【ナイキ ズーム ライバルフライ4 レビュー】ジョグからスピードまでこなせるコスパ最強シューズ

ナイキ ズーム ライバルフライ4
こんな疑問を解消
  • 比較的安く購入できるナイキのライバルフライ4が気になっている
  • ライバルフライ4のサイズ感は?
  • ライバルフライ4はどんなシーンで履くのがおすすめ?

 ナイキ(NIKE)から発売されている本格的なランニングシューズの中で、ライバルフライシリーズは最もコストパフォーマンスが高いシューズです。2025年6月時点で、ライバルフライ4まで発売されている人気シリーズです。

 部活性やランニングシューズにかける費用を抑えたいランナーは、特にライバルフライ4(rival fly4)が気になっているのではないでしょうか。

 私自身は、あえて比較的安価なシューズを狙って購入しているわけではありませんが、最低限の機能を備えたシューズの方が逆に使いやすいときあり、意図して購入することもあります。今回は天候が悪くても気軽に使えるジョグシューズとしてライバルフライ4を購入しました。

 ここでは、ライバルフライ4のレビューを紹介します。履き心地やサイズ感、走行感などを詳しく紹介します。本記事を読めば、ライバルフライ4を購入すべきかどうかの判断の一助になると考えています。

著者:らんしゅー
日比野就一

社会人からランニングを始めました。
理論に基づいたトレーニングで、
どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
競技志向で取り組んでいます。
自己紹介・記録変遷はこちら

血中乳酸濃度や血糖値も測定。
マラソンへ科学的にアプローチします。

★自己ベスト
 1500m 4:25(2022/08)
 5000m 16:01(2022/09)
 10000m 33:44(2021/12)
 ハーフ 1:12:29(2022/03)
 フル 2:43:55(2024/11)

著者:らんしゅー
日比野就一

  社会人からランニングを始めました。
  理論に基づいたトレーニングで、
  どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
  競技志向で取り組んでいます。
   自己紹介・記録変遷はこちら

  血中乳酸濃度や血糖値も測定。
  マラソンへ科学的にアプローチします。

  ★自己ベスト
   1500m 4:25(2022/08)
   5000m 16:01(2022/09)
   10000m 33:44(2021/12)
   ハーフ 1:12:29(2022/03)
   フル 2:43:55(2024/11)

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目次

製品情報

項目内容
製品名ズーム ライバルフライ4(zoom rivalfly 4)
メーカーナイキ (NIKE)
定価11,000円
厚さ前部:23 mm, 後部:31 mm, ドロップ差:8 mm
重さ27.5cm 244g(実測)

購入に至った経緯

ナイキ ズーム ライバルフライ4

 個人的に、ナイキのライバルフライシリーズとアシックスのハイパースピードシリーズが、安価な価格設定でかつ基本的な性能を備えたシューズの二大巨頭だと感じています。

 私自身は、ナイキのライバルフライシリーズは履いたことがありませんでした。これまではアシックスのハイパースピードを購入し使用していました。

 しかし、アシックスのハイパースピードを選んだ理由は特にありませんでした。最初に購入したのがハイパースピードだったため、特に変える理由が無かったためです。

 ハイパースピードは、Easyなジョグからモデレートペースのランニング、時にはロングランでも使うことがありました。特別な助力はなくクッショニングも中程度なのですが、逆にその適切な助力感やクッションが心地よく、使いやすさを感じていました。

 しかし、唯一ハイパースピードで難点だったのがグリップ力です。雨の日や雨上がりのぬれた路面で使用すると滑ってしまい、使いにくさを感じていました。

 ライバルフライ4を調べてみると、他の方のレビューでグリップ力が高いということが書いてありました。ハイパースピードと同じような価格帯でグリップ力が良ければ、ライバルフライ4の方がより良いと考えました。

 最近ジョグシューズとしてはノヴァブラスト5しかなく、クッション感が少し強すぎる感覚でした。オーソドックスな履き心地であるハイパースピードやライバルフライのようなシューズが欲しいと感じていました。

 そこで今回はナイキのライバルフライ4を購入することにしてみました。

実走レビュー

 ライバルフライ4を履いて、以下の様なトレーニングを行いました。

ライバルフライ4を履いて行ったメニュー
  • ゆっくりなジョグ 5:00から5:30/km
  • ペースを上げたジョグ 4:30から4:00/km
  • 流し 3:00/kmを切るペース

 まずゆっくりなペースで走ってみると、悪く言えば特徴が無い、前向きに言えば自然に接地できてランニングを邪魔しないシューズであると感じました。クッション感は薄底というほどではありませんが、ダイレクトに地面を感じます。

 自分としてはゆっくりな5:30/kmのペースでも全く違和感はありません。普段はアシックスのノヴァブラスト5をEasy Jog用のシューズとして使っていますが、足を自然に接地していく点においてはライバルフライの方がスムーズだと感じます。

 ただ、ジョギングの時間が長くなってくると接地感のダイレクトさが負担になってくる感覚があります。ゆっくりと長いジョギングをするためのシューズとしては適切ではないかもしれません。

 少しペースを上げて、4:30から4:00/kmくらいで走ってみました。自分の中では速いジョグ、モデレートペースに相当します。

 速いジョグのペースは少し努力感が出てきます。ジョグの感覚の延長線上ではあるものの、モデレートペースで走るには「速く走る意識」を持つ必要があります。

 ライバルフライ4からの助力感はほとんど感じません。接地して前に推進していくための力はそのほとんどを自分で生み出さないといけない感覚です。跳ねるような感覚は全くないので、普段厚底ばかりを履いているランナーにとっては「進まない」印象さえあると思います。

 しかし私としては、このオーソドックスさがとても心地よく感じます。できるだけ楽に前に進むために足を水平に運んでいく意識を持ちやすく、足は回転しやすいので、長距離走本来のランニングフォームを思い出させてくれます。

 スピードを上げても接地感には特に変化がありませんが、接地してから地面を感じるまでのレスポンスの良さを感じます。いい意味でクッションが適度です。

 3:00~4:00/kmに相当するペースをライバルフライ4で走ることはほとんど想定していなかったので、3:00~4:00/kmに相当するペースではまだ走っていません。

 最後に、3:00/kmを切るペースで流しを行いました。私自身はポイント練習のウォーミングアップとして流しを5本走ります。ペースはおよそ3:00/kmくらいです。

 スピードが上がれば上がるほど、ライバルフライ4に感じた助力感の無さは軽減されました。スピードを上げていくと助力感のように感じるバウンド感は厚底でも感じにくくなってくるため、むしろ足を回転させやすいライバルフライは高速のスピード域に適していると感じています。

 とてもスムーズに流しを走り終えることができました。ペースとしても他のシューズと変わらず、努力感も同じようなものでした。

ナイキ ライバルフライ4

反発性・推進性・安定感・フィット感

 ライバルフライ4の履き心地についてまとめます。

 ライバルフライ4は、特別な期待をしてはいけないシューズだと思います。部活生も手に入れやすい値段であり、機能よりもコストを重視したランニングシューズであるためです。

 反発性と推進性に特別感はありません。非常にオーソドックスな反発性と推進性であり、自分の脚で推進していかなければならないシューズです。前足部にエアズームが内蔵されているようですが、接地時にエアーを感じるほどではありませんでした。

 シューズ自体の安定性は高いです。ミッドソールの厚みも30mm前後であると言われており、クッション自体もある程度硬度があるので、接地時に足が横ブレすることはありません。

 フィット感は良いと思いました。アッパー素材も柔らかく足を通した時に違和感がありません。ただし、ワイドモデルの展開はなく、幅はどちらかというと狭めにできているため、足の幅が広いランナーにとっては少し窮屈に感じる可能性があります。

外観

 ライバルフライ4の見た目を紹介します。

ナイキ ズーム ライバルフライ4

 シュータンは比較的薄目に作られています。一方でかかと部分の素材は想像以上に分厚くできています。ごつさは感じるほどではありません。

ナイキ ズーム ライバルフライ4
ナイキ ズーム ライバルフライ4かかと部

 アッパーの素材は手で触っても柔らかく、足当たりも心地よいです。「がしがし」した感覚はなく、柔軟性は十分にあります。

ライバルフライ4 アッパー

 シューズの裏を見ると、真ん中部分がくりぬかれていて、柔らかめのプレートが見えます。

ライバルフライ4 アウトソール

サイズ感

 今回、ライバルフライ4の27.5cmを購入しました。私自身の足のサイズは実測で27.0cmですが、ライバルフライ4は27.5cmでジャストフィットです。

 少し厚めの靴下を履いた状態でも足の長さは親指幅半分くらいの余裕があります。27.5cmでも少し長めに作られていると感じました。一方で横幅は少し狭めに作られており「細長く」感じました。

ライバルフライ4 サイズ感

 実際の私の足サイズは以下の通りです。

らんしゅーの足サイズ実測
  • 足長:27.0cm(実測)
  • 足幅:11.5cm(実測)→最も広い箇所を測定

 冬用の暑い靴下を履いた場合、27.5cmでは窮屈なシューズも多い中、ライバルフライ4はある程度の余裕がありました。ワンサイズ落とすほどではないですが、普段のサイズと同じで問題ないと思います。

 足の横幅が広めなランナーは窮屈に感じるかもしれません。ワイドモデルは発売されていないので注意してください。

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重さ(重量)

 27.5cmを実測したところ、244gでした。予想よりも重いなと感じました。

ライバルフライ4 重さ

 ただ、ランニング中にシューズの重さは感じません。最低限のクッション性を保持するためには必要な重量だと感じています。

グリップ力

 ナイキのシューズで最も懸念されるのがグリップ力です。これまでナイキのシューズでグリップ力が高かったシューズに出会ったことがありません。

 ライバルフライ4のアウトソールは以下の様になっています。

ライバルフライ4 アウトソール

 実際にぬれた路面で走ってみました。私個人の感想としては、「ナイキのシューズとしては多少グリップ力が改善された感覚があるが、まだ滑る」です。

 ぬれた路面でも滑らないアウトソールとしては、アシックスの「アシックスグリップ」やアディダスのコンチネンタルラバーがあげられます。それらと比較するとグリップ力は物足りなさを感じます。

寿命・耐久性

 寿命・耐久性は使用していくたびに更新していきます。アッパーも非常に薄く、ミッドソールがこれだけ厚くてもかなり軽いので、全体的な耐久性は低いと予想しています。

購入直後の状態

 ミッドソールの状態は以下の通りです

ナイキ ズーム ライバルフライ4

 アウトソールの状態は以下の通りです。

ライバルフライ4 アウトソール

こんな人におすすめ

 ライバルフライ4は、次のような人におすすめです。

ライバルフライ4がおすすめな人
  • ランニングシューズの値段を気にしていて、安く購入したいと考えている
  • 厚底のシューズを履いていて、不安定さを感じたり厚底の違和感が強いと感じる
  • スピードトレーニング用としてシューズを買い足したいが、コスパを重視したい

 上でも一度述べましたが、ライバルフライ4の性能に「特別さ」を求めてはいけないと考えています。シューズの値段も割引後であれば6,000円~7,000円程度で購入できる、とてもコストパフォーマンスが高いシューズであるためです。

 同じようなミッドソールの厚みで機能が優れているシューズとしては、アディダスのタクミセンやブルックスのハイペリオンシリーズ等があげられますが、それらのシューズと比較して圧倒的に安く、手に入れやすい値段です。

 ライバルフライ4そのものはとても機能が高く、6,000円~7,000円程度で購入できるとは思えないシューズです。

 私個人の意見ですが、変に分厚いシューズを購入するよりも、ライバルフライのような中程度の厚みで、自然に接地していけるようなシューズの方が、初心者に適していると感じています。

 私自身は、ライバルフライ4を以下の用途で使用することを考えています。

 

らんしゅーのライバルフライ4使用用途
  • ゆっくりなジョギング(Easyペース)
  • 速めのジョギング(モデレートペース)
  • 坂ダッシュなど、短めのインターバルトレーニング

 ゆっくりなジョギングから速めのジョギングまで難なく使用することができます。ただ、走る時間が長くなってくると接地の硬さが負担になってくる感覚があるので、比較的時間が短いジョグ(30~60分間程度)に適していると感じます。

 マラソンペース以上のトレーニングでは、ライバルフライ4以外のシューズを履きます。理由としては、他にもシューズを持っており、それらの方が適しているためです。

 レペティションペース(1500mのレースペース)や坂道ダッシュなどのトレーニングでは接地のダイレクトさとレスポンスの速さが適していると感じるため、積極的に使いたいと思いました。

 しかしもし、ライバルフライ4しかシューズを持っていなかったら、ペース走などでも十分に使えるスペックだと思います。

 ランニングを科学するでは、他にも多くのランニングシューズレビューを紹介しています。デイリートレーナーとして使えるシューズを次の記事で紹介していますので是非ご参照ください。

購入方法

 ライバルフライ4はあらゆる場所で購入することができます。Amazon,楽天,Yahooなどの通販の他、ゼビオやアルペンなどで取り扱いがあります。

 比較的安価な価格設定であるため、スポーツショップの実店舗にもかなりの割合で置かれています。

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。

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