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サブ3トレーニングプログラム
―同じ練習のつもりが、
同じ結果にならない理由―

理論が間違っていたのではなく、理論通りにやっているつもりで、実際には理論通りになっていなかった。ハーフ1:25→1:17→1:14まで「簡単に」伸びた経験と、同じやり方のはずが伸び悩んだ経験。その両方を持つ著者が、「同じ練習のつもりが同じ結果にならない」ズレの正体を診断し、具体的な処方まで一貫してお伝えします。

2:40:15 著者フルマラソン自己ベスト
1:12:29 著者ハーフマラソン自己ベスト
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サブ3トレーニングプログラム 書影
サブ3に伸び悩むランナーの3タイプ

こんなランナーではありませんか?

01

サブ3への挑戦がまだ浅く、体感のペースと実際のペース・心拍数がズレている自覚がない

02

挑戦を重ねてきたベテランで、気づかないうちの強度の上振れ・疲労管理の不足に心当たりがある

03

サブ3は達成できたが自己流のため、なぜ結果が出たのか説明できず次の目標で伸び悩んでいる

5kmなら20分を切れる、10kmも十分に速い自信がある。それなのに、フルマラソンになると25〜30km付近から急激にペースが落ちる——スマホのバッテリーで例えるなら、80%の充電が数分で10%を切るような失速。そんな経験に心当たりはありませんか。

本書最大のフック

「走り込み」=ゆっくり長く走ること、
ではない

Easyは「築く」練習ではなく「維持する」練習

週末に淡々と長い距離を、心拍数も測らずゆっくり走る。これが「走り込み」のイメージなら、そこには大きな勘違いが隠れています。Easy(低強度域)は完全休養よりは有酸素能力を維持できる回復dayであり、新しい土台を築くトレーニングではありません。ここを積み上げの主力だと思い込んでいる限り、走行距離を伸ばしても走力は頭打ちになります。

長距離走の本質は「有酸素の走り込み」=Moderate

速く、かつ長く走れるようになるために積み上げるべきは、閾値よりやや余裕がありジョグよりは明確に強度の高いModerateです。感覚は「少し速めのジョグ」に近く、ここを積み上げない限り25〜30km以降のバッテリー切れは解消されません。

本書だけの診断フレームワーク

強度スペクトラムを、
下から順番に診断する

「同じ練習をしているつもりなのに、なぜ結果が変わるのか」。本書は理論の解説やペース表の提示だけで終わらせず、Easyから Sprint まで、強度帯ごとに起こりやすいズレを1章ずつ診断していきます。

1

Easy/Moderateの体感と実測のズレ

「楽なつもり」のジョグが、実は狙った強度より速い、あるいは足りていないことがあります。体感と数値のズレに気づくところから始まります。

2

Moderateと閾値、その境界のあいまいさ

「速いジョグ」のつもりが、知らないうちに閾値帯まで這い上がっていないか。境界のあいまいさが引き起こす、量の超過という罠を診断します。

3

高強度でしか超えられない適応がある

楽な練習だけを積み重ねても、走力の天井はある地点で頭打ちになります。VO2max帯の刺激が必要な理由を解説します。

4

Sprint(Vmax)は、本当に必要か

サブ3に必要な瞬間的なスピードは、専用練習なしでも大半のランナーが届く水準です。「必須」という思い込みを検証します。

5

ベテランほど陥る、強度の慢性上振れ

挑戦を重ねた人ほど「これくらい平気」という感覚に引っ張られ、強度が上振れし、疲労・回復管理が崩れやすくなります。

6

RPE×心拍数のクロスチェックで「同じ練習」を検証する

「同じ練習ができているか」は、主観的運動強度(RPE)と心拍数を照らし合わせることで初めて確認できます。一般ランナーでも実践できる検証法を紹介します。

著者紹介

実体験に基づいたトレーニング設計

2:40:15 フルマラソン自己ベスト
1:12:29 ハーフマラソン自己ベスト
16:01 5000m自己ベスト

ブログ「ランニングを科学する」筆者。ダニエルズのランニング・フォーミュラ通りに取り組んでハーフ1:25→1:17→1:14まで記録を伸ばした経験と、同じやり方のはずが伸び悩んだ経験の両方から、「理論が間違っていたのではなく、理論通りにやっているつもりで、実際には理論通りになっていなかった」という気づきを得ました。本書はその実体験を出発点にしています。

本書の内容

診断編・実践編の2部構成

第1部

診断編(全6章)― なぜ「同じ練習」のはずが同じにならないのか

「走り込み」の勘違いから、Easy/Moderate/閾値/高強度/Sprintの強度スペクトラム全体を順番に診断。ベテランほど陥る強度上振れ・疲労管理の罠、RPE×心拍数のクロスチェックまで

第2部

実践編(全6章)― 積み上げるべきトレーニングを積み上げる

VO2max・LT・ランニングエコノミー・Vmaxそれぞれの「向上」と「維持」の使い分け、年間4フェーズの組み立て方、週6回メニュー例、各トレーニングの解説、ズレが出た時の修正手順

第3部

付録

FAQコーナー(サブ3を目指すランナーが抱きやすい疑問への1問1答)・参考文献・あとがき

強度スペクトラム図(Easy〜VO2max)
診断編で使う強度スペクトラム図の一例
血中乳酸濃度と運動強度の関係を示すグラフ
Moderateと閾値の境界を裏付ける乳酸カーブ
購入方法

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よくある質問

本書のQ&Aコーナーより抜粋

多くの市民ランナーには必須ではありません。サブ3に必要な瞬間的なスピードは、専用練習をしていない方でも大半が届く水準にあります。Vmaxが明らかに低い場合や、VO2max・閾値・ランニングエコノミーを伸ばしきった後の選択肢として位置づけています。

強度を変えずに走り続けると、有酸素の土台(Moderate)は維持できても、それ以上の伸びは頭打ちになります。閾値やVO2max帯など、より高い強度の刺激を計画的に組み込むことで、初めて記録の天井を押し上げられます。

同じメニューをこなしても、体感のペースと実際の強度がどれだけズレているかは人によって異なるため、同じ効果が出るとは限りません。本書ではまず自分自身の「ズレ」を診断してから、メニューに取り組むことを勧めています。

頻度が確保できない場合は、Easyの日を削って質の高いセッション(Moderate・閾値・VO2max)を優先し、トレーニング密度を上げる方針を本書で具体的に解説しています。

同じ練習のつもりで、終わらせない。

「同じ練習をしているつもりで、同じ結果にならない」理由を診断し、明日から変えられる形で提示します。

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