【カロス(COROS) アームバンド心拍センサーレビュー】精度は胸ベルト式心拍計に匹敵

COROS心拍センサー

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。

こんな疑問を解消
  • カロスのアームバンド型心拍計の使い心地が知りたい
  • カロスのアームバンド型心拍計の精度はどのくらいなの?
  • 胸ベルト式心拍計とアームバンド型心拍計の精度はどのくらい違う?

 最軽量のランニングウォッチで話題のカロスから、アームバンド型心拍センサーが発売されています。

 ホームページでの紹介では、胸部で使う胸ベルト式心拍センサーと同等の精度があると紹介されており、私自身、興味を持っていました。

 私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程を走り、競技志向でランニングに取り組んでいます。

 私は普段のトレーニングで毎日、胸ベルト式の心拍センサーを使用しています。心拍数を正確に把握することで、トレーニング強度や自分の疲労度をある程度正確に把握することが狙いです。

 腕時計にも光学心拍計が付いていて高性能なのですが、手首に着けていることや光学心拍計の技術限界などにより、インターバルトレーニングなどの心拍変動が計測しきれません。

 このことはガーミンの公式ホームページでも語られています。

 ただ、胸ベルト式の心拍計は走っている間にズレが気になったりして、使用中の快適性が低めであると感じていました。

 今回、本記事では装着の快適さと精度が両立していると言われているカロスのアームバンド式心拍センサーをレビューします。付け心地や胸ベルト式心拍センサーとの精度比較を行います。

COROS心拍センサー
  • アームバンド型で付け心地の違和感は少ない
  • ズレ落ちたりはしない
  • 少し洗いにくい点、替えのバンドが多少高額である点がデメリット
  • 精度、追従性が非常に高く胸ベルト式にも匹敵する
目次

カロス(COROS)心拍センサーについて

COROS心拍センサー

 カロスの心拍センサーは、アームバンド型の光学心拍計です。測定部を見ると、腕時計で採用されているものと同一であることがわかります。

COROS心拍センサー測定部

 ガーミンの公式ホームページでもコメントされていますが、光学心拍計の技術では心拍数の測定精度に限界があり、インターバルトレーニングなどの心拍変動が大きいトレーニングでは測定精度を保証しきれないと言われています。

 しかし、COROSのホームページでは、アームバンド式の光学心拍計を使えば、精度を高めやすい上腕の血管で心拍を測定できるため、精度が胸ベルトに匹敵する、とコメントされています。

付け心地と装着

COROSアームバンド着用

 カロスの心拍センサーを上腕部に着用すると、バンドでしっかりと固定することができます。

 腕を伸ばした状態で装着すると多少緩く感じる程度でも、実際にランニングする際には腕を曲げるので、よいフィット感になります。

 ゴムの長さをある程度調整できるため、ある程度腕が太めのランナーでも着用可能と思われます。

COROS心拍センサー vs GARMIN HRM-Dual胸ベルト式センサーの精度比較

 もっとも重要な、COROS心拍センサーの精度検証を行いました。

 比較対象はガーミンのHRM-Dual、胸ベルト式の心拍センサーです。別の記事でこちらの製品レビューは紹介しています。

HRM-Dual

 精度検証は300m×6のインターバルトレーニングで行いました。自分が行っているトレーニングの中では最も急激に心拍変動が発生するトレーニングであり、最も精度と追従性に差が発生すると考えました。

 結果は次の通りです。

COROS心拍センサー精度
図1 COROS心拍センサー
HRM-Dual精度
図2 ガーミンHRM-Dual

 上のグラフを見比べてみていただければわかりますが、想像以上にCOROSの心拍センサーが正確に心拍数を測定できていることがわかります。

 心拍の測定数値自体も、胸ベルト式とほぼ同じ値を示していました。追従性を比較してもほとんど差がないと言えると思います。

 しいて言えば、COROS心拍センサーの方のデータでは心拍の推移が多少階段状になっているように見えますが、これはさすがに技術的な限界なのだと思います。

 しかし、これだけの精度と追従性があれば、激しいインターバルトレーニングでも十分に使えるレベルであり、胸ベルト式の心拍センサーの代替になると思われます。

COROS心拍センサーのメリットデメリット

 以下で、簡単にCOROS心拍センサーのメリット・デメリットを紹介します。

メリット
  • 使用中の装着感が快適、ズレない
  • 肌や電極を濡らさなくても測定可能
  • 充電すれば繰り返し使える
デメリット
  • 値段が多少高額、替えのベルトも高め
  • 測定精度と追従性が胸ベルト式よりもわずかに低め

メリット

 アームバンド型の心拍センサーのメリットは、なんといってもその付け心地と違和感のなさです。

 胸ベルト式も慣れてしまえば違和感はほとんど感じませんが、ランニング中にベルトが緩くなって、ずれてしまいます。

 走る前に強く締め付ければ下がることはないのですが、気持ち的にも息苦しさを感じるため、そこまで強くは締め付けられません。

 一方でアームバンド式は、ランニング中に腕を抱えて走るランニングフォームの特性上、腕の力こぶの部分でバンドが固定され、それ以上ずれ下がることがありません。

 また、胸ベルト式の心拍センサーは冬など湿度が低い時にはセンサーがうまく反応しないことが多くあります。

 これは測定部の湿り気が足りないことが原因ですが、これへは装着前に電極表面や体表面を多少水でぬらすことで対応可能です。

 一方光学心拍計はそのような心配がないため、何もせずに着用して走り出すことができます。

 さらに、充電式である点もメリットです。胸ベルト式はほとんどがボタン電池式なので、電池がなくなったら電池交換をする必要があります。

デメリット

 COROS心拍センサーのデメリットとしては、多少高額な点です。

 GARMINのHRM-Dualやそのほか胸ベルト式心拍センサーは、安いものであれば5000円未満から購入可能ですが、COROSの心拍計は1万円以上します。

 また、替えのベルトも2000円以上するため、多少高額である点がデメリットです。

 精度と追従性についても、胸ベルト式に遜色ないことは事実ですが、細かく見ると、胸ベルト式の方がやはり高精度であると言えます。

結論:COROS心拍センサーは胸ベルト式の代替となる

 私自身の結論としては、「COROS心拍センサーは胸ベルト式の代替となる」です。

 ただ、どれくらい継続して使えるのか?という点は、今後使っていく中で不安な点の一つです。

 HRM-Dualなどは、かれこれ3年くらいは使っていますが、いまだに壊れていません。

 壊れやすいなどの情報が判明したら、本記事をアップデートしていきたいと考えています。

購入方法

 COROS心拍センサーを安く購入するには、Amazonや楽天がおすすめです。

 公式ホームページでも購入可能ですが、ポイントやセールを考慮すると、大手通販サイトで買うことが得策です。

 皆様の参考になれば幸いです。

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