ENDORPHIN PRO(エンドルフィンプロ) 市民ランナーによるレビュー #みんなの愛用品

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。

※2022年9月17日 耐久性追記(走行距離900km到達)

 こんにちは。管理人のらんしゅーです。

今回は、Spoleteのアンバサダーとして投稿させていただきます。

愛用しているランニングシューズとして、サッカニーのENDORPHIN PRO(エンドルフィンプロ)を選びました。

様々なトレーニングシーンで使用を継続しているため、本記事では、深く掘り下げた感想を記載していきたいと思います。

 本記事では、公式サイトや他ブログで載っているようなシューズスペック詳細は省略させて頂きます。

 ハーフマラソンで1時間15分を切るくらいの市民ランナーが、実際に使用してみて、ヴェイパーフライネクスト%とどのように違うのか?という視点からレビューしていきます。

エンドルフィンプロのメーカーであるサッカニー自体も、ランニングシューズメーカーとしてはまだまだ認知度が低めで、履いている方をあまり見かけないですが、とても優れたシューズです!

 現在では、エンドルフィンプロ3が発売されています。

目次

なぜエンドルフィンプロを買おうと思ったのか?

 私自身はヴェイパーフライネクスト%をレースシューズとして使用しています(以下VFN%と記載)。それまで履いてきたどんなシューズよりも速く走れるシューズであると感じています。

しかし、VFN%で問題と感じているのが値段と耐久性の低さ

 今でこそセール等で多少値段が下がることもありますが、それでもやはり、普段のトレーニングから繰り返し使用するにはコストパフォーマンスが良くありません。

ただ、厚底カーボンシューズをトレーニングで使用することには大きなメリットがあります。

 トレーニングパフォーマンスが向上すること、ボリュームのあるトレーニングを行っても怪我しにくいこと、の二点が大きなメリットであると考えています。

パフォーマンス・耐久性・コスト。この3点を兼ね備えている厚底カーボンシューズを探していたところ、であったのがエンドルフィンプロでした。

エンドルフィンプロの重量と値段は次の通りです。※重量は実測です。

エンドルフィンプロ 重さと値段
  • 重量:233g(27.5cm) ※同サイズVFN%は196g
  • 値段:19800円(ABCmart)

サイズ感・フィット感

公式ホームページの記載ではわからないのが、フィット感やサイズ感だと思います。

 エンドルフィンプロは置いてある店舗がとても少ないため、通販で買うことになる方も多く、実際に試し履きすることが難しい方が多いと思います。

まずサイズ感ですが、普段すべてのランニングシューズを27.5cmで着用している私が選んだサイズは、同様に27.5cmです。これで全く問題ありません。

私自身は、VFN%、ペガサス37、リアクトインフィニティラン、アディゼロボストン9などのシューズを持っており、総て27.5cmで使用しています。

他のシューズに比べ、幅が若干狭く感じます。しかしアッパーのフィット感が良いためすぐに脚に馴染み、締め付けられ感は全く感じません。

フィット感はかなり良い方だと思います。紐で縛ると、脚にピタッと密着する感覚があります。

 私はナイキやアディダスのシューズを数多く履いてきましたが、それらと比較して、もっともよい部類に入ると感じています。

実際に試し履きできない方がもし購入を検討されているのであれば、普段のランニングシューズと同サイズを購入すれば、間違いないのではないかと言えます。

耐久性

私が重要視している耐久性について記載します。

本記事を書いたタイミングでは、約200kmを走行した状態です(そのほとんどが、着地衝撃が大きいインターバルやペース走などのポイント練習です)。

※履いた後の画像で、少し汚れております

アウトソール(靴裏面)はかなり摩耗に強いと言えます。

 私自身はアウトソールの外側が削れやすいタイプなのですが、200km走った後でも、まだまだ溝が残っています。
※私は外側が削れやすいので、あらかじめアウトソール外側にシューグーを塗って補強します。

 ミッドソール(クッション材)も、多少しわが寄っていますがほとんど潰れていません。見た目上はナイキのリアクトソール並みの耐久性があると感じます。

 ズームフライ3やインフィニティラン等のリアクトソールを使っているシューズは、アウトソールが削れない限りは軽く1000kmは履ける、化け物級のミッドソールです。

 それらと同等の耐久性を持っているのではないかと期待しています。

走行距離900kmでの状態

 走行距離が900kmに到達しました。

 アウトソールの溝はほとんどなくなってしまいました。

 後述している、「濡れた路面でのグリップ」が悪く、今では雨の日に使用するとかなり滑るため、濡れた路面での使用は控えています。

 ミッドソールは、想像通り耐久性が非常に高く、皺の寄りもほとんど見られません。グリップ性能さえ除けば、まだまだ履ける感覚です。

反発性・推進力

 厚底カーボンシューズを使用する最も大きな理由の一つが、シューズから得られる反発性や推進力だと思います。

 結論から言うと、エンドルフィンプロの推進力はVFN%に負けないくらい、素晴らしいものです。

 厚底カーボンシューズで感じることができる、「一瞬沈み込んで跳ね返るような、あの感覚」を明確に得ることができます。

 エンドルフィンプロのミッドソールはVFN%よりは沈み込みが少なく、レスポンス良く跳ね返ってきます。

 重量では、VFN%に比べて10~15%程度重いのですが、ミッドソールの反発性が高いため、自然とピッチも上げることができます。

 推進力の良さは、トレーニングで発揮されるパフォーマンスへ明確に影響します。

 特に、インターバルペースやLTペースで行うインターバルトレーニング等では、体感よりもタイムが良いと感じることが多いです。

 トレーニング終了後、ガーミンのダイナミクスポッドで計測したピッチやストライドを確認すると、どちらの数値も少しづつ上昇していることが分かりました(某他レースシューズとの比較)。

 特に、ピッチやストライドを意識することがなくとも、自然とシューズの助力を受け取ることができていると実感しています。

濡れた路面は不得意

 ただし、エンドルフィンプロの弱点として、ウェットグリップが弱い点があります。

 数時間前まで雨が降った後のアスファルトや、雨の中のトレーニング等、路面がぬれている状態では、結構滑ります。

 濡れた路面に強いアディダスのコンチネンタルラバー(アディゼロボストン9等)と比較すると、明確です。

 ジョギング程度のスピードであれば特に問題無いのですが、強度が高いペース域でのトレーニングになると、グリップの悪さが際立ってしまいます。

 なので、私自身は濡れた路面では別のシューズを履くようにしています。

レースシューズとしてはどうか?

 結論から言うと、レースシューズとして私がエンドルフィンプロを使用する予定はしておりません。やはり、VFN%と比較すると、発揮できるパフォーマンスに差がある事を明確に感じます。

 推測ですが、おそらくシューズの重量に起因していると考えています。

 エンドルフィンプロはVFN%と比較して10~15%程度重いため、これがピッチやストライドに影響を与えてしまっているのではないかと考えています。

 しかし、トレーニングシューズとしては申し分ないスペックを持ったシューズです。

 トレーニングでは、レースに向けて脚を鍛えていく必要があるため、レースシューズとしてはネックである重さも、トレーニングとしては良い面として捉えることができます。

 上でも述べましたが、耐久性が高いこともトレーニングシューズとして優秀と言える理由の一つです。市民ランナーにとって、シューズのコストはできるだけ低い方がありがたいですよね。

値段と購入方法

 2022年8月現在では、残念ながらエンドルフィンプロはほとんど市場には出回っていないようですが、エンドルフィンプロ3が発売されました!

いかがでしたでしょうか。

 レースシューズとしては、もう少し改良の余地があるエンドルフィンプロですが、トレーニング用の厚底カーボンシューズとしては非常に優秀なシューズであると感じています。

 もし、コストを抑えつつ、トレーニングでもそこそこのパフォーマンスが発揮できるシューズをお探しの方がいれば、是非本文を参考にして、試してみてはいかがでしょうか。

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