【オンラインパーソナルトレーニング例⑤】K.K.さんのパフォーマンス実績

オンラインパーソナルトレーニング⑤

 こんにちは。らんしゅーです。

 本記事では、私自身がオンラインパーソナルトレーニングで指導させてただいた方の実績を紹介します。

 今回紹介する方はK.K.さんです。2024年11月にトレーニング指導を開始しました。今回の実績は2025年9月までの10か月間の記録になります。

著者:らんしゅー
日比野就一

社会人からランニングを始めました。
理論に基づいたトレーニングで、
どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
競技志向で取り組んでいます。
自己紹介・記録変遷はこちら

血中乳酸濃度や血糖値も測定。
マラソンへ科学的にアプローチします。

★自己ベスト
 1500m 4:25(2022/08)
 5000m 16:01(2022/09)
 10000m 33:44(2021/12)
 ハーフ 1:12:29(2022/03)
 フル 2:43:55(2024/11)

著者:らんしゅー
日比野就一

  社会人からランニングを始めました。
  理論に基づいたトレーニングで、
  どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
  競技志向で取り組んでいます。
   自己紹介・記録変遷はこちら

  血中乳酸濃度や血糖値も測定。
  マラソンへ科学的にアプローチします。

  ★自己ベスト
   1500m 4:25(2022/08)
   5000m 16:01(2022/09)
   10000m 33:44(2021/12)
   ハーフ 1:12:29(2022/03)
   フル 2:43:55(2024/11)

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目次

K.K.さんのトレーニング指導開始時の状態

 指導開始時の状態を下記に記載します。

項目内容
年齢44歳
身長178cm
体重62kg(指導開始時)
目標レース距離フルマラソン
目標レース時期2025年11月
目標タイムフルマラソン:3時間30分(サブ3.5)
月間走行距離200km程度
練習頻度週5回
2024年11月時点
自己ベスト
フルマラソン:4時間18分
表1:トレーニング指導開始時の状態

 目標レース距離はフルマラソン、目標タイムが3時間30分切り(サブ3.5)でした。

 指導開始時の時点で、すでに週5回以上のランニング習慣が身に付いていました。ただ、レースになると後半失速してしまうとのことでした。5000mのベストも22分16秒でしたので、スピードは十分にありました。

トレーニング内容、コミュニケーション方法と頻度

 続いて、具体的なトレーニング内容、コミュニケーション方法や頻度を紹介していきます。

トレーニングに関して

 私から提示した、基本トレーニング構成は次の通りです。

基本トレーニングメニュー構成
  • 指導開始時から、週5回以上のトレーニングを基本とした
  • 実力把握のためにペース走を行った。
  • 低強度ジョグとモデレートを中心として、ファルトレクトレーニングや坂道を使って基礎構築を行った
  • 適宜、VO2max強度のインターバルトレーニングを導入した

 1年後のレースが目標であったため、じっくり走力を付けていくことを念頭に置いて順序良くトレーニングを構築していきました。

 2024年12月から基礎構築を開始し、2025年2月に一度フルマラソンレースに出場。その後は春から夏にかけて5000mのスピードを高めるトレーニングに移行しました。

 基本のトレーニング例は以下の通りです。

基本トレーニング例(基礎構築期)
  • 月曜:OFF
  • 火曜:Moderate 60min 流し6本
  • 水曜:1min / 1min ファルトレク * 30本
  • 木曜:Easy 60min
  • 金曜:OFF
  • 土曜:坂道 130m * 10 r=jogback
  • 日曜:Long Run 120min

 本人とコミュニケーションをとり、Easy、Moderateは心拍管理によって強度をコントロールすることにしました。何か数値の目安があった方がいい、ということでした。

 EasyやModerateのランニングを行っている時でも、心拍数と主観的な強度が一致しない日が頻繁に起こっていました。ランニングトレーニング以外でのストレスや身体のコンディションによって、体の疲労具合などが異なっていたことが要因だと考えています。

 基礎構築期におけるファルトレクや坂道では、設定ペースを定めませんでした。設定ペースを決めてしまうと、どうしてもペースを合わせるように頑張ってしまうため、怪我のリスクが発生するからです。

 上記のメニューは基礎構築期のものですが、春以降はもっと実践的なポイント練習も導入していきました。実践的なトレーニングでは、設定ペースを定めてタイムを求める、ということも意識しました。

コミュニケーションの方法、頻度

 コミュニケーションは基本的にLINEで行いました。

 お仕事やプライベートの都合でトレーニングスケジュールの変更が必要になった場合などでも、LINEで連絡をいただき、柔軟にトレーニングの組み換えを実施しています。

 K.K.さんは、ほとんどのトレーニングを計画通りに行うことができました。

 ランニングデータは、ガーミンコネクトアプリで実施しました。ランニングデータを見て、トレーニングのパフォーマンスの確認などを行いました。

 ペース走やインターバルトレーニングなどのポイント練習では、主観的な強度も重要な指標になります。

 データで見える心拍数に加えて、本人の感覚を確認することで、トレーニングの強度が正しかったか、また、次回以降のトレーニングに修正が必要かどうか、を判断しています。

 月1回はテレビ会議をさせていただき、月の振り返りを行っています。1か月の総括と翌月の方針を確認させていただきました。

トレーニングデータについて

 上記の通り、トレーニングデータはガーミンコネクトを使用しました。オンラインでデータを判断しなければならないため、心拍センサーを使用していただきました。

 心拍センサーは、胸ベルト式のセンサーか、アームバンド式のセンサーを推奨しました。腕時計の光学心拍計では、手首で測定しているため測定精度が低いです。

パフォーマンス実績

 K.K.さんのパフォーマンス実績を紹介します。

パフォーマンス実績

 トレーニング後のパフォーマンス実績を紹介します。記録は、プライバシーの観点から「台」のように表現しています。

レース実績2025年5月:3分31秒(1000m)
2025年5月:21分12秒(5km)
2025年2月:3時間48分10秒(フルマラソン)

表2:レース実績

 トレーニングを計画的に実施することができ、フルマラソンでは一つのマイルストーンに置いていたサブ4を達成しました。5000mでも21分12秒と、1分以上縮めることができました。

 2025年11月のフルマラソンで3時間30分切りを目指していましたが、2025年9月でパーソナルトレーニング終了、ということになりましたので、目標を達成するところまではサポートができませんでした。

K.K.さんのパーソナルトレーニングを振り返って

 K.K.さんは非常に真面目で、計画したトレーニングをほぼ計画通りに実施されました。ご自身でトレーニング記録も細かく記載されていました。

 一方で、これまでに私自身が経験したことがないような感覚を共有されました。頑張っても心拍数が上がらない、ランニング中に体温が下がってくる感じがある、などです。

 これらの事象によって、トレーニングでのパフォーマンスが安定しないことや、フルマラソンにおいて明らかに実力よりも遅めのペースで走っているのにもかかわらず後半失速してしまうことが多発していました。

 ランニングウォッチで計測できない、「血糖値」や「ホルモン分泌」に原因の可能性があると考えました。本人の意思で血糖値測定なども行いましたが、やはり、失速時のタイミングでは血糖値が下がっている傾向が分かりました。

 このことから、心拍数や走行ペースなど、見やすい指標以外の部分でランニングパフォーマンスに強く影響する要因があることを、改めて理解することができました。

K.K.さんが走力を伸ばすことができたポイント

 K.K.さんが走力を伸ばせたポイントは以下だと考えています。

K.K.さんが走力を伸ばせたポイント
  • 事前に計画したスケジュールをほぼ計画通りにこなすことができた=継続性
  • Easy強度からModerate強度のトレーニングを定量的に管理し取り入れることができた
  • 回復が間に合う負荷量でトレーニングを積み重ねることができた

 K.K.さんは勉強家で、ランニングの理論を学びながら突き詰めていくことができるランナーでした。私たちの間で合意したトレーニングメニューをほぼ計画通りに実行しました。

 長距離種目で記録を伸ばすためには様々な重要なことがありますが、その中でも特に重要なことは継続性です。長距離のための能力は、継続的に負荷をかけていくことで徐々に適応が進んでいきます。

 また、EasyやModerate強度のトレーニングを、定量的な指標(心拍数)で管理し、継続的に実行できました。EasyやModerateのランニングは、少し間違えると強度が高くなり過ぎてしまったり、楽すぎてトレーニング効果が無かったりなどの問題が発生します。

 また、本人が疲労を感じる度合いを考慮し、適切にトレーニング負荷を下げることができました。トレーニングで負荷を与えても、回復できなければ走力は伸びていきません。

K.K.さんのトレーニングにおける改善点

 K.K.さんのトレーニングにも、改善点はありました。

K.K.さんのトレーニングにおける改善点
  • 心拍数などの数値にこだわり過ぎた
  • 強度が高いトレーニングを避けてしまう傾向にあった

 上で、心拍数での強度管理が良かったとコメントしましたが、一方で、「心拍数にこだわり過ぎてしまった」点もありました。

 K.K.さんは、心拍数と主観的強度がずれることが多く発生していました。これは、普段の生活や身体の状況に左右されている結果だと思うのですが、ランニングトレーニングにおいても、心拍数にこだわるあまり、意図した強度でのトレーニングができていないこともありました。

 また、結果的に高強度トレーニングを避けてしまう傾向もありました。トレーニングは「きつければいい」というものでもありませんが、1年の中で特定の時期では、心拍数が上がるような高強度トレーニングが必要な時期もあります。

 高強度トレーニングがやりきれない事が多くありました。理由としては、「きつい」という感覚になれていないことだと考えています。「きつい」トレーニングは、VO2maxに大きく影響します。

 ただ、そのおかげで怪我をすることもなかったので、必ずしもきつい練習に耐えることができることがいいことだ、とは言えない気もしています。

各個人に沿った柔軟なトレーニング計画

 「ランニングを科学する」から提供させていただくオンラインパーソナルトレーニングは、個人の仕事の都合や家庭の事情に沿って、トレーニングメニューを提供させていただきます。

 都度、コミュニケーションを取りながら、疲労具合の確認などをさせていただき、頑張りすぎず、ケガをしないトレーニングメニューを提供します。

 もし興味がありましたら、以下のページで詳細な説明をしていますので、ぜひご参照ください。

 

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。

出版情報
サブ4達成に向けたトレーニングプログラム

「ランニングを科学する」から「サブ4達成に向けたトレーニングプログラム」のkindle出版をしました。kindle unlimitedに登録していれば無料で読めますので是非ご一読ください。

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血中乳酸濃度・血糖値・心拍数を測定しながら、怪我無くトレーニングを継続して速くなる方法を追求します。【トレーニング記録やレース結果】などブログでは伝えきれない内容を主に発信します。

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