【2023年最新版】2022年公認10kmマラソンランキング(公認コース2大会)

10kmマラソンランキング

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。

こんな疑問を解消
  • 自分の10kmマラソンの記録がどの程度のレベル、難易度なのか知りたい
  • 公認10kmマラソン大会に参加しているランナーの記録分布が知りたい

※本記事は都度更新します。もし集計してほしい大会がありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

 自分の10kmマラソンの記録がどの程度のレベルなのか気になっているランナーの方も多いのではないでしょうか。

 本記事では、2022年1月~12月に開催されたJAAF公認ロードレース(距離:10km)における、ランナーの記録を2大会(神奈川マラソン・札幌マラソン)集計しました。

 10kmの公認大会は数自体が少なく、今回は参考データとしてご参照ください。

 ここでは、自分の記録がどの程度のレベルなのか、目標とするタイムがどの程度の難易度に相当するのかが分かります。

 それぞれのレベルに到達するためにはどのようなトレーニングを行えばよいのか、というイメージも紹介します。

2022年 ハーフマラソンランキング集計 まとめ
  • 10kmマラソンで39分を切ると上位5.0%以内に相当(男子:上位6.3%、女子:上位:1.8%)
  • 10kmマラソン39分切りがフルマラソンサブスリー相当の難易度
  • 10kmマラソンで上位半分に入るためには、男子:51分、女子:54分

 フルマラソン・ハーフマラソンのランキングは次の記事でまとめています。

目次

集計対象:2022年 JAAF公認10kmマラソン大会一覧

 2022年に開催され、今回集計対象としたJAAF公認ハーフマラソン大会は次の通りです。

2022年集計対象 JAAF公認フルマラソン大会
  • 第42回 神奈川マラソン
  • 第37回 焼津みなとマラソン大会

 集計条件は次の通りです。

集計条件
  • JAAF公認コースである
  • 参加者が1000人以上
  • ペーサーやゲストランナーなどは除く(陸連登録、実業団は含みます)
  • 複数大会に出ている個人がいた場合は最も良い記録を採用(重複しないように集計)

 集計対象とした以外にも多くの公認大会が開催されています。集計が難しい、参加条件が厳しく参加人数が絞られている等の理由から、今回の集計からは外しています。

 レース結果を参照することができ、できるだけ多くの市民ランナーが参加したメジャーな大会に絞っています。

全体集計結果と各レベルの解説

 10kmマラソンは公認のロードレース自体が少なく、集計できる大会が少ないです。

 また、速いランナーが出ていないことも多く、ほぼ市民ランナーのみの集計だと思ってよいと感じています。

全体集計結果

 集計対象とした2大会の全体集計結果は次の通りです。

集計データ
  • 集計人数:3522人(男子:2432人、女子1090人)
  • 39分(フルマラソンサブスリー相当)のライン(難易度):上位5.0%(男子:6.3%、女子:1.8%)
10kmマラソン ランキング

 男性と女性を比較すると、女性の方が約7分30秒程度タイムが遅い傾向にあります。

 ハーフマラソンの記録では男性と女性の記録差はおよそ15分でしたので、距離が半分になったぶんそのままのタイム差になっている傾向です。

 以下では、10kmマラソン全体・男子・女子でそれぞれ集計データをヒストグラムで示します。

~30分:スーパーエリート

 30分を切れるランナーはスーパーエリートです。

 市民ランナーでも、学生時代までに長距離種目へ取り組んだことがある人がほとんどです。

 トレーニングを地道に積み重ねていくだけでは到達することは難しいです。長距離種目に対する適正、生まれ持った才能が必要になります。

 このレベルになると、箱根駅伝常連校でも、選手として走れるかどうかの選考に残れます。関東学生連合にも選出されます。

30分~32分30秒:エリート

 一握りの市民ランナーが到達できるレベルが10km32分30秒切りです。

 学生時代に実力があったランナーを除いた市民ランナーで、このレベルに到達できる人はかなり少数です。毎日ランニングトレーニングをしても、ある程度の才能が必要になります。

 VO2max・LTを万遍無く鍛え、ロングランなども取り入れて基礎力を高めていく必要があります。

 しかし言い換えると、市民ランナーでも、このレベルであれば最終的に到達できる可能性が高い、とも言えます。

32分30秒~35分:準エリート

 フルマラソン全体、上位2.0%以内に入るレベルが準エリートです。

 地方のマラソン大会でも、メジャーな大会でなければ上位入賞が狙えます。

 ここまで到達できれば、市民ランナーとしては十分に高いレベルですが、このくらいまで到達するランナーはさらに上の目標を持っている場合が多いです。

 35分切りは、長距離への才能が多少低くても正しい練習方法と休養を続けて行けば、達成できると考えています。私自身も、2022年時点での自己ベストが33分台です。

 私自身の経験ではありますが、以下の記事を参考にしてみてください。

35分~40分:トップアマチュア

 フルマラソンサブスリー(サブ3)相当の記録が、10kmマラソン39分切りです。

 市民ランナーとしてはかなり高いレベルであると言えます。39分を切るとランナーの上位5.0%です。

 フルマラソンでサブスリーを目指しているランナーも、10kmマラソン40分切りを一つの目標としているランナーも多いのではないでしょうか。

 サブスリーに必須な記録ではありませんが、10kmマラソンで35分~40分で走れると、長い距離の練習が多少不足していても、サブスリーを達成できる可能性が高いです。

 40分切りのためには、LT強化、多くの低強度ジョギングで鍛えていく必要がありますが、VO2maxを高めるためのインターバルトレーニングにも取り組んでいくと効率が良いです。

40分~50分:アマチュア

 本格的にランニングへ取り組み始め、多くの中級者ランナーが位置するレベルが10kmマラソン40分~50分の記録水準です。

 50分を切ると、市民ランナーおよそ上位20%に入ることができます。

 このレベルになってからは、ランナー自分自身で、速くなるための練習内容について色々考え、練習に取り組んでいます。

 トレーニング内容だけでなく、「どんな能力を伸ばすための練習なのか」を常に意識してトレーニングに取り組むようにすると、さらに記録を伸ばせる可能性が高いでしょう。

 LT強化と低強度のジョギングを行っていくことがおすすめです。VO2maxを意識したインターバルトレーニングの重要性は低いと考えます。

50分~1時間00分:脱初心者

 習慣的に走っている方であれば到達できるのが10kmマラソン1時間切りです。

 長距離への適正があれば、ほとんど練習していなくても、このくらいで走れてしまう市民ランナーの方も多いです。

1時間00分~:初心者

 10kmマラソン完走を目指す人は、1週間の内、3~4回以上は継続的にランニングを行うことが望ましいです。

 10kmマラソンであれば、なんとなく走り切れてしまう距離ではありますが、あまりにも耐性が無いと怪我をしてしまいます。

 怪我を防ぎ、楽しくマラソンを完走するためにも、ある程度練習をして臨みたいです。

大会毎集計結果(データ集)

 以下では集計対象とした各大会での集計結果を個別に紹介します。

 ※本記事は都度更新します。もし集計してほしい大会がありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

第42回 神奈川マラソン

集計データ
  • 集計人数:1807人(男子:1331人、女子476人)

第47回 札幌マラソン

集計データ
  • 集計人数:1669人(男子:1088人、女子591人)
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