- モルテンドリンクミックス320(MAURTEN DRINKMIX)の味や効果は?
- 正しい飲み方やタイミングはあるの?
- モルテンドリンクミックスのカフェイン入りはどんな味?
世界中のエリートランナーが使用していることで有名なモルテンドリンクミックス320の飲みやすさや効果について気になっている方も多いのではないでしょうか。
私自身、通常タイプのモルテンドリンクミックス、カフェイン入りタイプの両方を使用してきました。
ここでは、モルテンドリンクの味や飲みやすさをお伝えします。また、私自身が実践している飲み方や、感じた効果を紹介します。
とても甘い飲料ですが、飲みにくさは感じません。効果には個人差があると思いますが、私自身はモルテンドリンクを使用したレースでは、自分の実力を出し切ることができています。
- 320kcalを摂取できる、糖質補給飲料。カフェイン入りは100mgのカフェインを配合
- カフェイン入りでも味はほとんど変わらない
- 実質、レース中にスペシャルドリンクを用意することは難しいためレース前に摂ることになる
- レース直前の水分摂取&糖質補給として、レース1時間前くらいまでに飲み切るのがおすすめ
モルテンドリンクミックスの概要と成分
モルテンドリンクミックスについて、概要や成分を紹介します。
モルテンドリンクミックスの概要
モルテンドリンクミックス320は、1袋で320kcalの糖質を含む飲料用パウダーです。500mlの水に溶かして飲料として使います。サイズが一回り小さいモルテンドリンクミックス160も販売されています。
エリートランナーはモルテンドリンクミックスをスペシャルドリンクとして使用している例があります。しかし、市民ランナーはスペシャルドリンクを使える場面はほとんどないため、レース前に摂取することになります。
モルテンドリンクミックスの最大特徴は、ブドウ糖と果糖(フルクトース)を適切な比率で配合することによって、糖質の吸収速度を100g/時間まで引き上げている点です。このようなものを「デュアルソース」と言います。
モルテンドリンクミックスには、ブドウ糖が「マルトデキストリン」という形で配合されています。
下記サイトの説明はジェルについての説明になっていますが、糖質の吸収メカニズムは同様です。
糖質としてブドウ糖や果糖のみを含むものを「シングルソース」と言います。シングルソースの場合、糖質の吸収速度は60g/時間と言われています。
これは、糖質の種類によって吸収に関わる物質が異なるためです。また、モルテンの特徴は、特殊な技術によってスムーズなエネルギー補給が可能であると言われています。
モルテンドリンクミックスにはノーマルとカフェイン入りの2種類あります。カフェインにはパフォーマンス向上や脂肪燃焼促進の効果があると言われています。
含有成分・カロリー
モルテンドリンクミックスの含有成分とカロリーを紹介します。
項目 | ドリンクミックス320 | ドリンクミックス320 (カフェイン入り) |
---|---|---|
製品名 | Drink Mix 320 | Drink Mix 320 Caf 100 |
原材料 | マルトデキストリン フルクトース 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム ペクチン アルギン酸ナトリウム | マルトデキストリン フルクトース 塩化ナトリウム カフェイン ペクチン アルギン酸ナトリウム |
値段 | 1000円 | 1200円 |
栄養成分 | 炭水化物:78g 食塩相当量:0.62g | 炭水化物:79g 食塩相当量:0.63g カフェイン:100mg |
重さ | 83g | 83g |
カロリー | 320kcal | 320kcal |
カフェイン入り1袋で100mg以上のカフェインを補給できます。
飲みやすさ、味
実際にモルテンドリンクを飲んでみると、非常に甘い飲料です。砂糖水のような感じです。
カフェイン入りでも、味の違いは感じません。
30km走の途中で補給飲料として使用してみましたが、美味しい飲み物としてすぐに飲んでしまうほどです。
レースでの飲み方
モルテンドリンクミックスの適切な使用場面について解説します。
フルマラソンでの飲み方
レース種目別のモルテンドリンクミックス摂取タイミングを紹介します。
- レース前日:Drink Mix 320
- レーススタート1~4時間前:Drink Mix 160
市民ランナーの場合、フルマラソンレース中にモルテンドリンクミックスを使うのは難しいため、基本的にはレース前に使うことになります。エリートランナーのようにスペシャルドリンクを準備できないためです。
公式では前日からモルテンドリンクミックスを使う例が紹介されています。しかし私個人の意見としては、前日は通常通りの食事を摂り、レース当日、レース2時間前までの「水分補給」と兼ねて摂ることをおすすめします。
理由は下記の通りです。
- レース前日であれば食事から摂取した糖質を筋グリコーゲンとして蓄えることができる
- レース1.5時間前以内に糖質を含む水分を摂りすぎると、レース中にトイレに行きたくなる
- インスリンショックが起き、レース前に血糖値が低下する恐れがある
トイレ事情や血糖値の変化は、かなり個人差があります。普段のトレーニングなどで実際に試してみることをおすすめします。
ハーフマラソン以下の距離での飲み方
ハーフマラソン以下の距離でも、基本的にはフルマラソンと同じようにモルテンドリンクミックスを使うことがおすすめです。
ハーフマラソン以下のレースでは、レース中にジェルなどの補給食は使いません。レース前に摂取した糖質で走り切ることができます。
レース直前の補給
糖質補給戦略的には、レース30分前など、レース直前に補給食を使うことも有効です。摂取してからレースが開始される頃にちょうど糖質の吸収が始まるためです。
レース直前に補給食を使う場合は、トイレに行きたくなってしまう懸念があるため水分を摂りすぎることに注意する必要があります。基本的にはジェルを使用しましょう。
以下の記事では、レース直前およびレース中におすすめな補給食を紹介しています。是非参考にしてみてください。
私自身の使用シーン
一例として、私自身がモルテンをどうやって使用しているかを紹介します。
私は普段、1500mからフルマラソンまでの種目に満遍なく取り組んでいます。
そのレースによって開始時刻がまちまちであり、特にトラックレースなどは14時開始等の中途半端な時間に開始することもあります。その時に困るのが、レース前の食事です。
昼ごはんを食べてしまうと、消化しきれずに体が重たく感じてしまいそう。そんな時に活躍するのがモルテンドリンクです。
モルテンは重量に対してのエネルギー密度が非常に高いです。さらに特殊な技術によってスムーズにエネルギーに変換されるので、レースのためのエネルギー補給としては確実に消化しきれます。
水分補給と兼ねることができる点も良いと感じています。
食事の代わりにモルテンでエネルギー補給をしてレースに臨むと、体は軽いがエネルギーは補給されている状態を作り出すことができるため、個人的に重宝しています。
長距離種目における糖質補給の重要性
長距離種目においては、レース前含めてエネルギー補給戦略が重要です。特にフルマラソンでは、事前のカーボローディング、レース中の適切な糖質補給が、競技成績に直結します。
レース前カーボローディングを行い、可能な限り筋グリコーゲンを蓄えておくことで、レース中に筋グリコーゲンが減少して枯渇に近づくことを防ぐことができます。
レース中の糖質補給は、血糖の低下を防ぎ筋肉への糖質供給維持すること・摂取した糖質を血糖として利用すること、の2点が目的です。
以下の記事でランナーの糖質補給戦略についてまとめています。普段のトレーニングからレースまで、糖質はあらゆる場面でとても重要な栄養成分です。
具体的な私の使用例紹介
私自身が5000mレースにおいて使用した例を紹介します。
朝ごはんを5時頃に食べ、レースが10時30分であったため、レース約2時間前から水分代わりに飲み始めました。
普段、モルテンドリンクミックスを混ぜるのに使っているのはnalgene(ナルゲン)のボトルです。
登山用(かなりの剛性と耐久性がある)ではありますが、長く使うにはとてもシンプルで良いです。
私自身のルーティーンとして、レース1.5時間前までに高糖質エネルギー補給とレッドブル330mlを飲んでおくことにしています。
ドリンクミックスカフェイン入りを使用すれば、カフェインも同時に摂れることになります。水分をとりすぎなくて済みますね。
味は「濃度の濃い砂糖水」といった感じです。カフェイン入りでもほとんど味に違いはありません。
今回レースに出場した記録は次の記事で紹介しています。自己ベストとはなりませんでしたが、きつくなる3000m以降の最小限のペースダウンで抑えることができました。
購入方法
モルテンドリンクミックスは、公式HPやAmazon、楽天、Yahooなどの通販で購入可能です。Amazonや楽天を使えば、ポイントが貯まる分、お得に購入できます。
公式HPではセールを実施しているような例を見たことがありません。
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