【アシックス エボライドスピード レビュー】低価格と高いクッション性が両立

エボライドスピード

※「ランニングを科学する」では、筆者の知識・経験のアップデートと共に都度改定を行っています。改訂履歴は記事の最後に記載しています。

こんな疑問を解消
  • アシックスのエボライドスピードが気になっている
  • エボライドスピードの履き心地、推進性、接地感の具体的感覚が知りたい
  • エボライドスピードの使用用途は?

 2023年2月にアシックスのエボライドスピード(EvoRide SPEED)が気になっているランナーの方も多いのではないでしょうか。

 そんな方に向け、エボライドスピードの履き心地や推進性を徹底解説します。どんな方、どんな場面に向いているシューズなのかを紹介します。

 私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程を走り競技志向でランニングに取り組んでいます。

 走行距離が長いことやランニングシューズが好きであることが理由で、これまで多くのランニングシューズを使用してきました。

 アシックスのランニングシューズは、エボライドスピード以外にも、多くのシューズを使ってきました。

 ここでは、エボライドスピードの履き心地やおすすめできる使用用途を徹底レビューします。

 特に、私が個人的に感じた「走り心地・フィット感・他シューズとの違い」について詳しく記載します。

 本記事を読めば、エボライドスピードが今の自分に必要なのかを判断し買うべきかどうか決めることができます

 クッション性が高く、ジョギングに適したシューズです。シューズ自体の助力は少なめで、転がる感覚はそこまで感じません。

 しかし、クッション性能が非常に高く、同価格帯のシューズの中では、上位の衝撃吸収性能を備えていると感じます。

アシックス エボライドスピード まとめ
  • アシックスの中で、コストパフォーマンスが高めのデイリートレーナー
  • 見た目よりも軽い。足の窮屈さがない。メッシュ素材で通気性は高い。
  • クッション性能が高いが、ガイド感(助力感)は少なめ。
  • 「SPEED」という名前がついているが、速く走るためのシューズではない。
  • イージーからモデレートペースまで使えるが、流しなどではもたつく印象
  • 価格に対して、機能(特に衝撃吸収性能)が高すぎる。コストパフォーマンスが良い。
  • グライドライドよりも初心者に扱いやすい。
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目次

エボライドスピード(EvoRide SPEED)を購入した理由

 エボライドスピード(EvoRide SPEED)は2023年2月23日にアシックスから発売された、主にジョギングのような、比較的遅めのトレーニング向けランニングシューズです。

 エボライド3が32022年に発売されましたが、その後継モデルという位置づけです。

 本記事を執筆した2023年5月時点で、アシックス公式通販でエボライド3が購入できなくなっており、エボライドスピードへ移行したものと思われます。

 私自身、ジョギングシューズとしては、ペガサス40やクラウドモンスター、アシックスノヴァブラスト3などを所持しています。

 様々なメーカーのジョギング用シューズを試してみたい、という思いから、アシックスで最も売れているシリーズであるエボライドを購入しました。

結論:高いクッション性能と少な目の助力感を備えたジョギング用シューズ

 エボライドスピードは、毎日のジョギングに適したデイリートレーナーです。エボライド3と比較してクッション性能が高く、脚への衝撃を吸収してくれます。

 アシックスの中で低価格帯のランニングシューズとして発売されているハイパースピード2とは比べものにならないほどのクッション性能を備えています。

 ガイド感(助力感)は少なめです。グライドライドやオンのクラウドモンスターで感じるような前への「転がる感覚」はそこまで感じません。自分の体を使って前に推進していく必要があります。

 毎日のジョギングで使うなら、ハイパースピード2よりもエボライドスピードが適しています。ただし、ペース走などの比較的速いペースでのトレーニングには適していません。

 助力感が少ないことから、癖がないシューズであるため、個人的にはグライドライドなどよりも、より初心者が扱いやすいランニングシューズであると感じています。

 最近で購入したシューズの中で近いのは、ナイキのペガサス40です。クッション性能的には、オンのクラウドモンスターのほうが近いですが、クラウドモンスターのほうが助力感があります。

最大の特徴:クッション性能・走行性・価格の安さの両立

 エボライドスピード最大の特徴は、クッション性能・走行性・価格の安さが高い次元で両立している点です。

 アシックスのランニングシューズでは、ハイパースピードの次に低価格で購入できる、ハイパフォーマンスなランニングシューズです。

 もっと低価格で購入できるランニングシューズは多くありますが、このレベルで衝撃吸収性と走行性を両立させていて、実質価格1万円以下で購入できるシューズは最近、出会っていません。

 ノヴァブラスト3も、実質1万円を切る価格で購入できて、高い走行性能と衝撃吸収性を備えているシューズですが、ノヴァブラスト3よりもエボライドスピードのほうが初心者向けです。

 理由としては、エボライドスピードのほうが弾む感覚が少なく安定性が高いためです。癖が少ないため、どんな走法のランナーでも履きこなせると感じます。

 エボライドスピードに使われているミッドソールはFF Blastです。FF Blastは、グライドライド2などに使用されていた高機能なミッドソールです。

 価格が高いモデルであれば、エボライドスピードと同等の機能を備えたシューズは購入することができますが、実質1万円を切る価格で、これだけの機能がある点が優れていると感じます。

アッパー素材はメッシュで通気性が高い

 軽量性を確保するため、アッパー素材はメッシュ素材で構成されています。

 素材の柔らかさは普通で、吸い付くようなフィット感はありません。靴のサイズがちょうどである場合は、足が膨張してくると、少し窮屈に感じるかもしれないです。

 同じミッドソール素材を使っていたグライドライド2よりは、圧倒的に薄い素材で作られているため、夏でも足が蒸れる感覚は少なそうです。

癖が少なく、安定性が高い。初心者向き

 グライドライドなどで感じる、前に「転がる」感覚は少なめです。ランニングシューズからもらえる助力は少なめに感じます。

 しかしその分、安定性が高いため、とても扱いやすいシューズです。癖が少ないため、幅広い走法に対して合うシューズであると考えられます。

 推進性はそこまで高くありません。厚底カーボンシューズのように、どんどん前に進んでいく、という感じは得られません。

 クッション性能が重視されたジョギングシューズです。適度な速度では気持ちよく走れると感じます。

毎日のジョギングに適したシューズ

 速いペースで走るペース走やインターバルトレーニングには向いておらず、Easyペースからモデレートペースに適したデイリートレーナーです。

 アシックスのゲルニンバス25やグライドライドは、エボライドスピードと比べるとクッション性能もさらに上ですが、シューズ自体の重さもあり、モデレートペースで使うには少しもたつきを感じます。

 エボライドスピードは、クッション性能を高めつつ軽量性も確保されているため、快適なペースまでペースアップしても、もたつき感を感じません。

 この点が、オンのクラウドモンスターととても似ていて、使い道は似ているのではないかと感じます。

おすすめ使用用途:ジョギングからモデレートペースのランニング

 繰り返しになりますが、エボライドスピードは、ジョギングからモデレートペースでのランニングに適しています。

 サブ4までのランナーであれば、フルマラソンレース用シューズとしても活躍できると感じます。

 最も使用用途が似ているのは、ナイキのペガサス40、オンのクラウドモンスターです。

 細かい違いとしては、ペガサス40よりもクッション性能が上、オンのクラウドモンスターよりも安いが、推進性は少し劣る、といった位置づけです。

 そのため、初心者が毎日使うジョギングシューズとしては非常におすすめですし、中級者以上(サブ3)のランナーにとっては、快適なジョギングなどでも使用できる、シューズです。

 エボライドスピードは、初心者に対して自信をもっておすすめできる一足と感じました。他にも、おすすめできるシューズは別記事で紹介しています。

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重さ、サイズ感、ワイドモデルについて

 重さを実測したところ、27.5cmで246gでした。見た目よりも非常に軽いです。

 サイズ感は他のランニングシューズと同様です。

 私自身の例で言うと、ナイキではペガサスシリーズ、インフィニティランやヴェイパーフライネクスト%、アシックスではノヴァブラストやグライドライド、クラウドモンスター、全てで27.5cmを履いています。

 エボライドスピードについても27.5cmでジャストフィットです。

 足の横幅も普通です。特別細い・広い、という特徴は感じませんでした。

耐久性(寿命)について

 耐久性については、都度アップデートしていきます。アウトソールについては、擦れやすい部分にラバーが張られています。

 グライドライド2が約800~900kmでミッドソールのつぶれを感じてきたので、同じミッドソールを使用しているエボライドスピードも800~1000kmくらいが耐久性の寿命であると予想しています。

安く購入する方法

 エボライドスピードは以下で購入することができます。

クラウドモンスター 購入方法
  • Amazon、楽天、Yahoo
  • アシックス公式通販
  • その他スポーツショップ 通販サイト
  • スポーツショップ実店舗

 私がおすすめするのはAmazon、楽天、Yahooです。

 Amazonや楽天、Yahooでは、セールの回数も多く、各スポーツショップが出店しているので、セール時期を狙って購入するのがおすすめです。

 エボライドスピードの購入に迷っている方へ参考になれば幸いです。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 月間200kmでいっぱいいっぱいの市民ランナーですが、参考にさせていただきます。

  • 自分もこのシューズ購入して使ってます!

    細かい分析で非常に参考になります。
    全くの同感です!
    この価格で抜群のクッション性ですし、何といってもアシックスなのが嬉しいです。

    ここのサイト知ってから、シューズ購入前は参考にさせていただいてます!

    • オッキー様
      コメントありがとうございます!
      この値段で、この機能は、コストパフォーマンスが高すぎて驚いてます^^

      これからも、シューズレビューはしていきますので、
      是非、参考にしてみてください!

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