【VRTX フィットネスバンド レビュー】ゴムじゃない!補強トレーニングに最適

- フィットネスバンド(トレーニングバンド)で補強トレーニングに取り組みたい
- 自重だと負荷が不足しているけど、重り(ウェイト)を買うのは場所も取るし、抵抗がある
- ランニングの動きに近い動作で補強トレーニングをしたい
ランニングトレーニング以外に補強トレーニングに取り組んでいるランナーも多いと思います。ただ、自重だけだと負荷が足りずに効果的な補強トレーニングができていない方も多くみられます。
そんな方におすすめなのが、フィットネスバンド(トレーニングバンド)です。フィットネスバンドは重りを使わなくても負荷をかけることができるトレーニングアイテムです。この度、VRTX様からフィットネスバンド「MESH」とショートバンド「SWIFT」をご提供いただきました。
私自身は、以前から今回とは別にAmazonで購入したゴム製のトレーニングバンドを使って補強トレーニングを行っていました。ただ、持っていたのはショートバンドのみで使用用途は限られていました。
実際にVRTXのフィットネスバンドを使ってみると、ランニング動作に近い動きの中で負荷をかけながら補強トレーニングを行うことができることが分かりました。
ここでは、VRTXのフィットネスバンドがどのようなものなのかを説明し、ランニングの補強トレーニングでどのように活用できるのかについて紹介します。
本記事を読めば、補強トレーニングにおけるフィットネスバンドの有効性が分かり、補強トレーニングを効率化するアイテムとして取り入れるべきかどうかを判断することができます。
製品情報
2025年10月時点で、VRTXのフィットネスバンドは3種類あります。ショートバンド「SWIFT」、フィットネスバンド「MESH」、マルチバンド「INFINITY」です。
| 製品画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
|---|---|---|---|
| 製品名 | ショートバンド SWIFT | フィットネスバンド MESH | マルチバンド INFINITY |
| 価格 | 2,420円 | 2,970円 | 4,400円 |
| 負荷種類 | 6種類 | 8種類 | 4種類 |
| 長さ | 33cm | 103.8cm | 105~107cm |
| 製品説明ページ(公式HP) | SWIFT | MESH | INFINITY |
負荷が強くなるとバンドの幅が太くなっていく傾向があります。
VRTX フィットネスバンドは素材の張力で負荷をかけるトレーニングアイテム
VRTXのフィットネスバンドはゴムの繊維が引き伸ばされた時に発生する張力で負荷をかけることができるトレーニングアイテムです。

比較的安価で普及しているトレーニングバンドと言えば「ゴムチューブ」です。私自身も過去Amazonで購入したゴムチューブのトレーニングバンドを使用していました。

安価なゴムチューブも、値段相応だと感じています。自分が意図した動き、負荷をかけることができるのであれば、安価な製品でも十分だと思います。
このようなゴムチューブのトレーニングバンドと比較してVRTXのフィットネスバンドは「耐久性が高い」であったり「肌に触れた時の不快感が少ない」などの特徴があります。実際にVRTXに使われているテクノロジーは以下の公式HPで説明されています。
私自身が使用してみても、ゴムチューブよりは扱いやすく肌触りもいいので、上記で示した特徴は納得できます。
トレーニングバンドの 優位性/メリット は「動作の自由度」
補強トレーニングにおいて自重以上の負荷をかける手段は、ウェイト(重り)を使用するか、トレーニングバンドを使うのか、のどちらかとなります。
ウェイトと比較してトレーニングバンドを使うメリットは以下の通りです。
- 負荷をかけた状態での「動作の自由度」が高い
- 怪我のリスクが限りなくゼロに近い
- 使わないときの収納が簡単
トレーニングバンドの中でも、VRTXのフィットネスバンドが最も優れている点は「負荷をかけた状態での自由度が高い」ことです。
ウェイトを使って負荷をかけようとすると、ウェイトは「垂直に」上げ下げしないといけません。ケトルベルスイングのように、取っ手の付いた重りを使えば多少動きを出すことが可能ですが、基本的には垂直動作のみに対応しています。
また、ウェイトを持った状態での動作をする際、ウェイトを持った手は体からある程度離す必要があります。ウェイトを手に持ったまま体に沿うように動かすとウェイトが体に接触するため、多少腕を広げながらウェイトを動かす必要があります。


VRTXのフィットネスバンドは垂直だけでなく「水平」動作にも対応しています。ランニング動作は「水平」に体を運んでいく競技なので、本来は水平に力をかけていくことが最も望ましいことから、ランニング動作に近いフォームで負荷をかけることができるようになります。

また、VRTXフィットネスバンドそのものは柔らかい素材で作られており、バンドが体に触れても全く違和感がありません。
ウェイトを体から離すほど「怪我」のリスクが高まります。無理な姿勢でウェイトを保持することになるためです。トレーニングバンドは体の中心に近い位置で扱えることに加え、そもそも自分に力がない場合には張力も働かないため、トレーニングバンドを使うことによる怪我はほとんど発生しないと考えられます。
また、衣類などと同じ場所に保管すればよいだけなので収納場所にも困りません。
VRTXのフィットネスバンドは「ゴムではない」点が嬉しい

Amazonなどで「トレーニングバンド」で検索すると、表示される製品はほとんどが「ゴム製」です。ゴム製だと肌に密着した時に皮膚が引っ張られる感覚があったり、そもそもゴムの感触が苦手、という方もいらっしゃると思います。
VRTXのフィットネスバンドは表面が繊維で出来ているため肌触りがとても良いです。
補強トレーニングとはいえ負荷は必要
ここでは、補強トレーニングを「ランニング以外の負荷をかけたトレーニング」と定義します。バイクや水泳は「クロストレーニング」と呼ぶため、それらとは異なります。補強トレーニングは「筋力トレーニング」だと思ってください。
補強トレーニングは自重で行っているランナーも多いと思いますが、補強トレーニングとはいえ自重ではかけることができない「負荷」をかけることで、トレーニング効果を高めることが可能です。
長距離・マラソンにおいて、筋力トレーニングを行うことでどんなメリットがあるのかについては盛んに研究がおこなわれていますが、定説みたいなものは存在しません。
しかし世界のエリートランナーを見ると、どのランナーも補強トレーニングに取り組んでいますし、日本の強豪校は例外なく補強トレーニングが普段の練習に組み込まれています。
補強トレーニングと言われて想像するのは腹筋運動や体幹トレーニングだと思いますが、自重で行う腹筋や体幹トレーニングは同じ動作で行っている限りは負荷を変えることが難しいため、体はそのトレーニングに慣れてしまいます。
長距離・マラソントレーニングで補強トレーニングを取り入れることによって、特定部位を鍛えることによるケガの予防や走パフォーマンスの向上を目的とするべきですが、継続的に身体を強化していくためには負荷を徐々に増やしていく必要があります。
補強トレーニングだからと言って、いつも同じ負荷で漫然と取り組んでいるだけでは、そのトレーニングによって得られる効果もどんどん少なくなっていくと考えられますので、負荷を高めるアイテムや工夫が必要となります。
バンド強度の選び方
VRTXのフィットネスバンドを検討するときに最も悩むのは「バンド強度」です。私が実際に使ってみて、男性女性にどの強度が適切かの結論は以下の通りです。
- 男性:MESH→Midium(3番)、SWIFT→「1-」
- 女性:MESH→Light(2番)、SWIFT→「0+」
※SWIFTの「0+」は私自身が使用していないので、「1-」を使った感覚からの想像です。
VRTXのフィットネスバンドは、バンド強度が細かく設定されています。選び方がかなり難しいように思いますが、今回私自身が使用したバンド強度とその感覚は以下の通りです。
- ショートバンドSWIFT:1-(11-20キロ)
適度な張力。男性が使うバンドとしては一番汎用性が高い強度。女性はもう一つ下でもいいかも。 - ショートバンドSWIFT:1(14-23キロ)
そこそこ張力が強い。クラムシェルなどで使えるし、そこそこ負荷もかかる。 - ショートバンドSWIFT:2(23-30キロ)
結構張力が強い。ショートバンドでこのバンド強度が必要な種目は少ないかも。 - フィットネスバンドMESH:1番X-Light(14-23キロ)
張力は弱く感じる。男性だと物足りないかも。 - フィットネスバンドMESH:2番Light(23-30キロ)
体重が60kg以上あり、しっかり筋肉に負荷をかけたい場合は物足りない。女性にはちょうどいい。 - フィットネスバンドMESH:3番Midium(30-45キロ)
ランナーが負荷をかける張力としては十分。男性ならこのくらいの強度は欲しい。
バンド強度選びの参考にしてみてください。
らんしゅーが実戦しているマラソン向け補強トレーニング
VRTXフィットネスバンドが効果的に使えて、私自身が行っているマラソン向けの補強トレーニングは以下の通りです。
- クラムシェル:股関節-外旋筋の強化
- ドンキーキック:大臀筋の強化
- ブルガリアンスクワット:中臀筋、大臀筋の強化
例えば、クラムシェルでVRTXのショートバンド「SWIFT」を使用すると、以下のようになります。

ここには、数ある補強トレーニングの中でほんの一部を紹介させていただきましたが、フィットネスバンドを使って負荷を高めることができるトレーニングは数多く存在します。別の記事でランナー向け補強トレーニングを紹介しています。
フィットネスバンドをうまく使えばウェイトは必要なく、自宅で十分な負荷をかけた補強トレーニングを行うことが可能です。
VRTXフィットネスバンドはどんな人におすすめか
VRTXのフィットネスバンドは、以下のようなランナーにおすすめです。
- ランニング以外に補強トレーニングに取り組んでみようと思っている
- 自重の補強トレーニングでは負荷が不足していると感じていた
- ジムが近くにない、時間がない、でも効果的な補強トレーニングを行いたい
自宅の近くにジムなどがあり、金銭的にも時間的にも通えるような環境であればあえて自宅でフィットネスバンドを購入し揃える意味はないかもしれません。
しかし、ジムへ通うことが難しく、でも、家である程度の負荷をかけて補強トレーニングが行いたいと思っているランナーには、フィットネスバンドは有効な手段になるのではないかと考えています。
購入方法
VRTXのフィットネスバンドはVRTX公式通販に加え、Amazonや楽天、Yahooなどの通販サイトで購入することができます。









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