【Adidas アディゼロ タクミセン 11 レビュー】期待を裏切らない高性能レースシューズ

- Adidas アディゼロタクミセン11が気になっている
- タクミセン11の履き心地やサイズ感が知りたい
- タクミセン11はどのようなランニングトレーニングに使うのがおすすめなのかを知りたい
2025年7月2日、アディダスからADIZERO TAKUMI SEN 11(アディゼロタクミセン11)が発売されました。国学院大学時代の平林選手がタクミセンを履いて大学マラソン記録を打ち立てたことでさらに有名になったシリーズです。
タクミセンの最新モデルであるタクミセン11の履き心地やサイズ感、走行感が気になっているランナーの方も多いのではないでしょうか。本記事では私自身が購入したタクミセン11のレビューをします。
なぜタクミセン11を購入しようと思ったのかについてや、実際の履き心地や推進性について徹底解説します。多くのランナーが気になるサイズ感も詳しく紹介します。
本記事を読めば、皆さんがタクミセン11を購入するべきかどうかの参考になります。
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | アディゼロ タクミセン 11 (ADIZERO TAKUMI SEN 11) |
| メーカー | アディダス (ADIDAS) |
| 定価 | 24,200円 |
| 厚さ | 前部:33 mm, 後部:26 mm, ドロップ差:7 mm |
| 重さ | 27.5cm 191g(実測) |
タクミセン11を購入した理由

結論を最初に書くと、タクミセン11はポイント練習用に購入しました。Tペースでのペース走からVO2max強度でのインターバルトレーニングまでのトレーニングを想定しています。
これまでポイント練習では、ノンカーボンのシューズを使ったり、カーボンシューズを使ったりと様々でした。使い分けの基準は体にどれだけ負荷をかけたいかによって決めていました。
カーボンシューズを使えばノンカーボンよりも速く走れるのは間違いありません。しかし速く走れる分、体への負担が大きくなると感じていました。
カーボンとノンカーボンで、同じ速度で走れば当然カーボンシューズの方が楽に走れて疲労も少ないのですが、心拍数や主観的な強度を基準にすると、自分が想像しているよりもスピードが出て、筋肉へのダメージが大きくなります。
特に、お尻回りへの負荷が高まります。カーボンシューズを多用することで股関節周りの怪我を発症した過去もあり、私自身、カーボンシューズの多用には慎重になっています。
タクミセンシリーズは、タクミセン8を使ったことがあります。タクミセンはハイエンドカーボンシューズのような助力感はないものの軽量性と適度な推進性があり、自分の脚で推進力を産み出していく感覚を養えるシューズです。
タクミセンはカーボンは使われておらずグラスファイバーのロッドが採用されています。
助力感も適度であるため、タクミセン8を使っているときに感じたのは筋肉的な負荷も高まり過ぎないということです。また、ミッドソールの厚さも厚過ぎず、トラックで使うスパイクに割と近い感覚で使える点がメリットです。
普段トラックで練習できない自分にとって、ロードでもトラックで走っている感覚で練習できるのは貴重です。VO2maxインターバルトレーニングなどはトラックレースに向けて行うことが多く、出来るだけ実践に近づけておきたいという気持ちもありました。
走行レビュー
早速タクミセン11を使用して走りました。タクミセン11は自分にとってかなり速いペースで使うことを想定しているので、まずはTペース(3:30/km前後)、流し(2:50~2:40/km)を行いました。
メニューはウォームアップと流し、Tペースインターバルです。インターバルは1.6km×4+1kmのメニュー構成です。

起床直後なのでウォームアップはゆっくり走り始めます。遅いペースでも「もちっ」とした接地感を感じます。ミッドソールが分厚いハイエンドカーボンシューズはほとんどソールが曲がらない感じですがタクミセン11はいい感じに曲がってくれます。
流しをする前に4:10/kmくらいのペースまで上げましたが、かなりいい感触です。もちっとした感覚が癖になりそうです。何より自分の脚で走っている感覚がありながらも推進力を感じます。
3kmほど走った後に流しを行いました。流しのスピード自体は他のシューズと比べて差はよくわかりませんが、軽く走ってもスピードが出るので、ハイエンドのカーボンシューズとほぼ同等の推進性があるようです。
いよいよメインのポイント練習です。1.6km×4、レストは60秒でその場休憩します。夏の高温多湿環境では、このメニューもかなりきつく感じます。
1本目はできるだけリラックスして走ることを意識しました。体感的にも比較的楽に走り終えたところ3:33/kmとなり、タイム的には少し遅めです。
2本目は少し努力感を上げて走りました。少しきつさを感じタイムは3:30/kmでした。このタイムはノンカーボンだと出せないタイムです。努力感に対してのペースはほぼハイエンドカーボンシューズと同等であると感じます。
3本目以降は暑さと湿度で体感的にもかなりきつさを感じます。3:32/km-3:30/kmですべてのセットを走り終えました。4分レストの後、1000mを追加で走り、3:21/kmで今日のメニューを終えました。
きつくなってからも接地が安定しているため、かなり走りやすいです。癖も少なく履きこなしやすいシューズだと感じまました。

タクミセン11はハイエンドカーボンシューズ同等の性能がある
タクミセン11はアディダスの中で「中厚底のレーシングシューズ」として発売されています。ハイエンドモデルとしてはカーボンが使われているアディオスプロ4が発売されおり、明確に住み分けがされています。
ただ、私がタクミセン11を履いた感じは「もうほとんどハイエンドモデルの性能がある」でした。実際にトレーニングで使ってみた時のタイムも、性能の高さを物語っています。
よくあるハイエンドカーボンシューズと異なる点は、ソールの屈曲性です。各メーカーのレース用カーボンシューズはほとんどソールが曲がらないため、履きこなすのに少しコツが必要です。
一方でタクミセン11はグラスファイバーロッドが採用されていることが要因となり、ミッドソールに屈曲性があります。接地した時にソールが適度に曲がってくれるため、軽い踏み込みでも反発をもらいやすい特徴があると感じます。
体重が軽いランナーや女性ランナー、ランニングピッチが多い方などは、ソールが曲がりにくい厚底カーボンシューズよりもタクミセン11くらいにソールに屈曲性があるシューズの方が履きやすいのではないか、と考えます。
タクミセン11の外観
タクミセン11の外観を紹介します。

軽量であることからアッパーの素材もかなり薄いのかと思いましたが、意外としっかりした素材で出来ており、指を入れても透けて見えることはありません。

紐を通す部分もしっかり補強されています。

私の場合、最も穴があきやすい部分がアッパーの外側辺りなのですが、アディダスの3本線により補強が入っており、こちらも耐久性がありそうです。

タクミセン11のサイズ感
タクミセン11のサイズ選びには迷いました。他の方のレビュー情報を見ていると、少し大きめの作りになっているという意見が多かったので、今回は自分のジャストサイズである27.5cmを選択しました。
結論として、27.5cmでかなりピッタリです。少し大きめの作りになっているとのことでしたが私はそうは感じませんでした。フルマラソンで使うには少しピッタリすぎる感じもします。
タクミセン11はフルマラソンで使うことは無いので、ある程度ジャストサイズでも問題ありません。今回はそういう意味でも適切なサイズ選択だったと感じています。
- 足長:27.0cm(実測)
- 足幅:11.5cm(実測)→最も広い箇所を測定
- アシックス ノヴァブラスト5 ワイド 27.5cm:ジャストサイズ(幅が若干大きめ)
- アシックス エボライドスピード3 27.5cm:ジャストサイズ(若干小さめ)
- アシックス ハイパースピード5 27.5cm:ジャストサイズ
- アシックス マジックスピード4 27.5cm:ジャストサイズ
- アシックス マジックスピード5 27.5cm:ちょっと小さい
- アシックス メタスピードエッジTOKYO 28.0cm:ジャストサイズ
- ナイキ ペガサスプラス 27.5cm:ジャストサイズ
- ナイキ ライバルフライ4 27.5cm:ジャストサイズ
- ナイキ ヴェイパーフライ3 27.5cm:ジャストサイズ
- ナイキ ドラゴンフライ 28.0cm(スパイク):ジャストフィット
- アディダス アディゼロSL2 27.5cm:ちょっと小さい
- アディダス タクミセン11 27.5cm:ジャストサイズ
- アディダス EVO SL 27.5cm:ジャストサイズ(わずかに大きめ)
- プーマ ディヴィエイトニトロエリート3 27.5cm:ジャストサイズ
- プーマ FAST-Rニトロエリート3 28.0cm:わずかに大きい
- ニューバランス フューエルセルレベルv5 27.5cm:ちょっと小さくて短め
- ブルックス ハイペリオン 27.5cm:ジャストサイズ
- HOKA クリフトン10 27.5cm:ジャストサイズ
タクミセン11のグリップ力
最も滑りやすい、雨上がりの濡れた路面で走ってみました。タクミセン11のグリップ力は普通です。濡れたアスファルトだと滑ります。
滑りやすい、とまでは言いませんがグリップ力がいいとも言えません。グリップ力について過度な期待はできません。
他のメーカーでグリップ力が高いアウトソールとしては、アシックスのアシックスグリップとプーマのプーマグリップです。今のところこれらのアウトソール以上に優秀なグリップ力を誇るシューズはありません。
重さ(重量)
27.5cmの重さを測定したところ、191gでした。タクミセン11は最近のハイエンドカーボンシューズと比べて特別軽い、というわけではありませんがレースシューズとしては十分な軽量性です。

寿命・耐久性
耐久性は使用する都度更新します。タクミセンシリーズは耐久性がそこまで高くない印象です。タクミセン8は500~600kmくらいでアッパーが裂けていました。タクミセン11は大事に使っていきたいです。
購入直後の状態
ミッドソールの状態

アウトソールの状態

タクミセン11をおすすめできる人と使用用途
タクミセン11は期待を裏切らない高性能なカーボンシューズでした。ソールの適度な屈曲性がありながらも、素晴らしい推進性を両立しています。
私自身は、トラックレースに向けたトレーニングで使うシューズとしてタクミセン11を購入しましたが期待通りのシューズでした。多くのトレーニングで使っていきたいと考えています。
タクミセン11をおすすめできるのは以下のようなランナーです。
- 体重が軽いランナー(男性、女性)
- ランニングピッチが多い方
- ハイエンドカーボンシューズだとどうしてもうまく履きこなせないランナー
これまで、どうしてもカーボンシューズが使いこなせなかったランナーは、一度試してみる価値があると思います。
おすすめの使用用途ですが、私自身は以下の用途でタクミセン11を使っていこうと考えています。
- ハーフマラソンペース以上でのペース走やインターバル走
- レペティションペースでトレーニング
マラソンペースでも十分使えますが、トレーニングにおいてはタクミセン11ではなくてもいいと思います。耐久性がそこまで高くないと思うので、トレーニングでは別のシューズで走った方が良いと思います。
ただフルマラソンレースでタクミセン11は十分に使えると考えています。クッション性は十分にあります。
購入方法
タクミセン11はAmazon、楽天、Yahooなどの他、ADIDAS公式ショップやゼビオでの取り扱いがあります。私自身は楽天で購入しました。ポイントとクーポンの使用で実質15000円台で購入しています。





コメント
コメント一覧 (2件)
タクミセン11のプレートはグラスファイバーではないでしょうか
あかさた様
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りです。すぐに修正します。