第43回読売犬山ハーフマラソンに出場してきました。
レース距離はハーフです。
私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程走り、競技志向でランニングに取り組んでいます。
本記事はそのレースレポートになります。
本レースの位置づけ・これまでの取り組み
犬山ハーフマラソンは、今シーズンの最大目標としているレースです。
2023年6月頃に本格復帰してから8か月経ち、ランニングのパフォーマンスもほぼ怪我前の状態に戻りました。
怪我前と現在の身体コンディションを比較すると、体重が3kg増加(64→67kg)していること。怪我前と現在のタイム差はほぼこの体重差で説明できると考えています。
ただ、自己ベストを出した時よりも現在の方が脚の痛みや違和感が少なく、健康状態は高いと考えています。
体重差がタイム差につながっていることは分かっていましたが、減量と厳しいトレーニングを並行して行うと怪我をする可能性が高くなるため、減量はせずにトレーニングに集中しました。
2023年12月に出場した東海市ハーフマラソンでは1時間17分39秒という記録でした。
そこから、約2.5か月をかけて、鍛錬期→特異期と段階を踏んでトレーニングを積み重ねました。
大きな怪我無く全てのトレーニングを消化し、犬山ハーフマラソン当日を迎えることができました。
まだ自己ベストの状態に戻ったわけではないですが、今の立ち位置を正確に把握するためにも実力を出し切って記録を出しに行きたいと考えています。
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レースの目標
今回のレース目標は1時間15分00秒です。
前回のハーフマラソンレースでの記録1時間17分39秒と比較すると、約160秒(7.6秒/km)のペースアップが必要です。
トレーニングでのパフォーマンスを比較すると、前回のレース時よりも6~9秒/km程度は速くなっているため、調子が良ければ十分に達成できるタイムだと考えています。
レースに向けたテーパリング(トレーニングボリュームを下げて疲労を抜くこと)は十分に行いました。トレーニング量はピーク時の70%程まで落としています。
犬山ハーフマラソンのコースは、0~5kmが追い風で下り基調、6~11kmが上り坂で向かい風、11km以降がフラットで風の影響が少ないのが特徴です。
最初の5kmは、目標ペースである3:33/kmよりも速めになっても落とさない、6km以降は遅めになってもあせらない、と思ってレースを進めようと思います。
レースレポート
以下がレースレポートです。
起床~レース前
犬山ハーフマラソンは妻の実家からのアクセスが抜群な大会。ジョグで行くことができる近さ。
半年前から「犬山ハーフマラソンの時は帰省します!」と伝えてあった。そのため、連休開始の金曜日から妻の実家に宿泊していた。
起床はいつも通りの4時。前日も21時には就寝することができ、普段と変わらない睡眠時間を確保できた。体の調子は良好だ。
前々日から食事内容は少し調整した。具体的にはたんぱく質と繊維質の摂取量を減らし、糖質の摂取量をその分増やした。
たんぱく質と繊維質を摂る量が増えると、腸の調子が悪くなることが体感としてわかっていたから。
この狙いが功を奏し、レース当日朝の腸の調子は良かった。
朝食ははいつも通り、ご飯200gと目玉焼き2個、納豆1パック。いつもなら牛乳とプロテインも飲んでしまうが、レース当日は飲まないこともあるので、今回は飲まないことにした。
今回のランニングギア。
- ナイキ エアロスイフト シングレット
- 2XU MCSランコンプショーツ
- アシックス メタスピードスカイ
- タビオ レーシングランオールウェザー・5本指
- ザムスト プレシオーネ カーフ
- ザムスト プレシオーネ アーム
- ナイキ エアロビル フェザーライト バンフォレーテッド
- エアフライ AF-305 CYSP
レースシューズはメタスピードスカイ。雨でのグリップもいいし、足へのダメージも少ない。
ソックスはタビオのオールウェザータイプ。レースでは初めて使う。
外を見ると、すでに雨が降り始めていた。予定では朝8時頃から雨が降る予定だったが、予定よりも早まっていた。
雨が降っていると、レーススタートまでのスケジュールと体を冷やさないようにする工夫が必要になる。
会場まではジョグで20分程度。想定としては、ジョグで会場に向かい、そのまま手荷物を預けてすぐに整列するスケジュール。
このスケジュールで行けば、ジョグ中は暖かい格好で走ることができ、そのまますべて手荷物として預けてしまえば、ほとんど体が冷めないまま、レーススタートを迎えることができる。
それでも整列前に雨が降っていることを想定して、ビニール袋で簡易のかっぱを作っておいた。よく大会で見かけるやつだ。普通のかっぱだとかさばるし、捨てるのも大変なので、大きなゴミ袋を使うことにした。
レースの1.5時間前くらいに、いつも通りモンスターエナジー355mlを摂った。
ちょうどいい時間になったので、家からジョグでレース会場に向かった。会場までの道順は普段から何度も走っているコースなので迷うことはない。
ほぼ予定通りに会場へ到着。ジョグで着ていた服とランニングリュックを全て手荷物預かり用の袋に収納し、トイレを済ませスタートの整列に向かう。家を出たのが9時過ぎなので、我ながらここまでのスムーズさが素晴らしいと思った。
「寒いかな」と不安に思っていたことも一気に払しょくされた。ジョグで温まった体は冷えることはなく、スタートを快適な体の状態で迎えることができた。
いよいよスタートだ。
レース開始~レース終了
9時53分、犬山ハーフマラソンがスタートした。
登録男子のエリアに並ぶことができたため、周りは速いランナーばかり。スタートで渋滞することもなく、むしろ、周りのランナーが速く、どんどんみんなが前に行く。
集団で走りたいとは思ったが、マイペースでいかないと確実に後半失速すると思ったので、特に誰の後ろにもつかず、マイペースでラップを刻んでいくことにした。
はじめの5kmは下り&追い風。ここは確実にラップが速くなることがわかっていた。初めの3kmは3:27~3:30/km。体感とペースがあっていた。体はとても楽な状態。
4km地点と8km地点で、家族の応援があった。普段は一緒にレースに行かないので応援はないけど、今回は妻の実家が近いので、応援に来てくれた。これはとてもうれしかった。
事前にどのくらいで通過するかを伝えてあったので、それより遅れたらだめだと思っていた。
8kmまではほぼ想定通りにレースを進めることができた。
8km以降、向かい風と登り坂が始まった。思った通りラップタイムは落ちてしまう。3:30/km前後で刻んでいたラップが3:40/km前後まで低下した。
ラップタイムは低下したのにも関わらず足はきつさを感じる。向かい風と登り坂がダメージを与えてくる。
この区間で、数人に抜かれた。しかし、ここで頑張りすぎると後半失速してしまうと思ったので、心拍数と体感のきつさを基準に、マイペースを貫いた。
11km過ぎから、登り坂と向かい風が終わった。そこから少し足が復活。ラップタイムが少し戻り、3:35/km程度までペースを戻すことができた。
この時、2.5か月前の東海市ハーフマラソンの時の感覚が戻ってきた。あの時は前半3:36/km程度のペースだったのにもかかわらず、12km以降で失速し、3:50/km近くまで落ち込んだ。
その時と比較すると、パフォーマンスが明らかに上がっている。13km付近でも3:30台後半のラップが刻めている。
15kmを過ぎると、それでもきつくなってきた。3:40~3:45/km程度まで落ち込んだ。そこでリズムを取りながらなんとか耐えたが、最も遅いラップで3:47/kmまで落ちた。
しかし、何とか耐えきり、3:45/km未満のラップを死守した。ここで耐えきれたのも、トレーニングの適応が進んでいる証拠だと感じた。
15km以降も数人に抜かれた。しかし、抜かれた相手に少しついていくことできつさを耐えきった。
20kmを過ぎ残り1km。ラストには激坂が待ち構えていることは把握していた。普段の犬山ハーフマラソンと違い、コースの一部が変更となって、ラストで坂を上るコースになっていた。
事前のコース試走で、登り坂を走ってみていた。確かに急だが、短いし、タイムへの影響は軽微だと理解していた。
ラストの坂に差し掛かり、何とか上り切った。そのあとは下り+フラットであるとわかっていたので、小休息をしてから、ラストスパートをかけた。
ラストスパートでは特に誰を抜くこともできなかったが、20~21km、21km以降のラップで特にタイムを落とすことなく、ゴールまで行くことができた。
結果は1時間16分21秒。今の実力は出し切れたレースになった。
レースの振り返りと今後の方針
タイムは1時間16分21秒でした。
目標としていた1時間15分00秒には及びませんでしたが、天候などのコンディションも良くなかったので、今の実力は出し切れたレースになったと感じています。
心拍計とランニングダイナミクスポッドを装着して得たデータを掲載します。
心拍数は平均で89%HRmaxでした。気温の低さと雨もあり、心拍数は想定よりも低めで落ち着きましたが、これでも後半のペースうダウンが発生しました。
ランニングデータは、あくまで結果論なので参考値でしかありませんが、自己ベスト達成時と比較するとランニングピッチが明らかに少ないです(自己ベスト時:183回/分、今回:179回/分)。
このランニングピッチ低下が何に起因しているのかはわかっていません。体重増加なのか、気温の影響なのか。しかし、ランニングピッチを上げるフォームを目指す、ということにはならないと考えています。
なぜなら、ランニングデータは、あくまで結果論だと考えているからです。
トレーニングでの適応が進み、ランニングピッチやストライドが向上すれば、上下動や接地時間もそれに合わせて変化していきます。
体の適応で速くなっていく間は、ランニングデータは参考値としてとらえていこうと考えています。
今後のトレーニング方針は、別の記事でまとめようと考えています。しばらくは本命レースを設定せず、基礎的なトレーニングを積み重ねていきたいと考えています。
基礎的なトレーニングを積んでいる間も、レースには出場する予定です。レースを使って現状把握を進めながら、適切な方向へ進んでいきたいと考えています。
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