に、私自身が2か月間エアロフィットプロで呼吸筋トレーニングを行った結果を掲載します。

 肺活量は概ね横ばい、吸気圧と呼気圧は上昇傾向です。2か月経った今でも、吸気圧と呼気圧は少しづつ伸びてきています。

 最初はトレーニング器具自体の使用方法や、吸い込み・吐き出しのやり方への慣れによって数値が向上していた部分はありました。

 しかし、後半一か月は確実に呼吸筋の使い方や呼吸筋そのものが鍛えられ、数値が向上していると考えています。

 肺活量は、呼吸方法にもう少し改善できる点があるかもしれないので、引き続きトレーニングを継続していきたいと思います。

口コミ、評判

 エアロフィットアクティブのレビュー記事で紹介させていただいた通り、あくまでも主観的な判断ですが、体感で「息苦しさが改善した」と感じているユーザーもいます。

 効果の感じ方は個人差が大きいと思いますので、あくまで参考程度です。

購入方法

 エアロフィットプロ2.0は公式HPで購入することができます。

 公式HPで購入すると、45日間の返金保証が付くことがメリットです。10%オフになる割引クーポンも手に入ります(メールマガジンへの登録が必要)。

まとめ

 本記事では呼吸筋トレーニング器具エアロフィットプロ2.0を紹介させていただきました。

 私が思う、エアロフィットプロ最大の利点は「手軽に呼吸筋トレーニングを行え肺機能を常時測定できる点」です。

 もし、「呼吸に関する心配」や、「トレーニングを行いたいけど本格的すぎるのはちょっとな・・・」などと考えている方、また、「競技種目とは違ったクロストレーニングを行いたい」と考えている競技者の方であれば、是非試してみる価値はあると思います。

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