- ミズノのハイパーワープピュアが気になっている
- ハイパーワープピュアとエリートの違いは?どちらを選ぶべき?
- 実測の重さやサイズ感、走りの感触はどうなの?
ミズノのハイパーワープシリーズは、2025年12月にピュア・エリート・プロの3種類が同時に発売されました。ピュアは、その中でも非常に軽量なモデルです。
なお、2026年12月4日には、シリーズ最軽量となる約96g(27.0cm片足)のハイパーワープ96が発売される予定です。
ただ、販売数は全世界で696足の限定で、価格も88,000円(税込)です。購入できるランナーは限られるため、市民ランナーが選べるモデルの中では、実質的にピュアが最軽量です。
今回私はハイパーワープピュアを購入し、5000mの記録会で使用しました。ロード(公園)での記録会なので、マラソンなどでの使用に対してより近い感覚でした。先に購入したハイパーワープエリートとの履き比べも含めて紹介します。
結論から述べると、個人的には期待通りの走りやすいシューズでした。28.0cmの実測で154gとハイパーワープエリートより約15%軽く、推進力があってランニングピッチがどんどん回ります。正直、エリートと比べて欠点が見当たらないので、今のままだったらレースでもピュアを履くと思います。
事前には、もう少し硬めの接地感で足持ちが悪いシューズではないかと想像していましたが、全くそんなことはありませんでした。
ここでは、ハイパーワープピュアの走行レビュー、サイズ感、グリップ性能、実測した重さやソールの厚さ・硬さ、エリートとの違いを紹介します。
本記事を読めば、ハイパーワープピュアを購入するべきかどうか判断することができます。
※私自身はミズノ公式ショップで購入しましたが楽天とYahoo、ゼビオにもミズノ公式から出品されています。
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | ハイパーワープピュア (HYPERWARP PURE) |
| メーカー | ミズノ (MIZUNO) |
| 定価 | 35,200円 |
| 重さ | 28.0cm 154g(実測) |
| 厚さ | 前部:31.5 mm, 後部:34.5 mm, ドロップ差:3 mm |
| プレート | 3D形状のフルレングスカーボンプレート |
| シューズ幅 | 2E相当(ノーマル) |
厚さとドロップ差は、メーカーの公称値です。実測値は、記事の後半で紹介します。
ハイパーワープピュアを購入した理由

先に購入したハイパーワープエリートが、非常にいい感触のシューズでした。実際、2026年3月のフルマラソンでハイパーワープエリートを使用し、ネガティブスプリットの2時間40分15秒で走破しました。
それよりもさらに軽いハイパーワープピュアには、純粋に興味がありました。ピュアは公称で27.0cm約137gという、発売予定のハイパーワープ96を除くと、シリーズの中で最も軽量なモデルです。
また、ミズノのシューズは足入れ感が素晴らしいと感じています。
メーカー推奨としては、ピュアはピッチ型でショート向け、エリートがストライド型でロング向け、プロがバランス型という位置づけです。ただ、あくまでもメーカー推奨なので、実際には自分に合ったシューズを選ぶべきと思います。
購入はミズノ公式ショップで行いました。価格はとても高いシューズですが、株主優待を使用して20%OFFで購入しています。他の購入方法は、記事の最後で紹介します。
5000m記録会での走行レビュー
9月26日のチーム5000m記録会で、ハイパーワープピュアを使用しました。記録会は公園で行ったので、ロードでの使用となります。
- 種目:5000m(チーム記録会、9月26日)
- タイム:16分18秒(3:17/km)
- 平均心拍:169bpm
- 最大心拍:180bpm
- 使用シューズ:ハイパーワープピュア(28.0cm)
私の本命種目はハーフマラソンからフルマラソンで、この時期は5000mのレースペースそのものを走る練習をほとんど積んでいませんでした。ウォームアップは、3km程度のジョグと流しで作っています。
それでも走ってみると想像以上に脚が動き、心拍は180bpm(最大心拍数の97%程度)まで上がったものの、終始コントロールできる範囲に収まりました。
ただ、この結果だけで、シューズの効果と自分の状態を切り分けることはできません。ここからは、ピュアの走りの感触を紹介します。
まず、推進力が素晴らしいと感じました。ここで言う推進力とは、一歩あたりの進み具合に加えて、軽量性からくる回転のしやすさです。特に軽さが特徴的で、ランニングピッチがどんどん回ります。
また、沈み込みが良い意味で少なく、バウンドする感覚が控えめです。私にとっては好都合で、1歩ずつ踏み込みを意識しすぎなくても進んでくれるので、非常に扱いやすく感じます。
事前には、もう少し硬めの接地感で、足持ちが悪いシューズではないかと想像していました。しかし、実際にはそのようなことは全くありませんでした。
公称値では、ハイパーワープエリートに比べて、ソールの厚さが前足部で3.0mm、かかとで3.5mm薄く、ドロップも0.5mm小さい仕様です。ただ、その違いはほとんど感じませんでした。
軽いシューズのほうが私にとっては好みなので、少なくともハーフマラソンは、ハイパーワープピュアで走る予定です。今後、使用回数が増えてきた後に、使用感の情報をアップデートしていきます。
ハイパーワープピュアの外観

ハイパーワープピュアの外観を紹介します。
ミッドソールは、前足部が黄色から赤・オレンジに変わるグラデーションで、かかと側は白色です。側面には「MIZUNO ENERZY XP」のロゴが入っています。

ミッドソールの側面には「SMOOTH SPEED PLATE」の表記があります。公式の商品情報では、3D形状のフルレングスカーボンプレートが搭載されています。

アッパーは、縦方向に織り目が入った素材です。シューレース(紐)は黒色の平たい編みタイプで、シュータンも黒色です。

後ろから見た様子です。インソールは取れない仕様です。
サイズ感
ハイパーワープピュアは、エリートと同様にサイズ感に注意が必要です。
私は、ハイパーワープエリートを28.0cmでジャストフィットで履いています。縦の長さはエリートとピュアでほとんど変わらないことを把握していたので、ピュアも迷わず28.0cmを選びました。結果は、ピュアもジャストフィットで、フィット感は素晴らしいです。
私は普段、ランニングシューズのほとんどを27.5cmで着用しています。アシックスのメタスピードシリーズとハイパーワープシリーズだけが28.0cmでジャストフィットです。明らかに小さめです。
ハイパーワープシリーズは、通常のシューズのサイズよりも、明らかに縦が小さめに作られています。実質的に0.5cm大きいサイズを選ばないといけないと考えています。
公式表記のシューズ幅は、2E相当(ノーマル)です。
- 足長:27.0cm(実測)
- 足幅:11.5cm(実測)→最も広い箇所を測定
参考としてこれまで履いたシューズのサイズとサイズ感を掲載します。
- アシックス ノヴァブラスト6 27.5cm:ジャストサイズ
- アシックス エボライドスピード3 27.5cm:ジャストサイズ(若干小さめ)
- アシックス ハイパースピード6 27.5cm:ジャストサイズ(ノヴァブラスト6より小さめ)
- アシックス マジックスピード5 27.5cm:ちょっと小さい
- アシックス メタスピードエッジTOKYO 28.0cm:ジャストサイズ
- ナイキ ペガサスプラス 27.5cm:ジャストサイズ
- ナイキ ペガサス41 27.5cm:ジャストサイズ
- ナイキ ライバルフライ4 27.5cm:ジャストサイズ
- ナイキ ヴェイパーフライ3 27.5cm:ジャストサイズ
- ナイキ ドラゴンフライ2 28.0cm(スパイク):ジャストフィット
- アディダス アディゼロSL2 27.5cm:ちょっと小さい
- アディダス タクミセン11 27.5cm:ジャストサイズ
- アディダス EVO SL 27.5cm:ジャストサイズ(わずかに大きめ)
- アディダス アディゼロアバンチ 27.5cm(スパイク):ジャストサイズ
- プーマ ディヴィエイトニトロエリート4 27.5cm:ジャストサイズ(前作より足先が広い)
- プーマ ディヴィエイトピュアニトロ 27.5cm:ジャストサイズ(少し大きめ)
- プーマ FAST-Rニトロエリート3 28.0cm:わずかに大きい
- ニューバランス フューエルセルレベルv5 27.5cm:ちょっと小さくて短め
- ニューバランス 1080v15 27.5cm:大きめ(足幅・足先にかなり余裕)
- ブルックス ハイペリオン 27.5cm:ジャストサイズ
- HOKA クリフトン11 27.5cm:ジャストサイズ
- ミズノ ウェーブライダー30 27.5cm:ジャストサイズ(幅は広め)
- ミズノ ハイパーワープエリート 28.0cm:ジャストサイズ(27.5cmだとかなり小さい)
- ミズノ ハイパーワープピュア 28.0cm:ジャストサイズ(エリートと同じサイズ感)
店頭で試着した際に、ハイパーワープピュア・エリート・プロは、どれもサイズ感が同一でした。
グリップ性能
グリップ性能には期待していましたが、そこまで高くはありませんでした。この点は改善点として感じています。
ハイパーワープエリートとピュアのアウトソール性能は、全く同じです。ゴムの硬さ(ショアA)の実測値も、どちらも55でした。
アシックスのアシックスグリップや、プーマのプーマグリップと比べると、濡れた路面ではさすがに滑る傾向があります。グリップ力さえよければ、非の打ち所の無いシューズでした。
※アウトソールの硬さの測定方法は、ランニングシューズの検証方法で公開しています。
重さ(重量)は28.0cmで154g
ハイパーワープピュアは、28.0cmの実測で154gでした。非常に軽量です。

片足をはかりで測定しています。測定方法は、ランニングシューズの検証方法で公開しています。
ハイパーワープエリートは、同じ28.0cmの実測で182gでした。ピュアは28g軽く、割合では約15%軽い計算です。
公称値は27.0cmの片足で約137gです。私が測定した28.0cmとはサイズが異なるため、公称値と実測値は単純に比較できません。
ここで、シューズの重さと走りの関係を整理します。複数の研究結果を統合した分析(メタアナリシス)では、シューズが軽いほど走行経済性(同じ速さで走るときのエネルギー消費の少なさ)が良くなる傾向がありました。※1
ただし、両足合計で440g未満のシューズでは、重さによる悪影響は認められませんでした。※1
ピュアは片足154gなので、左右が同じ重さとすると両足で約308gです。エリートは両足で約364gで、どちらも440gを下回っています。つまり、重さを理由に不利になるシューズではありません。
ただ、この研究は厚底カーボンシューズが登場する前の研究です。ピュアとエリートの28gの差が走りにどれだけ影響するかは、この研究からは分かりません。
厚底カーボンシューズの技術を整理した概説論文では、曲がりにくいプレート、高反発のフォーム、ソールの厚さ、軽さなどの組み合わせによって、ロードシューズで走行経済性が約4%、レースのタイムが約2%向上するとされています。※2
それぞれの要素がどれだけ寄与しているかを切り分けることは、難しいとされています。※2
つまり、ピュアの軽さは、ほかの要素と合わせて走りに影響する一つの要素と考えられます。
ソールの厚さと硬さを実測(エリートとの比較)
2026年9月30日に、ハイパーワープピュアとハイパーワープエリートのソールの厚さ、硬さ、幅を測定しました。測定器具と手順は、ランニングシューズの検証方法で公開しています。
| 項目 | ハイパーワープピュア | ハイパーワープエリート |
|---|---|---|
| ヒールの厚さ(実測) | 34 mm | 37 mm |
| ヒールの厚さ(公称) | 34.5 mm | 38.0 mm |
| 前足部の厚さ(公称) | 31.5 mm | 34.5 mm |
| ドロップ差(公称) | 3 mm | 3.5 mm |
| アウトソールの硬さ(ショアA) | 55 | 55 |
| ミッドソールの硬さ(C型) | 45 | 49 |
| アッパー幅 | 95 mm | 98 mm |
| ミッドソール幅(前足部) | 117.5 mm | 117.5 mm |
ヒールの厚さは、ピュアが34mm、エリートが37mmで、ピュアのほうが3mm薄い結果でした。公称値との差は、ピュアが0.5mm、エリートが1mmです。
公称値では、ドロップ差はピュアが3mm、エリートが3.5mmで、どちらも低ドロップです。
ミッドソールの硬さは、C型硬度計で測定しています。数値が大きいほど硬く、ピュアが45、エリートが49でした。数値の上では、ピュアのほうが柔らかい結果です。ただ、測定による誤差もあるので、実際にクッションが柔らかいかどうかは断言が難しいです。
一方、走った体感では、クッションの優しさを感じるのはエリートのほうでした。ミッドソールの厚さが効いている感じがします。ミッドソールの硬さは測定位置や温度によって値が変わるため、ここでは1点の測定値として参考にしてください。
ハイパーワープピュアとエリートの違い

私は、ハイパーワープエリートとピュアの両方を履いています。エリートは、2026年3月のフルマラソンでも使用しました。ハイパーワープエリートのレビューもあわせてご覧ください。
| 項目 | ハイパーワープピュア | ハイパーワープエリート |
|---|---|---|
| 定価 | 35,200円 | 29,700円 |
| 重さ(28.0cm実測) | 154g | 182g |
| ヒールの厚さ(実測) | 34 mm | 37 mm |
| 厚さ(公称)前足部/かかと | 31.5 mm/34.5 mm | 34.5 mm/38.0 mm |
| ドロップ差(公称) | 3 mm | 3.5 mm |
| ミッドソールの硬さ(C型) | 45 | 49 |
| アウトソール | エリートと同じ | ピュアと同じ |
| サイズ感 | エリートと同じ | ピュアと同じ |
| メーカーの位置づけ | ピッチ型・ショート向け | ストライド型・ロング向け |
エリートは、感触が非常によく、安定感と推進力のバランスがいいシューズです。ピュアよりも、クッションの優しさを少し感じます。
自動走行感(力を入れなくても進む感覚)があるのも、エリートのほうでした。
ピュアは、エリートよりさらに軽量で、推進力が素晴らしく、ピッチがどんどん回ります。ソールが3mm前後薄く、ドロップも0.5mm小さい仕様ですが、その違いはほとんど感じませんでした。
ただ、違いをしっかり感じ取るためには、もう少し履き比べが必要かもしれません。
プロは、私が履いていないため比較できません。ミズノの位置づけでは、バランス型です。
ハイパーワープピュアはこんな人におすすめ
- シューズの軽さを重視し、ピッチを回して走りたい人
- ハイパーワープエリートの感触が好みで、さらに軽いシューズを試したい人
- 5000mなどのレースで使うシューズを探している人
- クッションの優しさや、自動走行感を重視する人
- 濡れた路面でのグリップ性能を重視する人
- 価格を抑えたい人(定価はエリートより高く設定されています)
ハーフマラソンでの使用感は、今後追記します。フルマラソンでの使用感は、ピュアでは未検証のため、この記事では評価していません。
耐久性(寿命)
耐久性については、ハイパーワープピュアの走行距離が伸びてきたら都度更新します。
購入直後の状態
使用前に撮影出来ておらず、一回だけ使用した後のミッドソールです。そこまで皺が寄る感じも見られません。

アウトソールの状態

ハイパーワープピュアは軽さを活かしてピッチを回したい人向けのシューズ
ハイパーワープピュアは、28.0cmで実測154gと、ハイパーワープエリートより約15%軽いシューズです。
5000m記録会で使用したところ、推進力があり、ピッチがどんどん回りました。事前に想像していた硬さや足持ちの悪さは、ありませんでした。
一方で、クッションの優しさや自動走行感はエリートのほうが感じられ、濡れた路面ではグリップ性能が高くありません。
違いをしっかり感じ取るには、もう少し履き比べが必要かもしれません。新しく分かったことがあれば、この記事を更新します。
ランニングを科学するでは、ハイパーワープピュアの他にも多くのシューズを紹介しています。是非ご参照ください。
安く購入する方法
ハイパーワープピュアは、ミズノ公式ショップで購入できます。私自身は、ミズノ公式ショップで株主優待を使用して、20%OFFで購入しました。株主優待は株主のみが使えるため、一般の方は他の購入方法も確認してください。
ゼビオなどの販売店でも、比較的割安で購入できることがあります。楽天市場でも購入でき、ポイントが付きます。
ハイエンドモデルのシューズは在庫が少なく、すぐに欠品することがあります。随時、各通販サイトの在庫をご確認ください。発売から時間が経つと、セールで見つかることもあります。サイズ表記を確認して選んでください。
参考文献
※1 Fuller JT et al. The effect of footwear on running performance and running economy in distance runners. Sports Med. 2015 Mar;45(3):411-22.
※2 Hébert-Losier K et al. Advancements in running shoe technology and their effects on running economy and performance – a current concepts overview. Sports Biomech. 2023 Mar;22(3):335-350.







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