【フューエルセルレベルv5 レビュー】推進性が増してよりオールラウンドに使える

フューエルセルレベルv5
こんな疑問を解消
  • ニューバランスのフューエルセルレベルv5が気になっている
  • フューエルセルレベルv5はどんな使い方がおすすめ?
  • フューエルセルレベルv5のサイズ感、耐久性が知りたい

 ニューバランス(NewBalance)のフューエルセルレベルシリーズは、市民ランナーの間でとても人気があるシリーズのランニングシューズです。2025年6月、最新モデルとしてフューエルセルレベルv5が発売されました。

 値段もそこまで高くない設定(16,940円)であり、走行感やサイズ感が気になっているランナーも多いのではないでしょうか。

 本記事は、ニューバランスのフューエルセルレベルv5(FuelCell Rebel v5)を実際に購入して、使用した後に作成しているレビュー記事になります。

 この記事を読めば、フューエルセルレベルv5の履き心地や推進性、耐久性や重さがわかります。また、私が履いた感覚から、どんなシーンでの使用がおすすめか、についても紹介します。

著者:らんしゅー
日比野就一

社会人からランニングを始めました。
理論に基づいたトレーニングで、
どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
競技志向で取り組んでいます。
自己紹介・記録変遷はこちら

血中乳酸濃度や血糖値も測定。
マラソンへ科学的にアプローチします。

★自己ベスト
 1500m 4:25(2022/08)
 5000m 16:01(2022/09)
 10000m 33:44(2021/12)
 ハーフ 1:12:29(2022/03)
 フル 2:43:55(2024/11)

著者:らんしゅー
日比野就一

  社会人からランニングを始めました。
  理論に基づいたトレーニングで、
  どこまで記録を伸ばすことができるか挑戦。
  競技志向で取り組んでいます。
   自己紹介・記録変遷はこちら

  血中乳酸濃度や血糖値も測定。
  マラソンへ科学的にアプローチします。

  ★自己ベスト
   1500m 4:25(2022/08)
   5000m 16:01(2022/09)
   10000m 33:44(2021/12)
   ハーフ 1:12:29(2022/03)
   フル 2:43:55(2024/11)

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目次

製品の基本情報

項目内容
製品名フューエルセルレベルv5 (FuelCell Rebel v5)
メーカーニューバランス (NewBalance)
定価16,940円
厚さ前部:29mm, 後部:35mm, ドロップ差:6mm
重さ27.5cm 228g(実測)

フューエルセルレベルv5を購入した理由

フューエルセルレベルv5

 前作のフューエルセルレベルv4は、助力感は少ないものの癖がなく安定感が高いシューズとしてとても優れていると感じていました。

 ゆっくりなジョグでは使っていませんでしたが、モデレートペース(速めのジョグ)、ロングラン、インターバルトレーニングなど、とにかく幅広く使うことができるシューズとして重宝していました。

 何より安定感がとても高いシューズでした。アウトソールの接地面が広いことが要因です。安定感に加え適度な推進力があります。走りこむには非常に適したシューズでした。

 フューエルセルレベルv4で唯一気になっていた点は推進力が物足りなかったことです。自分としてチャレンジングなペース設定でのトレーニングでは、積極的に選べないような感覚がありました。

 フューエルセルレベルv5の発売直後のタイミングでは、正直、シューズの実力はわかりません。しかし、アップデートされていることは間違いなく、期待できるシューズでしたので、購入することに決めました。

実際の使用レビュー

 購入後、3回使用した段階でのレビューです。今後、繰り返し使っていく中で情報をアップデートしていきたいと考えています。

 5:30~4:00/kmでのジョグ、3:00/km程度での流しを行いました。私自身のマラソンペースはおよそ3:40~3:50/km、ハーフマラソンから5000mレースペースが3:30/km~3:10/kmであるため、今後それらのペース帯でも使っていきたいと考えています。

 まず、ゆっくりなジョグから走り始めてみると、接地時の感覚が前モデルとは大きく違うことが分かりました。前モデルは接地感が非常にソフトで、踏み込んだらクッションがつぶれたまま前に推進していく感覚がありました。

 一方でフューエルセルレベルv5は、しっかりとクッションがありつつも、弾力感が増したような感覚です。踏み込んだ後にしっかり跳ね返ってくるので、なんとなく前モデルよりも助力感が高まった感じがします。

 ただ、助力感はペースを上げていくほどあまり感じられなくなりました。前モデルと同様にある程度自分の力で前への推進力を産まないといけない感覚です。

 助力感が少ない分、自分のフォームと向き合うにはいいシューズだと感じます。

 3:00/km付近での流しも特に違和感なく走ることができました。シューズ自体の軽量性があるので、スピードを出そうと思えばかなり速く走れます。

フューエルセルレベルv5 レビュー

 たまたま雨上がりのすべりやすい路面で走ることができましたが、グリップ力はいまいちでした。前モデルでも濡れた路面でのグリップ力がいまいちだったので、この点に改善は見られませんでした。

外観

 フューエルセルレベルv5の外観を紹介します。アッパーの素材は前作と同様のメッシュアッパーです。ニット素材ではありませんが、触った感覚はとても柔らかく足当たりも良好です。

 紐を通す部分もしっかり補強されていて耐久性が高く見えます。

フューエルセルレベルv5

 シュータンは前モデルと比較して少し分厚くなりました。かかと部分やシューズ全体も、しっかりとした素材で作られています。

フューエルセルレベルv5

 次の写真は前モデルと並べたものです。シュータン・かかと部分の素材が分厚くなっている様子が分かります。

フューエルセルレベルv4とv5の比較

 ミッドソールの形状も変わっていますが、果たしてこの違いが走行感にどんな違いをもたらすのかはよくわかりません。ただ、走行感はかなり違うので、ミッドソールの素材そのものおよび構造が影響を与えているんだと思います。

 アウトソールも前モデルからだいぶ変わりました。新品同士の状態で比較すると、その違いは歴然です。フューエルセルレベルv5の方がラバーの面積が明らかに広く、素材やパターンも変わっていそうです。

 この違いがグリップ力にどれだけ影響するかは、今後アップデートしていきたいと考えています。

フューエルセルレベルv5 アウトソール
フューエルセルレベルv5
フューエルセルレベルv4

グリップ力

 上で紹介した通り、フューエルセルレベルv5は前モデルと比較してアウトソールの仕様が大きく変わりました。グリップ力に課題を感じていたので、新しいアウトソールになってグリップ力が良くなったのかどうか確認しました。

 雨上がりの滑りやすい路面でフューエルセルレベルv5を使ったところ、かなり滑りました。アウトソールの仕様は変わったもののグリップ力に改善は見られませんでした。

 濡れた路面でもグリップしてくれるアウトソールは、アシックスのアシックスグリップ、アディダスのコンチネンタルラバー、プーマのプーマグリップなどです。これらに匹敵するグリップ力を期待していましたが、この点は残念でした。

サイズ感

 私自身は、ほとんどのランニングシューズで27.5cmを着用しています。アディダス、ナイキ、アシックス、メーカー問わず27.5cmです。

 今回購入したサイズは27.5cmです。ただ、購入前は少し不安がありました。フューエルセルレベルv4も27.5cmで購入したのですが、割と小さめに作られており、分厚い靴下を履くと足先がシューズに当たってしまう感覚がありました。

 フューエルセルレベルv4は明らかに他のシューズに比べて長さが短くできていた感じでした。そのためフューエルセルレベルv5のサイズ感に不安がありました。

 しかし、購入時には28.0cmがすでに売り切れで27.5cmを買うしかない状況でした。そして実際に届いた27.5cmを着用してみたところ、やはりレベルv4と同じく、少し長さが短めに感じます。横幅は広めに作られているため、全く窮屈さはありません。

らんしゅーの足サイズ実測
  • 足長:27.0cm(実測)
  • 足幅:11.5cm(実測)→最も広い箇所を測定

 ただ、あくまでも分厚い靴下を履いたら、の話です。夏場は特に薄めの靴下を履くことが多いため、少なくとも冬の初めまではこの点は問題になりません。

耐久性・寿命

 ミッドソールとアウトソールの寿命は、私自身で使用していき、都度更新します。

新品の状態

 ミッドソールの状態

フューエルセルレベルv5

 アウトソールの状態

フューエルセルレベルv5 アウトソール
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重さ・重量

 27.5cmを実測してみると、228gでした。ミッドソールの厚さからは想像できないくらいに軽量です。

フューエルセルレベルv5 重さ

おすすめ使用用途

 フューエルセルレベルv5に進化して「推進力」がわずかに向上したと感じますが大きくは変わっていません。構造の変化から安定感が増したという意見もありますが、前モデルの時も安定感は高かったので、そこまで大きな変化は感じません。

 フューエルセルレベルv5の最も良い点は「クッション性の高さ・推進力・安定感」が程よく両立している点だと感じています。

 クッション性の高さと安定性が高いことと適度な推進性で気持ちよく走れることを活かして中強度以下のトレーニングを大ボリュームでこなしていく、という用途に合っていると思います。

 私は、フューエルセルレベルv5以下の用途で使用します。

フューエルセルレベルv5の使用用途
  • 速めのジョグ(モデレート強度)
  • ロングラン(Easy~モデレート強度)
  • LTインターバル、ペース走(スイートスポットトレーニング)

 ただ、理由はわかりませんがレベルv5にアップデートしてある程度スピードを出す必要があるトレーニングでも履きやすくなったと感じます。

 Tペースでのペース走やVO2maxインターバルなど、ある程度タイムを求めたトレーニングでも使ってみたいと考えています。

 ランニングを科学するでは、他にも多くのシューズレビューを紹介しています。次の記事では、私自身が普段使っているスタメンシューズを紹介していますので是非ご参照ください。

おすすめ購入方法

 フューエルセルレベルv5は、ニューバランスの公式HPや、Amazon・楽天・Yahooなどの通販サイトで購入することができます。他にもゼビオなどで在庫があることを確認しました。

 私自身はステップスポーツ楽天市場店で購入しました。発売開始直後でしたがセールでの割引とポイントの付与で実質1万4千円程度で購入することができました。

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • コメント失礼します。
    サイトをいつも、楽しく拝見させてもらっています。
    昨シーズンはサブ4に僅かに届かず、今シーズンこそ悲願達成したいと練習を重ねております。
    シーズンまでは時間がありますが、勝負シューズを今から吟味しているとこらです。良くフューエルセルはサブ4ペースだと性能を活かしきれない(もっと早いペース帯が向いている)というのを見かけますが、サイト主様の主観で、レベルフューエルセルレベルv5はサブ4の勝負シューズになり得るでしょうか?
    よろしければ、一参考意見としてお聞かせ頂けたらと思います。

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