- ナイキ ストリークフライを購入しようかどうか迷っている
- ストリークフライの使用用途が分からない
- ヴェイパーフライネクスト%と比べて反発性や推進性はどうなの?
ナイキ ストリークフライの購入を迷っている方も多いと思います。既にヴェイパーフライネクスト%を持っているけど、必要なのか?と悩んでいるのではないでしょうか。
私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程走り競技志向でランニングに取り組んでいます。
ストリークフライがナイキ公式ホームページでの発売が決まった時に、「絶対に使ってみたい」と思い、クリック合戦に勝利し初代カラーを手に入れることができました。
今では、Step Online、Step実店舗でも発売を開始しており、比較的入手しやすい環境になってきました。
履いた感想としては、「走ることが楽しくなる」、「いつでもストリークフライを履いて走りたくなる」といったものです。ペガサスターボ2を履いたときの感触を思い出しました。
読者の方々は、ストリークフライの使用用途や走行感覚、ヴェイパーフライネクスト%との住み分け、耐久性が気になるところかと思います。
- 「走ることが楽しくなる」「いつでも履いて走りたくなる」と思わせる
- ヴェイパーフライネクスト%の方が反発力や推進性は上
- ストリークフライはトレーニング用シューズ
なぜストリークフライを買おうと思ったのか?
私自身、既に廃盤となってしまった「ペガサスターボ2」が非常に良いシューズであると感じていました。
ペガサスターボ2はミッドソールにZoomXが全面的に採用されているシューズですが、ストリークフライも同様にZoomXがフルレングスで使用されています。
カーボンプレート入りのレースシューズとしてヴェイパーフライネクスト%、スパイクとしてドラゴンフライを所持していますが、どちらも素晴らしいシューズだと感じています。
そのような中、いわば「中厚底」に位置し軽量性に優れたストリークフライが発売されるとのこと。
使用用途は正直決めてはいませんでしたが、ペガサスターボ2とヴェイパーフライネクスト%の中間に位置するようなSpecでした。
「なんでもいいから一度履いてみたい」と思い、ナイキアプリでのクリック合戦に挑み2022年2月の初回発売で奇跡的にストリークフライを手に入れることが出来ました。
ストリークフライについて公式にうたわれているのは、5kmや10kmロードレース用シューズであるということです。
しかし、見逃してはならない重要なコメントがナイキの公式ホームページに記載されています。
「ロードでのレーシングシューズとしてだけでなく、ロードおよびトラックのトレーニングにも使ってほしいと思います。スパイクを履くほどではない、あるいは、練習中はスパイクを履くことが禁じられている環境などでは、ナイキ ズームエックス ストリークフライが完璧なソリューションになるでしょう」
5km、10kmなどの短い距離に向けた最新のロードレーシングシューズナイキ ズームエックス ストリークフライ登場 (nike.jp)
レースシューズとしてだけでなく、トレーニング用として活用することも念頭においてほしい、ということが伝わってきます。
世界のエリートランナーは、主にトラックでのトレーニングにてストリークフライを使用しているようです。
メジャーな5kmや10kmのロードレース自体は世の中少ないです。
5kmや10kmのロードレースでスピードを出す目的であれば、ヴェイパーフライネクスト%の方が勝っていると感じます(少なくとも市民ランナーレベルでは)。
ストリークフライはレースとしての用途だけでなく、トレーニングシューズとして積極的に活用してほしい、といった狙いがあるからではないかと感じざるをえません。
「必要かどうか」よりも「履きたい欲」が勝り、使用機会は少なくなることはわかってしましたが、購入を決めました。
走ると「わくわくする」
ストリークフライは「走るとわくわくする」シューズです。また「いつでも履きたくなる」という感想です。
ズームエックスが生み出す最上級のクッショニング性能とバウンド感を感じます。ヴェイパーフライネクスト%と比較すると、助力感では劣ります。
ヴェイパーフライネクスト%は「速く走るためのシューズ」ですが、ストリークフライはそうではないと思います。
ストリークフライ自体がスーパーシューズであることに間違いはありません。
しかし、ストリークフライの良さは「速く走ること」にあるのではなく、最上級のクッショニングを有しながらも「自分でコントロールしながらのランニングが出来る」所にあると感じました。
正直、ヴェイパーフライネクスト%は、シューズの性能を最大限に活用すれば100%以上の力を発揮することが可能ですが、「シューズに走らされている」感覚を得ます。
その結果として最近話題になっているように、厚底特有の箇所に故障を発生させてしまう選手が増えた、と言われています。
これは、自分の体の機能を超えて速く走ることが出来てしまう一方、体の耐久性が限界を迎えてしまう結果かと思います。
青山学院大学では、厚底特有の故障に対応したフィジカルトレーニングを行うことで、故障しない体づくりを実践している、と紹介されていました。
一方ストリークフライは、シューズからの助力は感じるものの、ヴェイパーフライほどの「走らされている感」は感じません。
いい意味で、自分の脚力を使って前に推進する必要があります。これはシューズの構造やプレート形状の要因によるものだと思います。
私自身は、トラックでのインターバルトレーニングやペース走で使用しています。トラックでのトレーニングではスパイクを使用しますが、ストリークフライとスパイクシューズを履き分けています。
ドラゴンフライと比較すると、タータンへの引っ掛かりが無いことが影響しているのか、推進力で劣ります。
上で記載した通り、ストリークフライでは自分の脚力を使って前に推進していくことが必要です。楽に速いスピードで走ることを、自分の体の機能で表現する必要があります。
最上級のクッショニングを有していることが要因となり、脚への負担はスパイクシューズと比較して軽減されていることを感じます。
故障を予防しつつ、トレーニングを継続して積んでいくことを可能にするシューズとしても活用できると感じています。
総じて、ストリークフライは、自分にとって「最も好きなランニングシューズ」となりそうな気がしています。
サイズ感・足入れ感
ここから先は、足入れ感やサイズ感、基本スペック等を紹介していきます。
まずサイズ感ですが、ナイキのシューズとしては珍しく、特に中足部から足先端にかけて少し広めに設計されています。一方足長はペガサスやヴェイパーフライネクスト%と同程度となっています。
ヴェイパーフライネクスト%2でも足幅が広すぎると感じる方にとっては、ストリークフライの幅は少し広すぎると感じる可能性があります。
ただ足長に関しては他ナイキシューズと同様であるため、サイズ選びには注意する必要があります。
私自身の情報を共有すると、ペガサス37、ヴェイパーフライネクスト%初代は27.5cmを使用しており、ストリークフライも同様に27.5cmでジャストフィットです。
ちなみにドラゴンフライだけは28cmを着用しており、こちらもちょうどいいサイズ感です。
足入れ感ですが、アッパーの素材がエンジニアードメッシュとなっており柔らかさを感じます。窮屈さは感じないため、足入れは気持ちいいです。
レーシングシューズは割と窮屈さを感じるシューズが多いですが、中足部から足先にかけて広めに作られていることが起因しているのか、ストリークフライは窮屈さを感じません。
ただ、ホールド性は十分であり、トラックトレーニングにてレペティションペースまで上げても問題ありません。
かかとは柔らかめの素材で出来ていますが、かかとが抜けてしまう感覚になることもなかったです。
接地感・反発性・推進力
接地感・反発性・推進力は、ヴェイパーフライネクスト%等のシューズと比較しながら紹介します。
接地感・反発性は、ミッドソールとして使用されているズームXの性能を十分に感じることができます。
クッショニングの柔らかさと反発性を兼ね備えています。ただし、接地感が柔らかいことが好みではない方にとっては、少し沈み込みすぎると感じるかもしれません。
通常、これだけ沈み込みがあると反発性が足りなくなることが多いのですが、ズームXが非常に優れた素材であり反発性も両立しているため、スピードも出せるモデルになっています。
推進力については、上でも記載した通り、ヴェイパーフライネクスト%よりも劣っていると感じます。ある程度自分の脚の力を使って前に蹴りだす力が必要です。
推進力を期待してストリークフライの購入を考えている場合は注意が必要かと思います。
重量:171g(27.5cm実測)
ストリークフライは非常に軽量に作られていることが特徴です。
27.5cmの実測で171gでした。ヴェイパーフライネクスト%では185~190g程度ですので、かなり軽量であることが分かります。
その結果、トラックトレーニング等においては足を回転させやすい特徴があります。
クッショニングが柔らかく、反発性を持ちながら、足も高回転で回すことが出来るという、これまで両立できなかっただろう特徴を高次元で両立できたシューズであると感じます。
使用用途の結論
私自身が考える、ストリークフライの最適な使用用途は、やはり、「トラックでのトレーニング」だと考えます。特に、こんな下記のような場合に有用になると考えます。
- スパイクを使用することによる負荷増を避ける
- 身体機能向上を狙ってトレーニングを行う
- オーバートレーニングによる故障予防、継続性の確保
「身体機能向上を狙ってトレーニングを行う」という点に関しては、注意が必要かもしれません。そもそも「速く走るための体の使い方」を体で表現できるようになっておく必要があります。
トラックトレーニングでヴェイパーフライネクスト%等を使用することで得られるメリットには、「ヴェイパーフライネクスト%で速く走れるフォームを自然に習得できる」点が挙げられます。
股関節を優位に動作させるように体を使うことが求められます。
ストリークフライでは、強制的にそのようなフォームへと矯正されることはありません。
あくまでも自分で意識して動かしていく必要があるため、順序としては、厚底特有の動き方をマスターした上でストリークフライをトレーニング用シューズとして使うのが適切であると考えます。
また、体の機能を強制的に引き出されることはないため、「オーバートレーニングによる故障」も未然に防ぎやすいのではないかと考えています。
怪我無くトレーニングを継続することが、記録向上のための最も重要なカギであると考えます。
ストリークフライの耐久性・寿命
耐久性・寿命は都度更新していきます。
走行距離30km
主に陸上競技場のトラックで使用していますが、ソールのラバーは割と摩耗が進んでいます。
ミッドソールにもしわが入っています。耐久性は低そうに見えます。
走行距離170km
わずか走行距離170kmの時点で、ソールとアッパーが剝がれてきてしまいました。
アウトソールはまだ使えそうです。
剥がれかけているソールとアッパーは、シューグーでくっつけて補修をしました。
しかし、その後は履く都度ソールとアッパーが剥がれてしまうようになってしまいました。いつ壊れてしまうかわからないため、走行距離200kmに満たない状態で廃棄となりました。
耐久性の低さが致命的です。この耐久性では、リピートする気持ちにはなれませんでした。良いシューズであっただけに、残念です。
値段と購入方法
値段は現在定価20,350円となっています。※初回販売時は19,250円でした。
Nike Online、Step Online、Step実店舗などで発売を開始しており、今のところ在庫もあるようです。
私は、履いて一回で「最も好きなシューズ」のとなりました。それだけ、履いた時の感動は大きいです。一度試してみてはいかがでしょうか。
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