- タビオのレーシングラン五本指ってどうなの?
- 靴下屋が発売しているレーシングラン五本指の耐久性は?
- レーシングラン・プロ五本指との違いを教えて
ランニング用ソックスとしてタビオ株式会社が発売しているレーシングラン五本指が気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、レーシングランのフィット感や通気性、使用感、レーシングランプロ五本指との違いも徹底解説します。
私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程を走り、競技志向でランニングに取り組んでいます。
ランニング用ソックスとしては、タビオのソックス以外にも、ランテージ(Runtage)、アシックス(ASICS)等の商品を広く使用してきました。
その中でもタビオのレーシングラン五本指は、足指へのフィット性と足裏のグリップ性が高く、今でも継続して使用しています。
もともと私は、レーシングラン・プロ五本指を愛用していました。
今回、Tabio様に他ランニングソックスも幅広くご提供いただきましたので、すべてを紹介させていただきます。
タビオスポーツ(Tabio Sports):タビオ株式会社スポーツブランド
タビオスポーツは、靴下屋で知られている靴下専門メーカー、タビオ株式会社のスポーツブランドになります。
タビオスポーツでは、以下のスポーツ向けソックスを扱っています。
- ランニング
- サッカー(フットボール)
- ゴルフ
- 野球(ベースボール)
- バスケットボール
- TABIO RIDE(バイク等)
ランニング用ソックスである「レーシングラン」はランナーに寄り添い開発されています。
人の手作業も入り、1足1足丁寧に日本企業ならではの質に仕上がっています。
ランニング用ソックスは全12種類
タビオスポーツランニング用ソックスは以下の通り全12種類のラインナップです。
その中でもレーシングラン五本指は、ランニング用ソックスの中でもフラッグシップモデルとなっており、2010年度グッドデザイン賞を受賞しています。
商品名 | 商品 | 定価 | 解説 |
---|---|---|---|
レーシングラン 五本指 (フラッグシップモデル) | 1760円 | 解説へ | |
レーシングラン ・プロ五本指 | 1980円 | 解説へ | |
レーシングラン 五本指 ・オールウェザードライ | 2420円 | 解説へ | |
レーシングラン | 1650円 | 解説へ | |
レーシングラン 足袋 | 1760円 | 解説へ | |
T&F 五本指 | 1320円 | 解説へ(別記事) | |
T&F | 1100円 | 解説へ(別記事) | |
レーシングラン ナノグリップ(R)五本指 | 2200円 | ||
レーシングラン ナノグリップ(R)3D | 2200円 | 解説へ | |
レーシングラン五本指 クルー丈 | 2200円 | ||
レーシングラン五本指 ・メリノウール | 2420円 | 解説へ | |
レーシングラン五本指 ・コンプレッションハイソックス | 2750円 |
レーシングラン五本指 着用レビュー
私自身が実際にレーシングランを着用して、感じたことを解説します。
本記事における着用レビューは、下記の条件で行っています。
- レーシングラン五本指のサイズ:Mサイズ(25~27cm)
- らんしゅーの足サイズ:27.5cm(実測)
- らんしゅーのシューズサイズ:27.5cm
レーシングラン五本指はトレーニング用モデル
タビオスポーツの想定として、レーシングラン五本指はトレーニング用、レーシングラン・プロ五本指はレース用としての位置づけとなっています。
カラーバリエーション:
サイズによって、商品のカラーが異なるので注意してください。
M(25~27cm)、L(27~29cm)のカラーバリエーションは10種類です。S(23~25cm)、SS(21~23cm)のカラーバリエーションも、別に10種類準備されています。
フィット感:
五本指のソックスで最も気になる点が、「足指部のフィット感」です。
自分に適したサイズを選んでいても、足指の長さが少し足りずに指の根元までフィットしない、少し指が余ってしまう、等を感じることがあります。
個人の足型にもよりますが、レーシングラン五本指は全ての足指にフィットし、変に余ることがありません。
私自身の足型は、人差し指が少し長めで、どちらかというと少数派に属する形状なのですが、それでもしっかりフィットしてくれています。
アーチサポート:
アーチサポート部は、異なる素材と編み方を採用しています。そのため、アーチ部は締め付け感が強くなっています。
締め付け感の強さは、血流が止まってしまうほどではなく、程よい締め付け感です。
シリコンラバー(滑り止め):
足裏には滑り止め用シリコンラバーが全面に採用されています。
ランニングシューズの中で、足が滑ってしまう、なんてことは全くありません。
より強くグリップしなければならない5000mなどのトラックレースでも、全く問題がありませんでした。
サイズ感:
サイズ感の結論は次の通りです。
- 完璧に余りなくフィットさせたい:25~27cm(M)
- わずかに余っても構わない:27~29cm(L)
私自身、ランニングシューズは、ほとんどすべてで27.5cmを着用しています(身長179cm、体重64kg)。
本ブログでレビューしているレーシングラン五本指は25~27cmを着用しています。
別に、27~29cm(Lサイズ)のレーシングラン・プロ五本指も所持していますが、私ですと、本当に僅かに指先が余る感じです。
通常の洗濯を繰り返しても、今のところほとんど縮んでいない状況です。完全にぴったりフィットさせたいなら、27.5cmまでであれば25~27cm(Mサイズ)を選ぶことがおすすめです。
「少し指先が余ってもいい」、「乾燥機を使って縮みそうだから・・・」等の懸念がある場合には、27~29cm(Lサイズ)を選択するとよいでしょう。
レース・トレーニングでの使用感
引き続き継続して使用し、使用感は更新していきます。
レーシングラン五本指をトレーニングで使用しました。
靴の中で足がぶれることはありません。シリコンラバーのグリップ力が高く、靴が脱ぎにくいほどです。
ソックスを変えることで、速く走れるようになる、ということはありません。
ただ、フィット性が高く足に水膨れができにくい、等のメリットはあると感じます。
レーシングラン五本指モデルのバリエーション
タビオのフラッグシップモデル「レーシングランシリーズ」は様々なバリエーションがあります。
レーシングランシリーズのバリエーションは次の通りです。
- レーシングランプロ五本指
- レーシングラン(ラウンドタイプ)
- レーシングラン五本指・オールウェザードライ
- レーシングラン足袋
- レーシングランナノグリップ(R)五本指
- レーシングランナノグリップ(R)3D
- レーシングラン五本指クルー丈
- レーシングラン五本指・メリノウール
- レーシングラン五本指・コンプレッションハイソックス
レーシングラン・プロ五本指
レース用のレーシングランとして、レーシングラン・プロ五本指が発売されています。
レーシングラン・プロ五本指はレース用モデル
タビオスポーツの想定として、レーシングラン・プロ五本指はレース用としての位置づけとなっています。
履き心地、締め付け感
ソックスで最も重要な履き心地ですが、生地がとても肌になじむようで、違和感が全くありません。
特にアキレス腱部分が少し長めになっていることで、足が直接シューズと直接擦れることがありません。この点もGood Pointです。
締め付け感を感じるのは、土踏まずの部分です。適度な締め付け感があります。
締め付けはタビオ公式ホームページで解説されている通り「アーチサポート機能」と呼ばれ、土踏まずをサポートする役割があります(特許を取っているようです)。
足の前部分は、「立体製法」によって製作されています。秀逸なのは、「足指の長さが適切である事」です。
たいていの5本指ソックスは、「ソックスの足指部分が、自分の足指部分に対して長さが足りない」ことがほとんどです。
その場合、「足指にソックスがしっかりはまっていない感覚」になります。
しかし、レーシングランプロは、足指の長さや製法が秀逸であるため、この点の不快感が全くありません。
結果的にフィット感がかなり高いです。
MサイズとLサイズのサイズ感について
レーシングラン・プロ5本指は、MサイズとLサイズを両方持っているため、サイズ感を比較しました。
Lサイズの方が、素地サイズに余裕がある様子が分かります。指先も、Lサイズだとほんのわずかだけ余る感じですが、Mサイズだとかなりぴったりになります。
足首周りの長さは、MサイズとLサイズで大きくは異なりません。Lサイズの方が若干足首上まで届く程度です。
レーシングラン五本指との違い
レーシングラン五本指とレーシングラン・プロ五本指の主な違いを次の表にまとめました。
項目 | レーシングラン 五本指 | レーシングラン・プロ 五本指 |
---|---|---|
定価 | 1760円 | 1980円 |
重量 (27.5cm実測) | 25g | 22g |
素材感 | 少し硬め (プロと比べて) | すべすべ 滑らか |
アーチ部 締め付け感 | 普通 | 強め |
原材料 | ・綿:46% ・ポリエステル:34% ・再生繊維(デオセル):12% ・ナイロン:7% ・ポリウレタン:1% | ・ナイロン:40% ・ポリエステル:28% ・綿:18% ・再生繊維(デオセル):8% ・ポリウレタン:6% |
触り心地・素材感
最も大きな違いは、「素材に触れた時の触り心地」です。
原材料を見ると分かる通り、レーシングラン五本指は綿が46%を占めますが、プロはナイロンが40%となっています。
その影響もあり、靴下を履いた時の感覚が、レーシングラン・プロ五本指の方が「すべすべ」です。
アーチサポート力
レーシングラン五本指とレーシングラン・プロ五本指ではアーチサポート力に違いがあります。
レーシングラン・プロ五本指の方が、強い力でサポートしてくれるように設計されています。
素材自体の収縮力が強いため、靴下を履いた時のサポート部分面積が、プロの方が狭く見えることからも、サポート力の強さが分かります。
履いた感じとしては、「そこまで大きくは違わない」という感覚です。締め付けが強すぎて気になる、ということはありません。
レーシングラン五本指・オールウェザードライ
レーシングラン五本指には、「オールウェザードライ」タイプがあります。オールウェザータイプは、雨でも、水を吸って重くならないように、ポリエステルがメインの素材になっています。
項目 | レーシングラン 五本指 | レーシングラン 五本指・オールウェザードライ |
---|---|---|
定価 | 1760円 | 2420円 |
重量 (27.5cm実測) | 25g | 21g |
素材感 | 少し硬め | ぱりぱりした感じ |
アーチ部 締め付け感 | 普通 | 普通 |
原材料 | ・綿:46% ・ポリエステル:34% ・再生繊維(デオセル):12% ・ナイロン:7% ・ポリウレタン:1% | ・ポリエステル:68% ・ナイロン:14% ・綿:9% ・ポリウレタン:5% ・再生繊維(デオセル):4% |
オールウェザードライは非常に軽いですね。軽量性でいうと、レーシングランプロの素材に近いです。雨の日のレース用ソックスとして、持っておくのもいいかもしれません。
アーチのサポート感などは、レーシングランと同様です。
耐久性について、担当者の方にインタビューさせていただいたところ、「レーシングランプロと同等」ということでした。
レーシングラン ラウンドタイプ
レーシングランには、五本指ではないノーマルタイプ(ラウンドタイプ)もあります。
五本指だと靴が窮屈になってしまう方や、気温が低い環境での使用(五本指だと足指が冷えてしまう)を想定している場合に活用できると考えられます。
レーシングラン ラウンドタイプのサイズ感
サイズ感は、レーシングラン五本指と同様です。私自身は足の長さ実測が27.5cmで、靴下サイズはMサイズを着用(写真)しましたが、ぴったりフィットしています。
少し大きめでいいのであれば、27.5cmでLサイズを選択しても良いかもしれません。
レーシングラン五本指とレーシングラン ラウンドタイプの違い
レーシングラン五本指とレーシングランの主な違いを次の表にまとめました。素材が大きく異なることがわかります。
項目 | レーシングラン 五本指 | レーシングラン |
---|---|---|
定価 | 1760円 | 1680円 |
重量 (27.5cm実測) | 25g | 21g |
素材感 | 少し硬め | すべすべ 滑らか |
アーチ部 締め付け感 | 普通 | 普通 |
原材料 | ・綿:46% ・ポリエステル:34% ・再生繊維(デオセル):12% ・ナイロン:7% ・ポリウレタン:1% | ・ナイロン:32%, ・ポリエステル 28% ・綿:23% ・再生繊維(デオセル):10% ・ポリウレタン:7% |
営業担当者の方に、この素材の違いについてインタビューをさせていただきました。
◆レーシングラン五本指
厚み:中厚
主素材の比率が高く、主素材の風合いが活かされた柔らかい仕上がりになっています。中厚生地で一定の耐久性が得られるため補強糸は使用していません。またアーチ部は主素材と異なる綿糸を使用しているので綿比率が上がっています。
◆レーシングラン
厚み:薄手
生地自体が薄手になります。
耐久性も求められるため補強にナイロン糸を使用し、さらに全体のサポート性を高めるために弾性糸の比率がレーシングラン五本指より高まっています。編み目が細かく補強、サポート領域も広いためカチッとした仕上がりです。
営業担当者の方へのインタビュー
レーシングラン五本指とレーシングランでは、そもそも編み機が異なり、最適な設計を求めた結果、素材も大きく異なっています。
レーシングラン五本指が素材的に苦手だな・・・と思っている方でも、レーシングランであれば、好みの素材感だった、ということもあるかもしれません。
是非参考にしてみてください。
レーシングラン 足袋タイプ
レーシングランには足袋タイプもあります。
足袋タイプはノーマル五本指と若干サイズ感が異なります。
私自身の足サイズが27.5cmに対して、レーシングラン五本指は25~27cm用のMサイズでも指の根元までしっかり靴下がフィットしました。
しかし、足袋タイプは指の根元まで靴下の生地が到達しません。私の足の人差し指が比較的長め(5cmくらい)であることも、靴下の生地が足りなくなる原因かもしれません。
ただ、生地が足りなくてもランニングには全く問題ありませんでした。そもそもランニングシューズを履いた状態では足の指が大きく動かないため、生地が足りないことによる可動域の制限はありませんでした。
レーシングランナノグリップ(R)3D
レーシングランナノグリップ(R)3Dは、素材が特徴的です。帝人のナノフロントを使用しており、通常の靴下よりも摩擦力が向上しています。
サイズは21~29cmまで取り揃えがあります。
私自身の足のサイズは27.5cmですが、25~27cmでぴったりフィットしています。27~29cmでも履けたと思います。
他のレーシングランには、足裏にラバーグリップがついていますが、ナノグリップはついていません。素材自体の摩擦力で靴と靴下が滑らないためです。
足を通してみると、かなりのフィット感があります。足に吸い付くような感覚です。靴下を履いていないような気持になります。
一つ、ロードレースで使うときの難点が、ソックスがくるぶし下までしかないことです。
アキレス腱部分がむき出しになるため、靴と擦れてしまう可能性があります。アキレス腱部分が靴と擦れてしまうような人は、注意してください。
私は、ナノグリップ3Dをトラックレースで使いたいと思っています。
スパイクと靴下は絶対に滑ってほしくないし、何より、ほとんど素足感覚で履ける点が良いです。
レーシングラン五本指・メリノウール
レーシングラン五本指のメリノウールタイプです。ソックスの長さはクルー丈です。
アキレス腱部分がシューズと触れて擦れしまう方などには、アンクル丈よりもクルー丈ソックスの方がおすすめです。
真冬のレースでレーシングラン・プロ五本指などを履いてレースに出ることはもちろん可能です。私自身も、季節問わず、レース用のソックスはレーシングラン・プロ五本指です。
しかし、足が冷えやすく寒さ対策がしたい、早朝のトレーニング時に使用したい等であれば、こちらのメリノウールを使用する方がよいかもしれません。
実際私自身、真冬の寒い時期に薄い靴下でトレーニングを行ってしまったことがきっかけで、足のしもやけに悩まされたことがあります。
足裏のシリコンラバーの配置は、通常のレーシングランと同じです。
サイズ感もレーシングラン五本指と同じでした。今回履いているサイズは25.0~27.0cmのMサイズ(私自身の足は27.5cm)で、ぴったりです。
足指部分が若干根元までソックスが足りない感じはしますが、走る分には問題ありません。
耐久性・寿命
耐久性や寿命に関しては、長い期間使用してから記載していきたいと思います。
参考情報を記載すると、私自身、社会人になってすぐにレーシングラン五本指を妹からもらい、継続して使っていました。
あらゆるレース、たまにトレーニングで使用していましたが、そのレーシングラン五本指が破れて使えなくなってしまったのは、使い始めてから五年後です。
耐久性は使う頻度や状況、洗い方などに大きく左右される性能ですが、経年による素地の劣化、洗濯による縮みも少なく、耐久性はかなり高いと感じます。
購入方法
特にソックスは消耗品なので、できるだけ安く買いたいですよね。
レーシングラン五本指の購入方法は下記となります。
- 公式ホームページ
- Amazon
- 楽天
- Yahoo
- Tabio 実店舗での購入
私自身が調べたところ、公式ホームページで購入しても、その他通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo)で購入しても、値段はほとんど変わりません。
ポイント付与率も同等なので、使う頻度が高いサイトを使えば間違いないと思います。
もし、レース用のランニングソックスを探しているのであれば、タビオのレーシングラン五本指はとてもお勧めです。一度試してみてはいかがでしょうか?
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