【ナイキ ヴェイパーフライ 3 レビュー 】推進性・履き心地ともに最高スペック

ナイキヴェイパーフライネクスト%3
こんな疑問を解消
  • ナイキ ヴェイパーフライ3(Nike VaporFly 3)の推進性や履き心地が知りたい
  • あまり評判がよくないけど、実際どうなの?
  • これまでのヴェイパーフライと何が違う?

 ナイキ(Nike)からヴェイパーフライ3(VaporFly 3)が発売されています。ウェブサイトやYoutubeではあまり評価が高くないヴェイパーフライ3が気になっているランナーも多いのではないでしょうか。

 私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程を走り、競技志向でランニングに取り組んでいます。

 先日、ナイキのセールでたまたまヴェイパーフライ3が少し安くなっているのを見つけ、「もう一度ヴェイパーを履いてみよう」と考え、購入しました。

 ここでは、ナイキヴェイパーフライ3の履き心地や推進性、耐久性(寿命)をレビューします。

 履いた感想としては、素晴らしい推進性があり今でも最高に速く走れるシューズだと感じました。ヴェイパーフライ3になって接地の沈み込みの感覚も少しすくなくなった印象です。

 本記事を読めば、ヴェイパーフライ3を購入するかどうかの判断材料になります。

NIKE(ナイキ)
¥41,022 (2024/12/10 15:52時点 | Amazon調べ)
この記事を書いた人
日比野就一

社会人からランニングを始めました。
理論に基づいたトレーニングで、
どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
競技志向で取り組んでいます。
自己紹介・記録変遷はこちら

★自己ベスト
 1500m 4:25(2022/08)
 5000m 16:01(2022/09)
 10000m 33:44(2021/12)
 ハーフ 1:12:29(2022/03)
 フル 2:43:55(2024/11)

この記事を書いた人
日比野就一

    社会人からランニングを始めました。
    理論に基づいたトレーニングで、
    どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
    競技志向で取り組んでいます。
    自己紹介・記録変遷はこちら

    ★自己ベスト
     1500m 4:25(2022/08)
     5000m 16:01(2022/09)
     10000m 33:44(2021/12)
     ハーフ 1:12:29(2022/03)
     フル 2:43:55(2024/11)

carb-upper
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目次

製品の基本情報

項目内容
製品名ヴェイパーフライ3 (VaporFly 3)
メーカーナイキ (Nike)
定価36,080円
厚さ前部:30mm, 後部:38mm, ドロップ差:8mm
重さ27.5cm 195g

ヴェイパーフライ3(VaporFly 3)を購入しようと思った理由

ヴェイパーフライ3横

 私自身は約3年前からレースシューズとしてアシックスのメタスピードスカイを使用してきました。それまではヴェイパーフライネクスト%を使用していたのですが、沈み込みと耐久性の低さが気になりメタスピードスカイに乗り換えました。

 ヴェイパーフライネクスト%とメタスピードスカイを履き比べると、ほとんどそのパフォーマンスに差がありませんでした。

 メタスピードスカイの方が圧倒的に耐久性が高く、沈み込みの少なさを感じたので、その時点でメタスピードスカイに乗り換える決心をしました。

 メタスピードスカイに乗り換えてから、一度自己ベストを更新することができました。それ以降は怪我などの影響もあり、自己ベストは更新できていない状態です。

 しかし、メタスピードスカイは廃盤になることが決まりました。メタスピードスカイの次モデルであるメタスピードスカイ+(プラス)は、私では履きこなすことができませんでした。

 すでに購入済のメタスピードスカイをレースシューズとして使う必要がありますが、いずれこのシューズも寿命を迎えます。

 ナイキでたまたま、ヴェイパーフライ3が安く購入できることがわかりました。沈み込みと耐久性の低さの懸念はありましたが、ヴェイパーフライ3にアップデートされて改善されているかもしれないと思いました。

 純粋に、「もう一度ヴェイパーを履きたい」という思いもありました。もともとヴェイパーフライネクスト%を使用していた時も、速く走れることは間違いありませんでした。

 2023年度最大目標のレースに向けて、もう一度ヴェイパーを使う可能性も検討したかったので、今回、ヴェイパーフライ3を購入することに決めました。

結論:推進性・履き心地ともに最高スペック

ヴェイパーフライ3前

 他のサイトやYoutubeで、あまりいい評価を受けていないヴェイパーフライ3ですが、私自身が履いた感想としては、最高のスペックを持ったレーシングシューズであると感じました。

 推進性が素晴らしく、また、履き心地も初代ヴェイパーフライネクスト%よりも格段にアップしていました。

 重量も27.5cmで195g(実測)となっており、非常に軽量に仕上がっています。

 他のレビューではグリップ力も向上しているとのことでしたが、雨上がりのアスファルトでは、結構滑りました。ぬれている路面でのグリップ力はアシックスのメタスピードスカイやアディダスのアディオスプロ3の方が上です。

 しかし、踏み込みからの推進性が凄まじく、雨の日でスリップしても、そんな事関係ないくらいに、進みました。

 やはり、最高性能を持ったシューズであることは間違いありません。

 気になるのは耐久性です。ミッドソールには耐久性が低いZoomXが使用されているため、メタスピードスカイに比べたら耐久性は低くなると思います。

 次のレースシューズとして、メタスピードスカイではなくヴェイパーフライ3を使用したくなる、そんな感じでした。

 雨の日に使うなら、考える余地もなくメタスピードスカイです。

推進性・接地感・安定感

ナイキヴェイパーフライネクスト%3

 推進性は素晴らしいです。地面を踏み込むと少し沈み込んで大きく跳ね返ってきます。バウンド感も感じられます。

 初代のヴェイパーフライネクスト%と比較すると、アウトソール全体で接地している感覚がありました。初代はどちらかというと前足部だけが接地する感じでしたので、その点が少し違います。

 ミッドソールの柔らかさに関しては、ほとんど差がないと思います。若干ヴェイパーフライ3の方が硬くなったかな??という感覚もありますが、ほとんど気にならない差です。

 メタスピードスカイと比べると沈み込みは若干感じます。しかしその沈み込みのおかげで走りにリズムが産まれストライドが自然と広がります。

 ヴェイパーフライ3になって、安定感が増して初心者向けになった、との評価を受けているのを見たことがありますが、安定感はそこまで感じられませんでした。

 左右のブレもそこそこあるので、サブ3以上のペースで走らない初心者にとっては少し不安になるぐらつきだと思います。

 サブ3よりも遅めのペースで走るランナーであれば、ヴェイパーよりも安定感が高いメタスピードスカイやアディオスプロ3の方が適していると考えます。

履き心地

ヴェイパーフライ3履き心地

 ヴェイパーフライ3で、私が最も良いと感じたのはその履き心地です。

 初代ヴェイパーフライネクスト%の時は、ホールド感は高かったものの、前足部が少し狭く私には窮屈でした。ハーフマラソンまでならなんとか走れましたが、水ぶくれができてしまったりしていました。

 ヴェイパーフライ2になって前足部が広がった、と評価されていましたが私はヴェイパーフライ2を購入しなかったため、それがどの程度だったかはわかりません。

 ヴェイパーフライ3に関しては、同じサイズ27.5cmでも、初代に比べ前足部が少し広がり足の指にわずかな余裕がありました。これなら十分フルマラソンでも走り切れそうな感覚です。

 全体的なフィット感についても足に吸い付くような感覚で、よいと感じています。靴の中で足がぶれることもなく、かといって、縛られ過ぎて窮屈なわけでもなくレースシューズとして申し分ないフィット感です。

carb-middle
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重さ(重量)

ヴェイパーフライ3重さ

 ヴェイパーフライ3の重量(重さ)を測定したところ、27.5cmで195gでした。

サイズ感

ヴェイパーフライ3サイズ感

 ヴェイパーフライ3のサイズ感は通常程度です。

 私は普段、ジョギングシューズやレースシューズのほとんどで27.5cmを着用しています。ヴェイパーフライ3も27.5cmでジャストフィットで、足が窮屈な感じもありません。

 他に使用しているシューズはペガサス40、ノヴァブラスト3、タクミセン8、ハイペリオンマックスなどです。

 ロードシューズで唯一サイズが異なるのがメタスピードスカイです。メタスピードスカイは27.5cmだと前足部が狭く窮屈です。なので28.0cmにワンサイズ上げています。

グリップ力

 ヴェイパーフライ3に期待していたスペックのうちの一つとしてグリップ力がありました。

 ナイキの製品全般に言えることなのですが、濡れたアスファルトでのグリップ力が低く、雨のレースで使用しにくい点がありました。

 濡れたアスファルトでのグリップ力では、アシックスのメタスピードスカイ素晴らしく、濡れた路面でも関係なく強いグリップ力があります。

 アディダスタクミセン8も同様にかなりのグリップ力があるため、アディオスプロ3も濡れた路面でのグリップ力は期待できそうです。

 ヴェイパーフライ3を濡れたアスファルトで使ってみると、ここは期待通りとはいかず、かなり滑ることがわかりました。

 何種類かのアスファルトで試しましたが、どのアスファルトでも関係なく滑りました。

 濡れた路面でインターバルトレーニングを行ったところ、普段と同じ程度のペースではこなすことができましたが、接地の時に多少滑る感覚があったので、この点はほかメーカーのレーシングシューズに劣る点だと思っています。

レースで使用するかどうか

 約3年間メタスピードスカイを使用してきましたが、次のレースではヴェイパーフライ3を使おう、と考えています。

 やはり推進性が素晴らしく、履き心地も改善されています。耐久性さえ目をつぶれば使わない選択肢はない、と考えます。

 メタスピードスカイは、27.5cmを着用していた時は前足部は狭かったものの、超極薄ソックスを履けば何とかハーフマラソンでは使えました。軽量でフィット感も高く、よいパフォーマンスで走れました。 

 しかし、28.0cmにサイズアップしたところ、当然重量は重くなり、少し足全体のフィット感が落ちました。フルマラソンならそのくらいがちょうどいいのかもしれませんが、ヴェイパー3と比べるとフィット感が落ちます。

 次の目標レースはハーフマラソンです。晴れの日にレースを走れるならばヴェイパーフライ3を使おうと考えています。

耐久性・寿命

 ヴェイパーフライ3の耐久性・寿命は、都度更新していきます。

 これまでの経験から、ヴェイパーフライの耐久性がかなり低いと予想されます。都度シューグーで補修しながらできるだけ長持ちさせたいと考えています。

新品の状態

ヴェイパーフライ3アウトソール

購入方法

 ヴェイパーフライ3を購入するのは、ナイキ公式通販、もしくは正規で取り扱っているスポーツショップが基本です。

 スポーツショップとしてはステップやコイケスポーツなどがあげられます。

 Amazonや楽天でも検索すれば出てきますが、ほとんどが並行輸入品や、値段が割増しになった商品です。Amazonではたまに通常価格程度で売り出されているものもあります。

 メルカリでも多く出品されています。まずは試してみるなどであれば掘り出し物を購入できる可能性はあります。偽物などには注意する必要があります。

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※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。

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