※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。
【アシックス グライドライド2 】レビュー「楽に走る」を追求したシューズ
- 「楽に走れる」シューズが欲しい
- クッション性が高く、初心者におすすめなシューズは?
- ポイント練習の繋ぎとして、リカバリージョグ用のシューズが欲しい
どんなランナーの方でも、「楽に走れる」シューズを探している方は多いのではないでしょうか。
私自身は、社会人から本格的にランニングを始め、今では月500km程走る市民ランナーです。これまで何十足ものランニングシューズを履いてきました。
ここでは主に、私自身が履いた感触を中心に紹介していきたいと思います。
本記事を読めば、グライドライドシリーズを履いた感触や接地感、耐久性等を知ることができます。
私の中の結論としては、グライドライド2はこれまでの中私が使用してきたシューズの中で最も「楽に走れる」シューズだと感じました。
既に発売されているグライドライド3も「絶対に買おう」と思わせるクオリティだと感じています。
グライドライド3を購入検討されている方にとっても、有益な情報となると考えています。
- グライドライド2は「コロン」と転がる感覚で、非常に「楽に走れる」シューズ
- 初心者から中級者までおすすめできる
なぜグライドライド2を購入しようと思ったのか
私がジョギングシューズに求める性能は下記となります。
- クッション性が高くできるだけ脚に負荷がかからないこと
- 安定感がある事
- できるだけ「楽に走れる」と感じること
- シューズの耐久性(ソール、アッパー)が高いこと
これまで履いてきたシューズで、「楽に走れる」という点に関しては自分の思いを完全に満たすことはありませんでした。
履いてきたシューズを少し具体的に紹介すると、主にナイキで、ペガサスやインフィニティランです。
大抵のシューズは、疲労度が高くない中でのジョギング(適度なペース)で使用すれば、気持ちよく「楽に走る」ことができます。
しかし、「ポイント練習翌日で、疲労度が高い起床直後のリカバリージョグ」という、最もコンディションが悪い状況でも「楽に感じる」シューズには、出会えていませんでした。
このようなシューズを探すために、色々なシューズを検討している中、アシックスのグライドライドに注目しました。
アシックスの中でEnergy Saving Modelのシューズに属し、型落ちで安く、比較的手に入れやすい、ということで、グライドライド2を選択しました。
結果的には、グライドライドを選択して大正解でした。
グライドライドは「遅いペース」でも楽に走れる
グライドライド2を初めて使用したのは、なんと「旅行先で雨が降っている中」です。
さらに前日には、普段ほとんど飲まないお酒を飲み、体も重い。そんな中、90分のロングジョグを行いました。
たとえ遅いペースであっても、普段なら間違いなくきつさやだるさを感じるはずなのですが、比較的それらを感じずに走ることができました。とても不思議な感覚です。
ペースは5:00/km程度と、自分のジョギングペースの中ではかなり遅い部類に入ります。遅いペースでもこれだけ走りやすく感じるのは初めてでした。
この点から、比較的ペースが遅い初心者の方にもおすすめできるシューズだと思います。
ロッカー構造によって「コロン」と転がる感覚で進む
楽に走れる理由を理解するため、改めてアシックスの公式HPを訪れ、グライドライドについての説明を読みました。
公式HPによると「ガイドソールテクノロジー(いわゆるロッカー構造)が使用され、エネルギー消費が抑えられる構造になっている」、との説明です。
他にも同様の説明がなされたシューズは多くありますが、実際にこれだけ「楽さ」を感じるシューズに出会ったことはありませんでした。
改めて、グライドライド2を履いてジョギングを行ってみると、アシックスの説明通り「コロン」と自然に転がる感覚を感じることができました。
「これが、楽さを感じる要因なんだな」と思いました。
広くランナー向けに設計されているのか、どのような走り方をしても「コロン」とする感覚を感じることができました。
比較的どんな走り方をしても、グライドライド2の良さを引き出すことは可能だと感じます。
唯一、かかとから着地してしまうと、グライドライド2の良さを引き出すことが難しいかもしれません。
足裏の真ん中あたりくらいから自然に着地することで、「コロン」感を上手に感じることができるのではないでしょうか。
フィット感がとても高い
グライドライド2はフィット感がとても高く、履き心地が気持ちよく感じます。
アッパーの素材が柔らかく作られていることで足当たりも柔らかくストレスを感じません。
かかとのホールド性が高いこともあり、柔らかさとフィット感を兼ね備えています。
さすがアシックス、といった感じです。
重さ、サイズ感、接地感覚、推進性
ここから先は、具体的な項目について紹介していきます。
重さ
サイズ27.5cmで実測292gでした。
重量としては重い部類に入るとは思いますが、ジョギングで履いていてもその重さが気になることはありません。
「楽に前に進むことができる」感覚が強いため、だと思います。
サイズ感
私はどのシューズも27.5cmを使用しています。ナイキのペガサス、インフィニティラン、アシックスのメタスピードスカイ等です。
グライドライド2も27.5cmでぴったりでした。
※ただしドラゴンフライ、アディゼロアバンチのスパイクだけは28.0cmを使用しています。
接地感覚が柔らかくリカバリージョグにも最適
接地感覚は「柔らかめ」です。
どのくらい柔らかいのか?という質問に答えることは結構難しいのですが、ナイキのリアクトソール(ペガサス、インフィニティランに使用されている)よりはソフトな感覚です。
ナイキのズームX(ヴェイパーフライネクスト%等に使用されているミッドソール)よりは硬めだとは思います。
接地感が柔らかいので、疲労度が高い時のリカバリージョグにも最適だと感じます。
推進性
推進性という意味では、「楽に走る」ことには長けていますが、「速く走る」ことには対応していないと感じます。
気持ちよく前に進むことができるので、ある程度のスピードは出すことができますが、マラソンペース以上のインターバルトレーニング等には使用できないな、と思います。
あくまでも、ジョギング程度のペースで使用するときに、その良さを最も感じることができるシューズだと考えています。
接地の安定感について
唯一、グライドライド2で気になる点は安定感です。
接地面積が小さいわけではないので、安定感は比較的ある方だとは思いますが、前方向へ「コロン」と転がる感覚が得られる一方で、前後の安定感は高くないです。
ソールが足幅に対して広く設計されているというわけでないため、横方向への安定感も普通です。
安定感の高さを求める場合は、ナイキのペガサス39やミズノのウェーブライダーをおすすめします。次の記事で厳選したランニングシューズをまとめています。
耐久性について
今後、使用距離を増やしていく中でアップデートしていきます。
走行距離260kmでの状態
一部、アウトソールの凸凹が消えかかっている部分はありますが、まだまだ使えそうです。
ミッドソールについても多少しわは寄っていますが、クッショニングは履きはじめとほとんど変わらないと感じています。
アッパーに関しても、トレーニング用として作られているのか、厚めの記事で出来ているため、簡単には穴が空きそうにありません。
走行距離860kmでの状態
写真を撮ることを忘れてしまいましたが、走行距離860kmに到達したところで、ランニングに使うことは終えました。
理由としては、ミッドソールがつぶれ、靴が傾いている感覚があったためです。
アウトソールの削れ具合的には、もう少し使えそうでしたが、傾いている感覚がよくなかったので、廃棄しました。
安く購入する方法について
これまで、グライドライド2の良さを説明してきましたが、改めてグライドライド2を、「今」、購入する理由は、やはり「型落ちによるセール」ですよね。
「Amazon,楽天,Yahoo」で購入する方が、安く手に入れることができます。
型落ちモデルになるので、徐々に取り扱いはなくなっていくものと思われます。
グライドライド購入に迷っている方、「楽に走れる」ジョギングシューズを探している方の一助となれば幸いです。
コメント