- マラソンでいい記録を出すために「血糖値」に興味がある
- 血糖値をリアルタイムで測定したい
- 測定した血糖値を解析して運動パフォーマンス改善につなげたい
マラソンで良い記録を出すことにおいて「血糖値」が重要な要因であることを知っていますでしょうか?
マラソンで「30kmの壁」と呼ばれる現象は、マラソンレース中に血糖値が低下し運動パフォーマンスが低下することが要因の一つとして考えられています。「血糖値」はマラソンにおける記録を決める上で重要な要素です。
株式会社SympaFitのアプリケーションを使い、リアルタイムで測定した血糖値を解析できるようになりました。
私自身も、血糖値がトレーニングの質やレースでのパフォーマンスに与える影響に注目していました。
血糖値が運動パフォーマンスに与える影響や、実際に私自身が使用し、トレーニングやレース前、レース中の血糖値はどうなっているのかについては、追って記事を作成し更新していこうと思います。
本記事ではまず、血糖値のリアルタイム測定とデータ解析アプリSympaFitを紹介します。
株式会社SympaFit(シンパフィット)について
株式会社SympaFitは、リアルタイムのグルコースデータを活用して自律神経に関わるさまざまな社会課題の解決を目指している企業です。
グルコースデータとは「血糖値」のことです。
血糖値をモニタリングすることで様々な傾向を掴むことができます。
- 睡眠の質
- 食事の質
- 疲労度合
- 運動パフォーマンス
- ストレス
- アドレナリン
- 緊張/興奮 の状態
- 妊活(排卵日の予測)
この中でも、SympaFitが注力している課題の一つが「血糖値のモニタリングによるアスリートの競技パフォーマンス向上」です。
後述しますが、特にマラソンレースでは血糖値がとても重要です。フルマラソン後半に失速してしまう現象も血糖値が強く関連していると言われています。
SympaFitは測定した血糖値を解析するアプリケーション「SympaFit」を提供しています。
血糖値のリアルタイム測定に必要なこと
血糖値のリアルタイム測定に必要なものは、以下の通りです。
- 測定用センサー
- センサーを読み取る機器(スマートフォン or FreeStyle Reader)
- SympaFitアプリのダウンロード(スマートフォンの場合)
- FreeStyle LibreLinkのダウンロード(FreeStyle Readerの場合)
測定用センサーは、私たち市民が手軽に購入できるという点、でAbbott(アボット)のFreeStyleリブレのセンサーが最も有力な選択肢になります。私自身はアボットのセンサーを利用しています。
現在、リブレ2も発売されており、新機能が追加されています。ただしSympaFitのアプリケーションはリブレ2には対応していません(現在対応作業を進めている段階です)。
センサーを肌に接着させた後は、スマートフォンで読み取ります。私はIphone(アイフォン)を使用して読み取りました。
スマートフォンを使用する場合には、専用のアプリケーションSympaFitのインストールが必要です。
センサーが届いたら、取扱説明書に従って装着します。
ここまで準備出来たら、あとはスマートフォンをセンサーにかざして読み取るだけです。
FreeStyle Readerを使う場合は、Readerをセンサーにかざします。Reader自体に測定値が表示されますが、スマートフォンでデータを閲覧したい場合にはFreeStyle LibreLinkをダウンロードします。
フルマラソンレースにおける血糖値の重要性
マラソンは「42.195kmを可能な限り早く走り切る競技」です。良い競技成績を出すのにポイントとなるのが糖質です。
マラソン後半に失速する現象は「30kmの壁」とも呼ばれます。この現象は体に蓄えてあったグリコーゲンが減少した時に発生すると言われています。
グリコーゲンが減少すると、体には以下のような問題が発生します。
- 筋収縮に必要なATPを供給できなくなる
- 脂肪の代謝効率が低下する
- 血糖値が低下し筋肉への糖質供給量が低下する
この中でも特に、血糖値の低下により筋肉への糖質供給量が低下することがマラソン後半のパフォーマンスに大きく影響します。
以下の論文では、ウルトラマラソンにおける炭水化物摂取量と血糖値の安定性がパフォーマンスにどう影響しているのかを調査しています。
レース前半から積極的に炭水化物を摂取し、血糖値をある程度高めで維持できたランナーのパフォーマンスが良かったことが示されました。
フルマラソンレース中、血糖値をある程度の高さで維持し低下していかないように安定させておくことが、フルマラソンレース全体でいいパフォーマンスを出すために重要となります。
SympaFitアプリでの血糖値解析
SympaFitのアプリケーションを使うことで、リアルタイムに測定した血糖値を解析し、生活の質や競技におけるパフォーマンス向上を達成することができます。
以下では、SympaFitアプリで解析できる項目の一部は以下の通りです。
- グルコーススコア(血糖値スコア)
- 睡眠スコア
- 運動中の血糖値解析
- 睡眠中の血糖値解析
例えば、運動中の血糖値を測定し、運動した時間を入力することで以下のような解析が実行されます。
トレーニングを行う際の血糖値の推移を示し、血糖値自体が適切だったかどうかや、その時の心身の状態を示してくれます。
自分自身が想定していた通りにトレーニングがこなせなかったり、レースで思うようなパフォーマンスが出せなかった時、測定した血糖値を確認して、その理由を解析することもできます。
センサーの購入方法
血糖値測定は、SympaFitアプリのダウンロードだけでなく、センサーの購入が必要です。冒頭で紹介した通り、市民レベルでセンサーを購入する場合は、FreeStyleリブレが最有力候補です。
別の記事では、私自身がSympaFitアプリでの血糖値解析を行い、トレーニングやレースに活用する事例を紹介していきたいと思います。
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