フルマラソン練習メニュー|完走〜サブ3.5まで目標別スケジュール

フルマラソン練習メニュー|完走〜サブ3.5まで目標別スケジュール
こんな疑問を解消
  • フルマラソンを完走するために何ヶ月練習が必要か知りたい
  • サブ4・サブ3.5に向けて週に何回・何km走ればいいかわからない
  • 目標タイム別の具体的な練習メニューとペース設定を知りたい

 フルマラソンの練習で最も多い悩みは「どれくらいの期間・量・強度で練習すればいいか」という点です。完走を目指す初心者と、サブ3.5を狙う中級者では、必要な練習内容がまったく異なります。

 本記事では、完走からサブ3.5まで4つの目標タイム別に、準備期間の目安・週間走行距離・週次練習スケジュールをまとめて解説します。119,452名のランナーデータ※1やダニエルズのトレーニング理論※2をもとに設計した内容です。

 サブ3以上を目指す方はフルマラソン サブ3達成のトレーニングをご参照ください。

著者:らんしゅー
日比野就一

社会人からランニングを始めました。
理論に基づいたトレーニングで、
どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
競技志向で取り組んでいます。
自己紹介・記録変遷はこちら

血中乳酸濃度や血糖値も測定。
マラソンへ科学的にアプローチします。

★自己ベスト
 1500m 4:25(2022/08)
 5000m 16:01(2022/09)
 10000m 33:44(2021/12)
 ハーフ 1:12:29(2022/03)
 フル 2:40:15(2026/03)

著者:らんしゅー
日比野就一

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  ★自己ベスト
   1500m 4:25(2022/08)
   5000m 16:01(2022/09)
   10000m 33:44(2021/12)
   ハーフ 1:12:29(2022/03)
   フル 2:40:15(2026/03)

目次

まず目標タイムと必要な準備期間を確認する

 練習を始める前に、「自分がどこを目指すのか」と「今から間に合うか」を確認しましょう。下の表に目標タイム別の難易度・準備期間・前提走力をまとめました。

目標タイムレースペース準備期間の目安前提走力難易度
完走(サブ5.5)7分50秒/km以内4〜6ヶ月30分連続ランニング可能初心者
サブ57分06秒/km半年〜60分ジョグ可能初級
サブ4.56分24秒/km半年〜1年10kmを週2〜3回走れる初中級
サブ45分41秒/km1年〜ハーフ2時間以内が目安中級
サブ3.54分58秒/km1〜2年フル完走経験が複数回ある上級
フルマラソン目標タイム別 難易度・準備期間の目安

 準備期間はあくまでも目安です。現在の走力・練習頻度・年齢によって大きく異なります。「今から○ヶ月後の大会に出られるか」を判断する際は、現在の走力と上の表の前提走力を照らし合わせてみてください。

目標設定のポイント
  • 大会まで3ヶ月未満なら「完走」を最優先目標にする
  • ハーフマラソンを走ったことがない場合、サブ4はまず完走・サブ4.5から段階的に進む
  • 「サブ4は無理かも」と思ったらサブ4.5を確実に達成することがサブ4への近道

フルマラソン練習の3つの原則

 どの目標タイムでも共通する3つの原則があります。この原則を理解していないと、いくら練習しても効率が上がりません。

原則1:走行距離(量)を積み上げる

 119,452名のマラソンランナーを分析した研究では、走行量とマラソンタイムの間に非常に強い相関があることが報告されています※1。つまり、走行距離こそが結果に直結する最も重要な要素です。

 また、ボストンマラソン完走者917名を調査した研究では、男女ともに週64〜68kmの走行距離が好タイムと統計的に意味のある形で関連していました※3。つまり、週60〜70kmを継続して走れる体力があれば、好タイムにつながりやすいということです。

目標タイム月間走行距離の目安週間走行距離の目安
完走・サブ5100〜150km25〜35km
サブ4.5160〜200km40〜50km
サブ4200〜260km50〜65km
サブ3.5260〜350km65〜85km
目標タイム別 走行距離の目安(大会直前4〜8週間のピーク時)

 ただし走行距離は急に増やせません。怪我を防ぐために、週間走行距離の増加は前週比10%以内を守ることが基本です。

原則2:強度配分は「8割をゆっくり」が基本

 エリートランナーを対象にした研究では、トップ選手の約80%のセッションを乳酸値2 mmol/L以下(会話しながら走れるペース=Eペース)で実施していることが明らかになっています※4。「辛いほど効果が高い」という考えは間違いで、ゆっくり走る練習こそがマラソンの基礎を作ります。

 市民ランナー120名を対象にした16週間の研究では、初心者にはピラミッド型(低強度中心・少し中強度)が有効で、経験者にはポラライズド型(低強度と高強度の二極化)が有効という結果が得られています※5。つまり、自分の経験レベルに合わせて強度配分のパターンを選ぶことが、練習効果を高めるポイントです。

エリートランナーの練習強度比率:Eペース(ジョグ)80%・質的練習20%の80/20の法則
ペースゾーンの定義
  • Eペース(Easyペース):会話できるジョギングペース。心拍数は最大心拍の65〜75%程度
  • Mペース(Marathonペース):目標マラソンレースペース。Eペースより少し速い
  • Tペース(Thresholdペース):閾値走ペース。20〜30分間維持できるギリギリの速さ
  • Iペース(Intervalペース):インターバル走のペース。3〜5分間全力に近いペース

原則3:練習は3フェーズで構造化する

 マラソン練習は大会の約16〜24週前から逆算して、3つのフェーズに分けるのが効果的です。

フェーズ期間の目安主な内容目的
第1フェーズ:基礎構築期大会12〜16週前Eペース走・ロング走中心有酸素基盤・走行距離の積み上げ
第2フェーズ:鍛錬期大会6〜12週前Mペース走・閾値走を追加マラソン特異的な体力の強化
第3フェーズ:調整期(テーパリング)大会3週前〜走行量を段階的に削減疲労回復・パフォーマンスのピーク化
フルマラソン練習の3フェーズ構造
フルマラソン練習の3フェーズ構造:基礎構築期→鍛錬期→テーパリングの時系列と走行量の推移

【完走・サブ5目標】初心者向け16週プログラム

このセクションの対象者
  • 準備期間:4〜6ヶ月(16週間プログラム)
  • 週間走行距離:25〜50km(プログラム終盤)
  • 前提:これまで走ったことがないか、走り始めたばかりの方

 以下はダニエルズのランニング・フォーミュラ(第4版)のホワイトプログラム※2をベースにした16週間プログラムです。4つのStepに分かれており、段階的に走る時間を延ばしていきます。

 練習は週3〜4回を目安にしてください。3日連続して走るより、7日間で日を空けながら3〜4回走る方が体の回復と適応が進みます。「楽すぎる」と感じたら次のStepに移ってよいでしょう。

Step1(1〜4週目):ウォーキングとランニングを交互に

 ランニングのペースは「走りながらしゃべれる程度」にします。きつさはほとんど感じない速さで問題ありません。

スクロールできます
練習内容練習時間
1W5分、(R1分・W1分)×10、W5分30分
2休み
3W5分、(R2分・W1分)×7、W5分31分
4休み
5W5分、(R1分・W30秒)×15、W5分32.5分
6休み
7W5分、(R3分・W1分)×5、W5分30分
Step1 トレーニングメニュー例(W=ウォーキング、R=ランニング)

Step2(5〜8週目):走る時間を40分まで延ばす

 「まだいけそう」だからといって一気に走る時間を延ばさないようにしてください。体が適応する前に走りすぎると、膝などの痛みにつながります。ペースはStep1と同じく「しゃべれる程度」で十分です。

スクロールできます
練習内容練習時間
1W5分、(R3分・W2分)×6、W5分40分
2休み
3W5分、(R4分・W1分)×6、W5分40分
4休み
5W5分、(R1分・W30秒)×20、W5分40分
6休み
7W5分、(R3分・W1分)×10、W5分50分
Step2 トレーニングメニュー例

Step3(9〜12週目):最大20分連続ランニング

 Step3になると、一回で走る距離がかなり伸びてきます。「もっと走りたい」という気持ちになっても、急に増やしすぎないようにしましょう。

スクロールできます
練習内容練習時間
1W5分、R12分、W5分、R12分、W5分39分
2休み
3W5分、(R10分・W2分)×3、W5分46分
4休み
5W5分、R15分、W5分、R15分、W5分45分
6休み
7W5分、R20分、W5分、R10分、W5分45分
Step3 トレーニングメニュー例

Step4(13〜16週目):ランニング中心に

 Step4ではほとんどをランニングで走りきります。Step4までこなせるようになれば、フルマラソンを完走するための体力の基礎が整います。

スクロールできます
練習内容練習時間
1W5分、R30分、W5分40分
2休み
3W5分、R40分、W5分50分
4休み
5W5分、R20分、W5分、R20分、W5分55分
6休み
7W5分、(R10分・W2分)×3、W5分46分
Step4 トレーニングメニュー例

 Step4がこなせるようになったら、次の「脱初心者向けメニュー」に移行できる段階です。さらにタイムを縮めたい場合はサブ4.5のセクションを参照してください。

脱初心者向けトレーニングメニュー(1週間分)

 Step4を問題なくこなせるようになった方向けの1週間メニューです。ダニエルズのランニング・フォーミュラ(第4版)レッドプログラム※2を参考にしています。

スクロールできます
練習内容目的
休み
Eペース走 60分有酸素基盤の強化
E15分 + Tペース走20分 + E15分乳酸閾値の向上
休み
Eペース走 60分有酸素基盤の強化
Eペース走 40分回復走
ロング走(Eペース) 90〜120分脂肪代謝能力の向上・ウォール対策
脱初心者 1週間メニュー例

 各ペースの詳細な実施方法は以下の関連記事を参考にしてください。

【サブ4.5目標】練習メニューと週次スケジュール

このセクションの対象者
  • 準備期間の目安:半年〜1年
  • 週間走行距離:40〜50km(ピーク時)
  • 前提:10kmを週2〜3回走れる、ランニング歴6ヶ月以上

 サブ4.5のレースペースは6分24秒/kmです。このペースで42.195kmを走りきるためには、Eペース(7分台/km)での練習を積み重ねながら、週1回のMペース走を導入することが鍵になります。

設定ペース表(サブ4.5)

ペース種別km/ペース目安
Eペース(ジョグ)7分05秒〜7分35秒/km会話できるペース
Mペース(マラソンペース)6分24秒/kmレースペース
Tペース(閾値走)5分40秒〜5分50秒/km20〜30分維持できるギリギリ
サブ4.5 設定ペース表

週次スケジュール(サブ4.5)

スクロールできます
練習内容距離の目安目的
休み
Eペース走 50分7〜8km有酸素基盤
休み
Eペース走 50分7〜8km有酸素基盤
休み
E10分 + Mペース走25〜30分 + E10分10〜12kmマラソンペースへの適応
ロング走(Eペース) 90〜110分14〜17km脂肪代謝・ウォール対策
サブ4.5 週次スケジュール例(週計 約40〜45km)

 ロング走(日曜日)は、このフェーズで最も重要な練習です。400万件のマラソンデータを分析した研究では、30km以降に急激にペースが落ちる「30kmの壁」が多くのランナーに発生することが示されています※6。

 ロング走で脂肪代謝能力を高め、グリコーゲンを節約する走り方を身につけることがウォール対策になります。

サブ4.5練習のポイント
  • Eペース走は「しゃべれるペース」を厳守する。速く走りすぎると疲労が抜けず練習の質が落ちる
  • Mペース走は最初は15〜20分から始め、徐々に距離を伸ばす
  • ロング走は最終的に30km(または3時間)を1〜2本こなせると自信になる

【サブ4目標】練習メニューと週次スケジュール

このセクションの対象者
  • 準備期間の目安:半年〜1年(Eペースの基盤が既にある方)
  • 週間走行距離:50〜65km(ピーク時)
  • 前提:ハーフマラソン2時間以内、フルマラソン完走経験あり(または同等の走力)

 サブ4のレースペースは5分41秒/kmです。このレベルになると、Eペース走だけでは不十分で、閾値走(Tペース走)とMペース走を組み合わせた質的な練習が必要になります。

 市民ランナーを対象にした研究では、Zone2(Mペース相当)の走行量がマラソンタイムと最も強く関連することが示されています※7。週1回のMペース走の導入が、サブ4達成の鍵です。

設定ペース表(サブ4)

ペース種別km/ペース目安
Eペース(ジョグ)6分22秒〜6分52秒/km会話できるペース
Mペース(マラソンペース)5分41秒/kmレースペース
Tペース(閾値走)5分00秒〜5分10秒/km20〜30分維持できるギリギリ
サブ4 設定ペース表

週次スケジュール(サブ4)

スクロールできます
練習内容距離の目安目的
休み
Eペース走 60分9〜10km有酸素基盤
E15分 + Tペース走20〜25分 + E10分8〜9km乳酸閾値の向上
休み
Eペース走 60分9〜10km有酸素基盤
E10分 + Mペース走20〜25km分 + E10分15〜18kmマラソンペースへの適応
ロング走(Eペース) 110〜130分18〜22km脂肪代謝・ウォール対策
サブ4 週次スケジュール例(週計 約55〜65km)

 閾値走(水曜日)で乳酸閾値(LT)を高めることがサブ4達成に直結します。マラソンのタイムに最も強く影響するのはLT速度であることが複数の研究で示されています※8※9。閾値走のペース設定が難しい場合は関連記事を参照してください。

【サブ3.5目標】練習メニューと週次スケジュール

このセクションの対象者
  • 準備期間の目安:1〜2年
  • 週間走行距離:65〜85km(ピーク時)
  • 前提:フルマラソン完走経験が複数回あり、サブ4前後のタイム経験がある

 サブ3.5のレースペースは4分58秒/kmです。このタイムはフルマラソン完走者の上位20%前後に相当します。Eペース走・Mペース走・閾値走に加えて、週1回のインターバル走を取り入れると、VO2max(最大酸素摂取量)を向上させてさらなるタイム短縮が狙えます。

設定ペース表(サブ3.5)

ペース種別km/ペース目安
Eペース(ジョグ)5分40秒〜6分10秒/km会話できるペース
Mペース(マラソンペース)4分58秒〜5分00秒/kmレースペース
Tペース(閾値走)4分22秒〜4分28秒/km20〜30分維持できるギリギリ
Iペース(インターバル)3分56秒〜4分02秒/km3〜5分間全力に近いペース
サブ3.5 設定ペース表

週次スケジュール(サブ3.5)

スクロールできます
練習内容距離の目安目的
休み
Eペース走 60〜70分10〜12km有酸素基盤
E15分 + Tペース走25〜30分 + E10分10〜11km乳酸閾値の向上
Eペース走 60〜70分10〜12km有酸素基盤
休みまたはEペース走 40分—〜6km回復
E10分 + Mペース走20〜25km分 + E10分(インターバル任意)20〜25kmマラソン特異的強化
ロング走(Eペース) 120〜150分22〜28km脂肪代謝・ウォール対策
サブ3.5 週次スケジュール例(週計 約65〜80km)

 サブ3.5では週間走行距離が増えるため、回復の管理が重要です。月曜日の休養を必ず確保し、金曜日も状態に応じて休むことを恐れないようにしましょう。インターバルトレーニングと閾値走の詳細は以下を参照してください。

出版情報
出版した電子書籍シリーズ(サブ3・サブ4・閾値トレーニング)

「走り込んでいるつもりが、見落としている部分があるかもしれません」——量・質・頻度、そのすべてがかみ合って初めてタイムは伸びます。血中乳酸濃度の実測データに基づく電子書籍シリーズ、全3冊。

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大会前の調整(テーパリング)

 大会3週前から本番に向けて走行量を段階的に削減していく「テーパリング」は、パフォーマンスを最大化するために欠かせないプロセスです。

 27件の研究を統合したメタアナリシス(複数研究の統合分析)では、適切なテーパリングによって約3%のパフォーマンス向上が期待できることが示されています※10。つまり、テーパリングを正しく実施するだけで、3〜4分のタイム短縮が期待できるということです。

 市民ランナー158,000名超を分析した研究では、「厳格な3週間テーパー」を実施したランナーは中央値で5分32秒(2.6%)速いことが示されています※11。

テーパリングの基本原則

テーパリングの3原則
  • 量を削減する:ピーク時の40〜60%まで走行距離を減らす(毎週単調に減らす)
  • 強度は維持する:MペースやTペースの練習は質を落とさず継続する
  • 頻度は維持する:練習回数は減らさない(量だけを削る)

 最もよくあるミスが「強度も下げてしまう」ことです。テーパリング期間中にゆっくりしか走らないと、体が鈍ってしまいます。ペースは普段通り、距離だけを短くするのが正しい方法です。

テーパリング期間のスケジュール例

大会前走行量主なメニュー
3週前ピーク時の約70%通常メニュー・最後のロング走(20〜25km)
2週前ピーク時の約50%Eペース走中心・Mペース走は10〜15km程度
1週前ピーク時の約30%軽いEペース走のみ・レース3日前から休養多め
テーパリング期間のスケジュール例
テーパリングの走行量削減スケジュール:3週前70%→2週前50%→1週前30%、強度と頻度は維持

レース当日:ペース戦略と補給

ペース戦略:突っ込みすぎが最大のリスク

 マラソンの失敗の大半は「前半のオーバーペース」が原因です。400万件のデータ分析でも、前半に速く入ったランナーは後半に大幅ペースダウンしやすいことが示されています※6。

 レース当日は「軽くおしゃべりできる程度」(Eペース〜Mペースの間)から入ることをおすすめします。最初の5kmは目標ペースより5〜10秒/km遅めで入り、体の調子を確認してからペースアップするのが安全です。

補給:エイドを上手に使う

 給水はのどが渇く前に摂ることが基本です。エイドは全員が利用できる補給ポイントなので、積極的に活用しましょう。

レース当日の補給ポイント
  • 給水は5km毎のエイドで必ず摂る(のどが渇いてから飲むのでは遅い)
  • サブ4以上を目指す場合は、自分のジェル補給食を事前に準備して10〜15km毎に摂取する
  • 補給食のブランド・量は必ず練習でテストしておく(本番で初めて使わない)

普段の生活で気を付けること(食事・睡眠・セルフケア)

 練習の質を高めるためには、練習以外の時間の過ごし方も重要です。

練習効果を最大化する生活習慣
  • 食事:特に高強度練習の前後は糖質を十分に摂る。中強度〜低強度の日は脂質も適度に摂取してよい
  • 睡眠:7〜8時間を確保する。睡眠不足はRPE(主観的なきつさ)を高め、同じペースでも辛く感じやすくなる
  • セルフケア:練習後のストレッチ・アイシング(必要に応じて)・リカバリーウェアなどを活用して疲労回復を促進する
  • 怪我の予防:膝・腸脛靭帯・足底筋膜炎などのランニング障害は、走り過ぎと不適切なシューズが主因。違和感があれば早めに休む

 体が痛い・疲れているときは休養することも練習の一部です。一貫性をもって継続することが、長期的なタイム向上につながります。

さらに上を目指したい方へ

 サブ3.5を達成して、さらにサブ3を目指したい方は専用の記事を参照してください。サブ3はフルマラソン全完走者のうち上位3〜5%に相当し、より高度なトレーニング設計が必要になります。

 また、自分でトレーニングを組み立てることが難しい方・個別のアドバイスが欲しい方は、パーソナルトレーニングの活用も選択肢の一つです。

サービス

パーソナルトレーニング(オンライン対応) — 目標タイム・現在の走力に合わせた個別プログラムを作成します。

参考文献

※1 Muniz-Pumares D, et al. The Training Intensity Distribution of Marathon Runners Across Performance Levels. Int J Sports Physiol Perform. 2025. PMID: 39616560

※2 Daniels J. Daniels’ Running Formula, 4th edition. Human Kinetics, 2022.

※3 DeJong Lempke LB, et al. Training Volume and Training Frequency Changes Associated with Boston Marathon Race Performance. Int J Sports Physiol Perform. 2025. PMID: 40913707

※4 Seiler S. What is best practice for training intensity and duration distribution in endurance athletes? Int J Sports Physiol Perform. 2010. PMID: 20861519

※5 Qin Y, et al. Machine learning-based personalized training models for optimizing marathon performance through pyramidal and polarized training. Sci Rep. 2025. PMID: 41286008

※6 Smyth B. More than 26.2 miles from submission to success. Front Physiol. 2021. PMID: 34010308

※7 Bonato M, et al. Training Intensity Distribution, Load Management, and Performance in Recreational Long-Distance Runners. IJERPH. 2026. PMID: 41765005

※8 Sjödin B, Svedenhag J. Applied physiology of marathon running. Sports Med. 1985. PMID: 3890068

※9 Bassett DR, Howley ET. Limiting factors for maximum oxygen uptake and determinants of endurance performance. Med Sci Sports Exerc. 2000. PMID: 10647532

※10 Bosquet L, et al. Effects of tapering on performance: a meta-analysis. Med Sci Sports Exerc. 2007. PMID: 17762369

※11 Smyth B, Lawlor A. Longer Disciplined Tapers Improve Marathon Performance for Recreational Runners. Front Sports Act Living. 2021. PMID: 34651125

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。

出版情報
出版した電子書籍シリーズ(サブ3・サブ4・閾値トレーニング)

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出版した電子書籍シリーズ(サブ3・サブ4・閾値トレーニング)

走り込んでいるつもりが、見落としている部分があるかもしれません。血中乳酸濃度の実測データに基づく電子書籍シリーズ、全3冊。

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