- COROS(カロス)のランニングウォッチで上下動などのデータを取得したい
- ランニングデータを解析して競技力向上につなげたい
- COROS POD 2(カロスポッド2)の使い方が知りたい
COROS(カロス)のランニングウォッチを使っている場合、ランニング上下動などのランニングデータを取るためにはCOROS POD 2(カロスポッド2)が必要です。
ランニングデータを活用して競技力を伸ばしていこうと考えているランナーには、必須のデバイスであると考えています。
ここでは、COROS POD 2を使うことで取得できるデータについての説明や、COROS POD 2の使い方について説明します。
本記事を読めば、COROS POD 2を購入するべきかどうかを判断することができます。
製品の情報
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | COROS POD 2 (カロスポッド2) |
メーカー | カロス (COROS) |
定価 | 14,850円 |
接続方法 | Bluetooth |
重さ | 5.6g |
対応ウォッチ | COROS PACE 1以外 すべてのウォッチ |
COROS POD 2で出来ること、得られるデータ
COROS POD 2を使うことで出来ること、得られるデータは以下の通りです。
- GPS補正
- 距離
- ペース
- ピッチ
- ストライド幅
- 温度
- 獲得標高/下降
- 標高
- 傾斜度
- 左右(L/R)バランス
- 接地時間
- 上下動
- 上下動比
- 温度測定
- ランニングフォームテスト
この中には、COROSのランニングウォッチでも測定できる項目がありますが、COROS POD 2を使うことで、より精度が高いデータを得ることができます。
POD 2を使うことで精度が高まるデータ項目
ランニングウォッチにPOD 2を加えることで、精度が高まるデータ項目は以下の通りです。「Dual」と記載してあるのは、ランニングウォッチでの測定値とPOD 2での測定値を両方使って精度を高めることができる項目です。
データ項目 | 装着位置 | ラン | トラックラン | トレイルラン | トレッドミル |
---|---|---|---|---|---|
GPS補正 | 足部 | 〇(Dual) | 〇(Dual) | – | – |
距離 | 足部 | 〇(Dual) | 〇(Dual) | – | 〇 |
ペース | 足部 | 〇 | 〇 | – | 〇 |
出力ペース | 足部 | 〇 | – | 〇(Dual) | – |
ピッチ | 足部 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ストライド幅 | 足部 | 〇(Dual) | 〇(Dual) | – | 〇 |
温度 | 足部 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
獲得標高/下降 | 足部/腰部 | 〇(Dual) | – | 〇(Dual) | – |
標高 | 足部/腰部 | 〇(Dual) | – | 〇(Dual) | – |
傾斜度 | 足部/腰部 | 〇(Dual) | – | 〇(Dual) | – |
左右バランス | 腰部 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
接地時間 | 腰部 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
上下動 | 腰部 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
上下動比 | 腰部 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ランニングフォームテスト | 腰部 | – | – | – | – |
足部に装着した場合と腰部に装着した場合で取れるデータが異なることに注意してください。
装着位置と装着方法
POD 2は2種類の装着位置があります。足部(靴)に装着する場合と、腰部に装着する場合です。足部に装着した場合と腰部に装着した場合で取れるデータが異なることに注意してください。
足部への装着した様子は次の通りです。
足部への装着用として、以下のようなアクセサリーが付属しています。以下の写真のように、予め紐の下に通しておいて、その上からPOD 2をはめ込むようにします。
腰部に付けるために付属しているアクセサリーで靴に使用すると、外れてしまう可能性があるので注意してください。
腰部で使いたい時は、ランニングパンツやランニングタイツに装着します。必ず体の中心になるようにつけてください。また、POD 2が傾くのもNGです。
COROS POD 2でどれだけデータの精度が上がるのか?
実際にCOROS POD 2を使用して、データ精度を確認しました。トレーニングを行った後に、Training Hubから見れるデータを使って比較しました。
POD 2を使うことで新たに取得できるデータ(上下動や接地時間)は、「データを取れるようになる」という明確な変化がありますが、GPS距離やストライドがどのくらいの精度で補正されるのかを紹介します。
※以下で比較しているのは、異なる日に走ったデータです。POD 2は足 or 腰のどちらかにしかつけることができないため、別日で比較しています。
ペース
POD 2による補正あり/なしを比較すると、補正ありの方はペースの追従性がかなり上がっていることが分かります。特に、スピードが急激に変化するポイントで、POD 2のデータ優位性が高くなっています。
ストライド
ストライドの精度も向上していることが分かります。アップダウンの部分などでは、そこまで大きくはストライドが変わっていないのにもかかわらず、補正無しの方のデータは、ストライドが急激に変動しているような推移になっています。
ランニングパワー
個人的に、POD 2を付けることによる変化を最も感じたのはランニングパワーの測定でした。ランニングパワーがかなり正確に測定できるようになっていました。補正あり無しの以下データを見ても明白です。
ランニングパワーをある程度正確に測定するには、Strydが唯一の選択肢だと思っていましたが、価格も高額で、購入には至っていませんでした。
しかし、COROS POD 2を使うことで、ランニングパワーがここまで精度高く測定できることは想像していませんでした。
パワー数値の「絶対値」については、精度がいいかどうかはわかりません。しかし、自分のデータの中での「相対値」としては十分な精度があります。
これから先のトレーニングで「ランニングパワー指標」を活用したトレーニングを行えそうだと感じています。
GARMINのランニングダイナミクスポッドとの比較
私はガーミンのランニングダイナミクスポッドも所持しています。
COROS POD 2との違いを簡単に記載します。
得られるデータの違い
ガーミンのランニングダイナミクスポッドで得られるデータは次の通りです。
- ピッチ
- 地面接地時間(GCT)
- 地面接地時間(GCT)バランス
- ストライド幅
- 上下動
- 上下動比
ランニングダイナミクスポッドは、ウォッチのデータの精度を向上させるような仕組みにはなっていないので、POD 2のペース補正やストライド補正のような機能はありません。
これだけ見ると、完全にCOROS POD 2の方が上位互換です。
ランニングダイナミクスポッドはCOROSのランニングウォッチでも使える?
結論から言うと、ほとんどの場合使えません。
正確に述べると、COROSのランニングウォッチでガーミンのランニングダイナミクスポッドと接続ができるのは「COROS PACE 2」のみです。
理由は、ガーミンのランニングダイナミクスポッドの接続方法がANT+であるためです。COROS PACE 2のみANT+の接続に対応しているため、PACE 2のみ接続できます。
それ以外のCOROSウォッチを使っている方は、ガーミンのランニングダイナミクスポッドとは接続できないので注意してください。
ランニングデータにこだわるなら必須のセンサー
COROS POD 2は、ランニングデータを活用するうえでは必須のセンサーであることが分かりました。
ランニングパワーを活用したい方や、上下動や接地時間を改善したいランナーにとっては、購入する価値がある製品です。
COROS POD 2を使うには、COROSのランニングウォッチが必要です。私自身はCOROS PACE Proを使用していて、機能に対してのコストパフォーマンスが高いと感じています。
購入方法
COROS POD 2を購入する方法は、取り扱い店舗で購入するか、ネットで購入するかのどちらかになります。
ネットの場合は、COROS公式HP・Amazon・楽天・Yahoo等で購入することが可能です。
製品のスペック
COROS POD 2の製品スペックは以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 27.1 x 33.9 x 8.6mm |
重量 – COROS POD 2 | 5.6g 本体のみ |
重量 – 充電ドック | 17.6g |
ケース材質 | 繊維強化ポリマー COROS POD 2本体と充電ドック |
クリップ材質(足部) | 繊維強化ポリマー |
クリップ材質(腰部) | シリコン |
COROS Appとの接続 | Bluetooth |
COROS Watchとの接続 | Bluetooth |
データ送信 | リアルタイムでデータをCOROSウォッチに送信 |
対応デバイス | COROS PACE 1以外の全モデルに対応 COROS APEX 42mm/46mmが後程対応可能 KIPRUN GPS 500/GPS 900 |
防水性能 | 3 ATM COROS POD 2本体のみ(充電ドック非対応) |
使用温度 | -10°C 〜 60°C |
保管温度 | -20°C ~ 70°C |
バッテリー | |
ワークアウトモード | 25時間 充電ドックに併用で最大150時間連続稼働 |
待機モード | 40日間 |
充電時間 | 2時間未満 POD 2と充電ドック |
充電ドックの稼働時間 | 5回フル充電 |
充電ドックケーブル | USB Type-C |
センサー | 気圧高度計 体温計 地磁気 加速度センサー ジャイロセンサー 距離 ラン/トラックラン/トレッドミル |
機能&指標 | GPSトラック補正 ラン/トラックラン 距離 ラン/トラックラン/トレッドミル ペース ラン/トラックラン/トレッドミル 出力ペース ラン/トレイルラン ピッチ ラン/トラックラン/トレイルラン/トレッドミル ストライド幅 ラン/トラックラン/トレッドミル 温度 ラン/トラックラン/トレイルラン/トレッドミル 獲得標高/下降 ラン/トレイルラン 標高 ラン/トレイルラン 傾斜度 ラン/トレイルラン L/R バランス ラン/トラックラン/トレイルラン/トレッドミル 接地時間 ラン/トラックラン/トレイルラン/トレッドミル 上下動 ラン/トラックラン/トレイルラン/トレッドミル 上下動比 ラン/トラックラン/トレイルラン/トレッドミル |
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