初心者がフルマラソンを完走するためのロードマップ【練習メニュー等】

  • マラソンを完走するためにランニングを始めたけど、完走できるか不安
  • マラソンを走りきるためにどんな練習をしたらよいかわからない
  • マラソン大会に出るためにランニングを始めたけど、継続できない

 10kmやフルマラソンの大会にエントリーしたものの、完走できるかどうか不安であったり、どんな練習をしたらよいかわからない初心者ランナーの方も多いと思います。

 私は、社会人からランニングを本格的に始めた市民ランナーです。練習を始めてから2年目でフルマラソンに初めて挑戦し、サブスリーを達成しました。

 私自身は、様々なトレーニング理論や、その基礎となる運動生理学について日々勉強しながら、ランニングへ本気で取り組んでいます。

 そんな私が、これからランニングを始める方、新たにマラソン大会で完走を目指している方に向けて、その具体的なロードマップを示したいと思います。

 大会へのエントリー方法から、具体的練習メニューまで、「これだけ見ておけば走り始めることができる」内容を紹介していきます。

 本記事を読めば、マラソン大会で完走するためにどんな練習をすればよいか、を理解することができます。

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1.「具体的な目標」を持とう!

 私自身がおすすめするのは、「とりあえず、マラソン大会で完走すること」を目標にするよりも、もう少し目標を「具体的」にすることです。

 例えば、10km(キロ)マラソンであれば「60分以内にゴールしよう!」フルマラソンであれば「5時間以内に完走しよう」等です。

 具体的な目標を持つ理由としては、その目標によって準備するランニングアイテムや行うべき練習内容が異なってくるからです。

 さらにおすすめなのが、「何のために走るのか」を自分で分かっておくことです。例えば、「痩せたい」や、「誰か(特定の人)に勝ちたい」等です。

 気乗りしないままに走っていると、どうしても継続できなくなってしまいます。

 できるだけ目標を具体的にすることで、自分に必要な事を明確にすることができます

重要ポイント
  • 具体的な目標を持つこと
  • 「なぜ走るのか」を分かっておくと、やる気につながる

2.揃えたい最低限のランニングアイテム

 走り始めるために最低限必要なランニングアイテムは、「ランニングシューズ」です。シューズの次にあった方がいいと絶対にお勧めするのがGPS付きランニングウォッチです。

 ランニングウェアは、正直、どんなものでも構いません。

 走るときも格好を気にする必要があれば別ですが、今既に持っているスポーツ用のものでもよいですし、今ではユニクロ等でも安く売っているもので十分です。

■初心者用ランニングシューズの選び方とおすすめ

 ランニングシューズを必須としたのは、「怪我に直結してしまうから」です。

 自分の足形や走力に見合っていないシューズを選んでしまうと、膝を痛めてしまったりなどの怪我が発生します。

 初心者がランニングシューズを選ぶうえで抑えたいポイントは以下だと考えています。

  • クッショニング性が高く、衝撃吸収してくれること
  • 足幅、サイズが自分に合っていること
  • 見た目、デザインが気に入ること

 まずは「怪我をしないこと」が最重要です。ランニングを継続できないだけではなく日常生活にも支障が出てしまいます。

 また、自分の足形・サイズが合っていることも必須です。今では、Amazonのような通販でも、届いた商品を一度試着した後に返品できる制度(try before you buy)があります。

 Amazon Prime会員であれば、無料でtry before you buyを利用可能です。

 わざわざ店舗に行かなくても、試し履きできるので是非お勧めです。

 見た目やデザインも重要だと考えています。ランニングだけでなく日常生活でもシューズを使いまわす場合、服装に合うかどうかも考える必要がありますよね!

 別の記事で、初心者向けランニングシューズのおすすめを紹介していますのでご参考にしてください。

■GPS付きランニングウォッチのおすすめ

 必須のアイテムではありませんが、GPS付きランニングウォッチを持っていると、ランニングがとても捗ります。

 自分が走ったコースや距離、走っている時の心拍数等を自動で測定してくれるので、どれだけ練習したのか、どれくらいの練習強度だったのかを把握できます。

 また、ランニングウォッチとスマホを接続(Bluetooth等で)することで、それらのデータをアプリへ自動送信できるので、スマホでデータを見ることができます。

 例えば、GARMIN(ガーミン)のランニングウォッチであれば、下のように、過去28日間に走った距離をまとめて見ることができます。

 ランニングウォッチとしておすすめのメーカーはガーミンです。走るために使うモデルとしては、Forerunner 55Forerunner 255がおすすめのモデルです。

3.大会へのエントリー方法

 大会へ出場するためには、エントリーを行う必要があります。

 エントリーは主にインターネットを経由して行います。

 自分が出場したい大会名を検索して、大会公式ホームページからエントリーを行うか、Runnet(ランネット)経由で申し込みを行うパターンがほとんどです。

 大会へのエントリー方法について、具体的なことは別記事でまとめていますので、ご参照ください。

4.最大のコツは「継続すること」

 マラソン大会へ向けて練習をする上で、最も重要なことは「継続すること」です。

 継続さえすれば、ほとんどの方が、マラソン大会で完走するという目標を達成することができます

 ランニングを継続するための自分なりの方法を考えて、モチベーションを維持することを考えることが重要です。

 ランニングそのものを楽しくできる方は困りませんが、運動が苦手な方や、他にやりたいことが沢山ある方にとっては、継続すること自体が難しい場合が多いと感じます。

 私が考える、ランニングを楽しくする方法の例は下記となります。

  • 音楽を聴きながら走る
  • 動画(Youtube等)を聴きながら走る
  • オーディオブックを聴きながら走る(Amazon Audible等)
  • 走ったデータで達成感を得る

 スマホを携帯してイヤホンと接続して走れば、音楽動画オーディオブックを聴きながら走ることが可能です。

 ランニングへ競技志向で取り組んでいる私でも、普段のジョギング等では、Youtube等を流し聴きしながら走ったりしています。

 ランニング中に使うイヤホンとして特におすすめなのがShokzのOPENMOVE、OPENRUNです。

 骨伝導スピーカーになっており耳を塞がないため、安全性の高さと、汗による不快感のなさにとても優れています。

 また、先に紹介したGPS付きランニングウォッチを使えば、自分が走ったデータを自動で整理できるので、その都度達成感を感じることができます。

5.練習は「辛いほど効果が高い」は間違い

 マラソンの練習には適切な負荷が存在します。

 あくまで完走が目的なのであれば、「辛く感じる練習」をする必要はほとんどない、と言えます。

 「どのくらいのペースで走ればいいか」ですが、目安となるのはランニング中の心拍数となります。

 大体、ランニング中の心拍数が最大心拍数の60~76%くらいの範囲となるように走るのが効果的となります。

 運動生理学を少し紹介すると、心臓の筋肉が最大に収縮するときの心拍数は、最大心拍数の約60%~70%程度である事が分かっています。

 最大心拍数というと少し難しいですが、おおよそ「220 - 年齢」で算出できる値です。最大心拍数の約60%~70%を表で示します。

年齢最大心拍数の
60%
~最大心拍数の
70%
25117~137
30114~133
35111~130
40108~126
45105~123
50102~119
5599~116
6096~112

 ランニングウォッチ等で心拍数が測定できない場合は、あくまでも自分の感覚に頼るしかありません。

 その場合は、「少し喋りながら走れる程度」となります。喋れないほどである場合は「きつすぎる」可能性が高いです。

6.怪我をしないコツ

 ランニングを始めて、最初にぶつかる壁として最も多いのが「怪我」だと思います。

 明らかに怪我をしていなくても「ちょっと膝が痛いな」などの痛みも、そのうちの一つです。

 筋肉痛程度であれば問題ないのですが、関節や靭帯に炎症が出てしまうと痛みもひどく、治りにくいです。

 原因は、「急激な負荷の増加」がほとんどです。普段走っていない方が急に走り始めると、体が適応していないため、炎症が起きてしまいます。

 体の適応を進めながら「徐々に」走る距離や頻度を増やすことで、怪我や痛みが出ないようにランニングを継続することが可能です。

 次の項で、具体的な練習メニューの進め方を紹介します。

7.具体的な練習メニュー(初心者向け)

 練習を行う上で抑えるべきポイントは次となります。

  • 休みを取る事。休養も練習のうちの一つ
  • 休養、栄養、練習には一貫性を持たせること
  • 怪我や病気の時は休むこと

 ここで言う「一貫性」とは、自分が決めたやり方、練習のやり方を変えずに継続することです。

 毎回やり方を変えてしまうと、怪我などのイレギュラーが発生した時に、「なぜそれが発生したのか」を理解することが難しくなってしまいます。

■初心者向けトレーニングメニュー(具体例)

 初心者であれば、週3~4回の練習で十分です。3日連続で走るよりも、7日間の間で日を空けて3回走った方が効果的です。

まずは16週間(4か月分)の練習メニュー(Step1~4)です。この練習はあくまで初心者の方向けです。過去の運動歴等によっては物足りない方もいるかもしれません。

 2週間程度続けて、「楽すぎる」と感じた場合には、次のフェーズへ移りましょう。Step4でも物足りない場合は、中級者向けのメニューへ移行するべきだと考えます。

 マラソン大会で完走を目標にしている場合は、Step4の練習で十分です。

 ※ダニエルズのランニング・フォーミュラ第4版ホワイトフェーズを参考にしています。

※以下用語解説

  • W:ウォーキング
  • R:ランニング
  • W・R:Wとランニングを交互に行う

>Step1(1~4週目)

 週4回走ることを目標にします。「休み」と記載されている日に走る場合は、その他の日のメニューのどれかと同じメニューにしてみてください。

 ランニングのスピードは「走りながらしゃべれる程度」です。

練習内容練習時間
1W5分、(R1分・W1分)×10、W5分30分
2休み
3W5分、(R2分・W1分)×7、W5分31分
4休み
5W5分、(R1分・W30秒)×15、W5分32.5分
6休み
7W5分、(R3分・W1分)×5、W5分30分

>Step2(5~8週目)

 Step2でも、週に4回走ることを目標にします。一回の練習で走る時間は40分まで延ばします。

 「まだいけそう」だからと言って、一気に走る時間を延ばさないようにしましょう。体が適応する前に走りすぎると、怪我や痛みの原因になります。

 ランニングのスピードは「走りながらしゃべれる程度」です。

練習内容練習時間
1W5分、(R3分・W2分)×6、W5分40分
2休み
3W5分、(R4分・W1分)×6、W5分40分
4休み
5W5分、(R1分・W30秒)×20、W5分40分
6休み
7W5分、(R3分・W1分)×10、W5分50分

>Step3(9~12週目)

 Step3になると、一回で走る距離がかなり伸びてきます。最大で20分間続けて走ることになります。

 ここまでくるともっと走りたくなる気持ちになるかもしれませんが、一気に走る時間を延ばしすぎないようにしましょう。

練習内容練習時間
1W5分、R12分、W5分、R12分、W5分39分
2休み
3W5分、(R10分・W2分)×3、W5分46分
4休み
5W5分、R15分、W5分、R15分、W5分45分
6休み
7W5分、R20分、W5分、R10分、W5分45分

>Step4(13~16週目)

 Step4では基本的に歩かず走り続けますほとんどがランニングです。

 Step4までこなすことができたら、フルマラソン以外であればたいていのマラソン大会は走りきれると思います。

練習内容練習時間
1W5分、R30分、W5分40分
2休み
3W5分、R40分、W5分50分
4休み
5W5分、R20分、W5分、R20分、W5分55分
6休み
7W5分、(R10分・W2分)×3、W5分46分

 Step4でも楽すぎる場合は、中級者向けのトレーニングメニューへ移る実力があります。

8.ランニングフォームについて

 全くランニングを行ったことが無い方だと、「どうやって走ったらいいかわからない」という方も多いかと思います。

 そんな方にお勧めなのが、「Youtubeで走り方を学ぶこと」です。

 経験者である私が見ても、よくできてるな、と思う動画が多いです。

 特にお勧めなのが「SPIRITS RUN」さんのチャンネルです。このチャンネルにある動画を一通り見れば、ランニングフォームについてはおおよそ問題ないと思います。

関連動画

ランニングフォームの参考になるYoutubeチャンネル:「SPIRITS RUN」

 いかがでしたでしょうか。

 ランニングを行ったことが無い初心者向けに、ランニングを始めるために目標を持つことから、具体的な練習メニューまで紹介させていただきました。

 本記事を読んで、楽しくランニングを継続し、目標となる大会で完走できることを祈っています。

 

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 10000m 33:44(2021/12)
 Half  1:12:29(2022/03)
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