Hyperion Tempo(ハイペリオンテンポ) 市民ランナーによるレビュー

 こんにちは。管理人のsyu_hibiです。

 ランニングシューズレビュー記事となります。Brooks(ブルックス)のHyperion Tempo(ハイペリオンテンポ)です。

 元々はレビューする予定はなかったのですが、継続して使用していると、その良さがどんどん分かってきたので、今更ですがレビューさせていただくことにしました。

 本記事では、スペック面などの説明はわずかにとどめ、主に使った感触や走行感、どのようなシーンで使いやすく感じるのかなど、あくまで私自身の経験に基づいたレビューに重きを置こうと思います。

 私自身はハーフマラソンで1時間12分28秒程度(2022年3月)の実力です。そのくらいのレベルで使用した場合の感想となります。

広告

1.ハイペリオンテンポを履こうと思った理由

 私自身のポリシーとして、普段のトレーニングにおいてすべて厚底に頼らず、一部のトレーニングは必ず中厚底以下のシューズを使用するようにしています。その理由は下記となります。

  • 厚底で疲労する筋肉部位と中厚底以下で疲労する部位が異なる
  • 厚底で培った前傾と接地感覚を中厚底以下のシューズで表現する

 ヴェイパーフライネクスト%やメタスピードスカイを使用すると、ほぼ必ずと言っていいほど臀部からハムストリングスにかけての張りが強くなります。明らかに大腿部から臀部にかけての筋肉が動員されていることを感じます。

 このような厚底特有の体の使い方は、長く速く走るためには必須だと言えます。それは、厚底が登場して以降、市民ランナーの平均タイムが向上していることからも明確です。

 しかし、厚底でトレーニングを重ねることで故障をしている例があるということが話題になりました。駅伝で有名な青山学院大学では、厚底特有の故障に対応するため、特に下肢アウターマッスルのトレーニングを取り入れている、ということもあります。

 一般市民ランナーの私は、故障に応じた補強トレーニングを適切に取り入れることが難しいため、厚底シューズの使用頻度を控えることで故障を未然に防ぐことにしました。

 Easyジョグや少し速いModerateペースのジョグ、ロングジョグ等では、疲労を抜く目的が無い場合に、比較的薄底のシューズを選択しています。

 また、厚底で表現できていたランニングフォームは中厚底以下のシューズを履いたときにも効力を発揮します。厚底と同じようなフォームへと半ば強制的に矯正されることで、中厚底でもそれなりのフォームで走ることができます。

 ただし、これは「意識」しないとそのようなフォームにはなりません。速く走る体の使い方を意識的に出来るようにするために、中厚底以下のシューズは重宝します。

 Easyジョグからインターバルのペースまで使用できそうな、中厚底以下の「オールラウンドシューズ」を探していたところ、ハイペリオンテンポに出会いました。Youtube等でも評価が高く、少し値段は張りますが、試してみることにしました。

 最初の1足はメルカリで中古品を手に入れました。出来るだけ安価に1足目をトライしてみたかったからです。500~600km履いた結果、その良さに納得し2足目を手に入れることに決めました。2足目はAmazon Primeデーを活用し、ポイント含め12,000円以下で手に入れることが出来ました。

2.「スーパーオールラウンドシューズ」

 ハイペリオンテンポを一言で表すとすると、「スーパーオールラウンドシューズ」です。Easyジョグからインターバルペース、さらにはレペティションペースのトレーニングまで、すべて一足でカバーできます(さすがにEasyジョグで使用することは想定していなかった)。

 例えば、「旅行先で走りたいが靴は一足しか持っていけない、でもポイント練習もしたい!」と思うようなことがあっても、ハイペリオンテンポがあればすべて解決します。

 以下では各項目に分けてシューズレビューをしていきます。

3.シューズレビュー

■フィット性、足当たり、サイズ感

 「始めにこれかよ!!」と思うかもしれませんが、ハイペリオンテンポを使って最も良いと感じたのは、フィット感の良さと足当たりの柔らかさです。

 足当たりが非常に柔らかいながらも、フィット性は高く、スプリント系のトレーニングを行ってもシューズ内で足がぶれることはありません。足当たりの柔らかさがあるため、とりあえず迷ったらハイペリオンテンポを履いてしまう、そんな感じです。

 参考程度にサイズ感を記しておくと、私は普段27.5cmのシューズを使用しています。ペガサス、ヴェイパー、メタスピードスカイ等、すべてのシューズで27.5cmです。ハイペリオンテンポについても、同様に27.5cmでジャストフィットでした。

■クッショニング

 ハイペリオンテンポはその重量が207g(27.5cm、実測)と、とても軽量となっています。

 しかし、そのクッショニングは秀逸で、ちゃんと地面での接地感を感じながらもクッショニングもちゃんとあり、厚底と薄底のいいとこどりしたようなシューズになっています。

 クッショニングの良さがどのくらいかというと、「毎週2時間のロングジョグに使用できる程度」、と言えばわかりやすいでしょうか?足底への突き上げ感覚も少なく、ロングジョグの後に疲労が残ると言ったこともありませんでした。

 私は3か月間程度ハイペリオンテンポによる2時間のロングジョグを続けましたが、怪我はありませんでした。

 とはいっても、クッションが分厚過ぎないため接地後のレスポンスはとても速いです。少し勿体なくは感じましたが、レペティションペースで行うヒルスプリントでも快適に使用することが出来ました。

 まさにオールラウンドなシューズですね。

■走行感・反発性・推進力

 走行感は非常にスムーズです。軽量であるため、足を回転させやすいです。ランニングピッチが自然と上がってくるような感覚です。厚底レーシングシューズのように、沈み込んで跳ね返ってくる力を利用してストライドを伸ばしていくようなシューズではありません。

 もし、ハイペリオンテンポに、厚底レーシングのようなバウンド感などを求めているとしたら、それは少し当てが外れてしまうと感じます。反発性は高いレベルにありますが、自分の脚をしっかり使って前に推進させていく必要があります。

 繰り返しになりますが、厚底特有の助力感はあまり感じないと思います。ロッカー機能なども有していないため、あくまでも体を上手く使って、推進させていく必要があります。

■耐久性

 私自身が履き始めて600km程度使用しました。メルカリで購入しましたが、購入時点では走行距離80km程度の商品でした。

 しかし、実際の商品を見てみると、80km以上は使用していそうな状態でした。従って、現在の総走行距離を正確に述べることが難しいですが、およそ700~800km程度の使用だと思います。

 ハイペリオンテンポは、ロングジョグでの使用が最も多く、続いてモデレートペースのジョグ、マラソンペースでのペース走と続きます。5000mレースペースなどで行うインターバル等での使用頻度は少なめです。

※履いた後の画像で、少し汚れております

 アウトソール(靴裏面)はかなり摩耗に強いと言えます。私自身はアウトソールの外側が削れやすいタイプなのですが、700km以上走った後でも、まだまだ溝が残っています。※私は外側が削れやすいので、あらかじめアウトソール外側にシューグーを塗って補強します。

 ミッドソール(クッション材)は、結構しわが寄ってきました。さすがにこの走行距離となると、仕方ないかと思います。実際に感じるクッション性もだいぶ落ちてきたな、と感じます。ナイキのリアクトソール等に比べると、耐久性は落ちるかな、といった評価です。

 この状態から、後100~200km程度は履けそうかな、と感じていますが、クッション性が著しく落ちてきた場合には、早々に引退させる判断をしようと思っています。

■濡れた路面でのグリップ

 ハイペリオンテンポはぬれた路面にも比較的強いですが、特筆するほど強いわけではありません。雨の中、インターバルペース等でトレーニングを行うと、多少滑ってしまうかな、という感覚です。

 最近のシューズの中で、ウェットグリップが特に良いと感じるのは、アシックスのメタスピード系です。これは、雨の中使用してもほとんど滑ることなくトレーニングを行うことが出来ました。

4.私が選ぶ「使用シーン」

 ここまで述べてきたとおり、ハイペリオンテンポは「スーパーオールラウンド」シューズです。どのようなシーンでも使用することが可能だと感じます。

 ただ、レースシューズとして選択することはないかな、と思います。というのは、助力感が少なく、「今の自分に出来る限り速く走る」という目的は、このシューズでは達成できなさそうだからです。あくまでもトレーニング用のシューズとして使用していきたいと感じます。

 私は主にロングジョグ等で使用してきましたが、特にハイペリオンテンポが活躍するペース帯は、「モデレートペースからLTペースくらい」だと思います。余裕を持った中で接地等を意識しながら走ることが出来るペース帯で、活躍してくれるのではないかと思います。

 ※モデレートペースとは、Easyペースの中でも速いペースの領域を指しています。Easyペースなどの概念が分からない方は、次の記事を参考にしてみてください。

5.値段と購入方法

 値段は定価19800円(税込み)です。発売開始してから結構な年月が経っていますが、オンラインショップでは、そこまで大きなセールはかからないようです。

 基本的にはAmazonや楽天市場で購入することがおすすめですが、およそ13000円~16000円の範囲で購入できるようです。

いかがでしたでしょうか。

 トレーニング用の中厚底以下ランニングシューズとしては非常に優秀なシューズであると感じています。

 トレーニングにおいて、厚底ではないながらも怪我を予防できるようなシューズを探していらっしゃるならば、是非本文を参考にして、試してみてはいかがでしょうか。

広告
ランニングギヤランニングシューズ
syu_hibiをフォローする
ブログ管理人
syu_hibi

初めまして、日比野就一と申します。
社会人からランニングを始めました。
理論に基づいたトレーニングで、どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦します。
理論の紹介、トレーニング内容やレース参戦記録を発信していきます。
自己紹介・記録変遷はこちら

■自己ベスト
 1500m 4:25(2022/08 公認)
 3000m 9:24(2022/06 公認)
 5000m 16:14(2021/10 公認)
 10000m 33:44(2021/12)
 Half  1:12:29(2022/03)
 Full  -

Twitter,Instagramではブログ更新情報、レース結果等を発信!

syu_hibiをフォローする
ランニングを科学する

コメント

タイトルとURLをコピーしました