※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。
メタスピードエッジ+(プラス)のレビュー スカイプラスとの徹底比較
- メタスピードエッジプラスを買おうか迷っている
- メタスピードエッジプラスは、メタスピードスカイ、ヴェイパーと何が違うの?
- メタスピードスカイプラスとメタスピードエッジプラスとの違いは?
2022年6月に、アシックスからメタスピードスカイ+(プラス)・メタスピードエッジ+(プラス)が発売されました。
ヴェイパーフライや、メタスピードスカイを既に持っており、「メタスピードスカイプラス・メタスピードエッジプラス」を購入しようかどうか迷っている方が多いと思います。
私は、社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程走りこみ、競技志向でランニングへ取り組んでいます。
メタスピードスカイを使用して、ハーフマラソンを1時間12分29秒で走った程度の実力です。
本記事では、メタスピードスカイエッジプラスを、メタスピードスカイ、スカイプラス、ヴェイパーフライと比較し、レビューします。
推進性や接地感等を評価したうえで、「フルマラソンを走るのに適しているシューズ」を選択したいと思います。
本記事を読めば、皆さまがメタスピードエッジプラスを新たに購入するかどうか、判断できるようになるように、徹底比較していきたいと思います。
簡潔に結論を述べますが、メタスピードエッジプラスは、私程度のレベルにおいては、「最もフルマラソンに適している」と感じました。
- メタスピードエッジプラスはフルマラソンレースシューズとして適している。
- 個人的には、メタスピードスカイプラスは上級者向け(サブ2.5以上の実力者)
各シューズ 特徴まとめ表
表1に、各シューズの特徴をまとめました。
私程度の競技レベル(ハーフマラソン1時間12分29秒)で使用することを想定して、各シューズを評価しました。
総合評価は、「フルマラソンに適しているかどうか」でランキングしています。
評価は3段階、もしくは感覚を記載しました。点数は3が最も高く、1が最も低い評価です。
現時点での私の結論としては、メタスピードエッジプラスが最もフルマラソンに適していると感じました。
シューズ名 | エッジプラス | スカイプラス | スカイ | ヴェイパー |
---|---|---|---|---|
重量(27.5cm) | 215g | 209g | 186g | 187g |
推進性 | 2 | 3 | 2.5 | 2.5 |
バウンド感 | 1.5 | 3 | 2 | 2 |
筋力の必要性 | 低 | 高 | 中 | 中 |
接地感 | 硬め | もちもち | もちもち | 柔らかめ |
耐久性 | 3 | 3 | 3 | 2 |
グリップ力 | 3 | 3 | 3 | 2 |
総合評価 (フルマラソンへの適正) | 3 | 2 | 2.5 | 2.5 |
エッジプラスの特筆すべき特徴:「楽に前に進む感覚」
メタスピードエッジプラスの特筆すべき特徴は、「楽に前に進む感覚」です。
メタスピードスカイやヴェイパーフライは、地面を踏み込んでミッドソールとプレートを潰し、それが戻る力を利用して前に推進していくようなシューズです。
一方エッジプラスは、ロッカー構造を利用して「転がる」特徴を生かして前に進むことができます。
接地した時に、自然と足が前に出ていく感覚です。その結果、前に進むときに必要な筋力がかなり少なく感じました。
メタスピードスカイプラスは、前足部のクッションをかなり強い力で潰すことで、前に強く推進する感覚を得ることができます。
その分、必要な筋力も大きく、私程度のレベルだとスカイプラスの推進力を活かしきれないと感じています。
フルマラソンでは、できるだけ少ない力で前に進むことが重要だと考えます。その点、エッジプラスはとても優れていると感じました。
推進性・バウンド感・接地感
一歩ずつの推進性は、メタスピードスカイ、ヴェイパーフライの方が、エッジプラスよりも少しだけ上です。
「少しだけ上」と表現したのは、エッジプラスは「ロッカー構造」によって前に自然と推進される感覚を得ることができるため、「ほとんど差が無いともいえそう」、と思ったからです。
エッジプラスは、バウンド感は控えめです。クッションを潰して前にストライドを伸ばしていく、という感覚はありません。
接地感も比較的硬めの部類です。ただ、硬めとはいっても厚底カーボンシューズらしい、もちもち感を感じることはできます。
フィット感・サイズ感
フィット感・サイズ感は、メタスピードスカイプラスとほとんど違いを感じませんでした。
メタスピードスカイ、ヴェイパーフライと比べると、前足部が幅広に設計されています。
メタスピードスカイ、ヴェイパーフライを使用していた時は、足の小指がシューズに当たり、少しきつさを感じていましたが、エッジプラスではその感覚はなく快適です。
私は、全てのシューズで27.5cmを着用していますが、エッジプラスも27.5cmでジャストフィットでした。
耐久性
耐久性は、ヴェイパーよりもメタスピード系の方が優れています。
メタスピードスカイは、別記事でレビューしている通り、とても耐久性が高いと感じています。
基本的に、スカイと同じ素材のプレート、ミッドソール、アウトソールを使用しているので、エッジプラスの耐久性はスカイと同等だと考えています。
グリップ力
アウトソールには「アシックスグリップ」を使用しており、グリップ力がとても優れています。
メタスピードスカイと同じアシックスグリップを使用しています。
これまで、濡れた路面や、大雨の中、メタスピードスカイで様々なトレーニングをしてきましたが、ほとんど滑る様子がありません。
トレーニングを積み重ねるうえで、私はグリップ力をとても重要視しています。
レースでは、濡れた路面や雨の中走らなければならない可能性もあるため、十分なグリップ力がある事は必須条件だと考えています。
値段と購入方法
値段は定価27,500円です。
私ができるだけ安く購入しようと考えた結果、安価に購入できる方法は以下です。
- アシックスの株主優待券を利用する
- 楽天市場やAmazonで購入する
アシックスの株主優待券は、1枚で20~40%引きのものがあります。30%引き券を2枚使用すると、6000円引きで購入することができます。
楽天等では、定期的にセールを行っており、Step Sports楽天市場店やスーパースポーツXebio楽天市場店がセールになるので、かなりのポイントバックを受け取ることが可能となる見込みです。
少しでも皆様の参考になればと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
非常に参考になりました。
SKYにするかEDGEにするか本当に迷っていたため決心がつきました。
このようなアドバイスの場をいただいて感謝致します。
むらやまますおさん
記事を読んでいただきありがとうございます。
参考になって何よりです!
もしよければ、SKY・EDGEのどちらを最終的に選択されたのかや、
実際に使ってみてどう感じたのかについて、
コメントを頂けると、他の読者の方にもとても参考になるかと思います^^