- COOSPO HW706の心拍測定の精度は実際どれくらいか
- 胸ベルト型と比べて精度に大きな差はあるか
- Garmin・COROSと問題なく接続できるか
- 付属バンドは使いやすいか、改善方法はあるか
- COROS HR MonitorやGarmin胸ベルトと比べてどうか
COOSPO HW706は、Bluetooth、ANT+デュアル接続に対応した上腕アームバンド型の光学式心拍計です。価格は3,000〜4,000円台と非常に安く、COROS・Garmin・Wahooなど主要なデバイスと接続できます。
私自身は、過去にGarminの胸ベルト心拍計やCOROSのアームバンド型心拍計を使っていました。最近、COROSの心拍計が故障してしまったので、代替機としてHW706を購入しました。
この記事では、COROS PACE 4と接続して実際に使用した感想と、上腕アームバンド型心拍計の精度に関する研究をもとに、HW706をレビューします。
結論からいえば、精度・接続性ともに価格以上のパフォーマンスで、コスパ重視でアームバンド型心拍計を探している方に自信をもっておすすめできます。
COOSPO HW706のスペック一覧

| 項目 | スペック |
|---|---|
| 装着位置 | 上腕(アームバンド型) |
| センサー方式 | 光学式PPG(緑色LED) |
| 接続プロトコル | Bluetooth 4.0 + ANT+(デュアル対応) |
| 防水性能 | IP67 |
| バッテリー | 約20時間 |
| 充電方式 | マグネット式USB |
| 対応デバイス | Garmin、COROS、Wahoo、Zwift、Pulsoidなど |
| 同梱品 | センサー本体、ストラップ×2、マグネット充電ケーブル |
| 価格 | 3,000〜4,000円台(2026年時点) |
Bluetooth と ANT+ の両方に対応しているため、ほぼすべての主要なGPSウォッチ・サイコン・ローラートレーナーアプリと接続できます。
BluetoothとANT+を両方使えば同時に2台のデバイスへペアリングできるため、BluetoothとANT+を搭載しているデバイスを使えばウォッチとサイクルコンピューターの併用にも対応しています。
購入のきっかけ:代替機として選んだ理由
私がHW706を購入したのは、メインで使っていたCOROSのアームバンド型心拍計(COROS HR Monitor)の調子が悪くなったのがきっかけです。
通信の途切れや心拍数が正常に計測されない事象が散発するようになり、COROSのサポートに問い合わせたところ「本体を送付してほしい」とのことでした。
修理のために送付してしまうと、手元に心拍計がなくなります。心拍ゾーンを管理してトレーニングしている身としては、心拍計なしで数週間過ごすのは避けたい。
そこで「安価な代替機を買っておこう」と考え、いくつか調べた中でCOOSPO HW706に行き着きました。価格が4,000円以下で非常にコストパフォーマンスがよく、COROSやGarminと接続できるアームバンド型というのが決め手になりました。
実際に使ってみた
実際にCoospoのHW706を使ってみました。
付属バンドの難点とストラップ流用という解決策

付属のバンドは2つ入っていますがはこれは正直かなり使いにくいと感じました。2か所のベルクロ(マジックテープ)で止める仕様で、伸縮性がほとんどありません。
装着に手間がかかる上、上腕にぴったりフィットさせるのが難しく感じました。きつくも緩くもならないように止めるのがかなり難しいです。
試しにCOROSのHR Monitorについていたストラップをつけてみたところ、ぴったり合いました。COROSのストラップは伸縮性があって装着感もよく、こちらのほうがずっと快適です。
センサー本体を取り出してCOROSのバンドに差し込むだけで使えます。COROS HR Monitorを持っていてストラップが余っている方には、ぜひ試してほしい組み合わせです。

電源ON/OFFの操作感
電源はセンサー本体のボタンを押して操作します。購入前は「毎回ボタンを押すのは面倒では?」と感じていましたが、使ってみると実際にはほとんど気になりません。
理由は単純で、装着・取り外しのたびに必ず本体を手に取って目で確認するからです。そのタイミングで電源ボタンを押す習慣がすぐに身につきました。
心拍計がちゃんと動作しているかの目視確認も簡単なので、逆にいい面もありました。
COROS PACE 4との接続・精度

COROS PACE 4にBluetoothで接続して使用しています。ペアリングは初回に1〜2分ほどかかりましたが、2回目以降は電源を入れると自動的に接続されます。接続の安定性は問題なく、トレーニング中に途切れることはありませんでした。
精度については、COROS HR Monitorと比較して遜色ない印象です。インターバルトレーニングや閾値走など心拍数が急激に変化する場面でも、同程度の追従性を感じました。
むしろ心拍数の上昇・回復への反応がわずかに速く感じる場面もありました。心拍ゾーン管理を主な目的としているランナーにとっては、十分な精度です。
私自身は、Garminでの接続は試していないですが、他の方のレビューにもあるように問題なく接続できると思います。
バッテリーの持ち
公称バッテリー持続時間は約20時間です。1日1〜2時間の使用であれば、数週間に1回程度の充電で十分です。充電はマグネット式USBケーブルを使います。充電口に向きを気にせず近づけるだけで接続できるので便利です。
- 付属バンドより他社の伸縮性のあるバンドに替えると快適さが大きく向上する
- 電源ボタン操作は習慣化すれば苦にならない
- COROS PACE 4との接続は安定しており、精度はCOROS HR Monitorと遜色なし
- バッテリーは1日1〜2時間使用で数週間持つ
上腕アームバンド型の精度は手首型より高い
COOSPO HW706のような上腕アームバンド型心拍計が手首型のスマートウォッチやGPSウォッチより精度が高いのは、装着位置の違いによるものです。
研究でも、同じセンサーを上腕・前腕・手首の3か所に装着して比較したところ、上腕が最も胸ベルト型の計測値に近い結果を示すことが確認されています※1。
なぜ上腕装着のほうが精度が高いのか
光学式心拍計(PPGセンサー)は、LEDの光を皮膚に当て、血流による光の反射量の変化から心拍数を計算します。センサーが動いたり皮膚からわずかに浮いたりすると、ノイズが生じて精度が落ちます。
手首は走るたびに動き、汗でセンサーが滑りやすくなるため、特にインターバルトレーニングや高強度の場面でノイズが入りやすいのです。
上腕(二の腕)は手首に比べて走行中の動きが小さく、センサーがより安定して皮膚に密着します。2025年に行われた研究では、上腕装着の光学式心拍計は平均誤差率が1.4%程度と非常に高精度で、手首型の7%弱と比べて大きな差があることが示されています※2。
胸ベルト型との精度差は実用上ほとんどない
胸ベルト型心拍計は電気信号を直接計測するため、理論上は最も正確です。ただし、ランニング中の上腕アームバンド型との精度差は実用上ほとんどありません。
アームバンド型光学式心拍計を対象とした390時間以上の大規模なフィールド研究では、ランニングとサイクリング中の信頼性が99%以上と報告されています※3。
手首型の光学式心拍計が精度低下を起こしやすいのは、腕の動きが激しい場面です。テニスや腕を大きく振るエクササイズでは手首型は全機種で精度が落ちることが報告されています※4。一方でランニングは比較的規則的な動きのため、上腕アームバンド型は最も有利な条件で動作します。
- 上腕は走行中の動きが小さいため、手首型より光学センサーが安定して機能する
- 研究では上腕アームバンド型の平均誤差は約1〜2%で、手首型の約7%と明確な差がある
- ランニング中の上腕アームバンド型は胸ベルト型に近い精度で、実用上の差はほとんどない
COROS HR Monitor・Garmin胸ベルトとの比較
COOSPO HW706と、同じ上腕アームバンド型のCOROS HR Monitor、および胸ベルト型の代表格であるGarmin HRM-Dualを比較します。
| 項目 | COOSPO HW706 | COROS HR Monitor | Garmin HRM 200 |
|---|---|---|---|
| 装着位置 | 上腕(アームバンド) | 上腕(アームバンド) | 胸部(胸ベルト) |
| センサー方式 | 光学式PPG | 光学式PPG | 電気式 |
| Bluetooth | ○ | ○ | ○ 3台同時 |
| ANT+ | ○ | ○ | ○ |
| バッテリー | 約20時間 | 約38時間 | コイン電池約1年 |
| 防水 | IP67 | IP67 | 3 ATM |
| 価格(目安) | 3,000〜4,000円 | 10,890円 | 13,800円 |
精度の面では、3製品ともランニング中は実用上十分なレベルです。胸ベルト型(Garmin HRM-Dual)は電気信号による計測のため、瞬時の心拍変動には最も敏感に反応します。
ただし着用時の締め付けが苦手な方や、胸ベルト自体がずれやすいと感じる方には、アームバンド型のほうが継続して使いやすいでしょう。
COROS HR MonitorはCOROSウォッチとの連携が特に滑らかで、同ブランドのエコシステムを使っているランナーには最適です。
一方でHW706は他社デバイスとの接続は問題なく、コストパフォーマンスが飛び抜けています。COROS HR Monitorの修理中・紛失時の代替機としても、価格を考えると安心感があります。
こんな人におすすめ・こんな人には向かない
いかのようにまとめてみました。
- コスパ重視でアームバンド型心拍計を探している
- COROS・Garmin・WahooなどのデバイスにANT+/Bluetoothで接続したい
- COROS HR Monitorの代替機・予備機が欲しい
- 胸ベルト型の締め付けが苦手
- ランニングダイナミクス(接地時間・上下動等)も同時計測したい(胸ベルト型が必要)
- HRV(心拍変動)の精度まで重視する
- 付属バンド以外のオプションを用意せずに快適に使いたい
安く購入する方法
私自身はAmazonで購入しました。実質価格は3500円くらいです。Amazon、楽天では取り扱いを確認しましたが、Yahooでは見当たりませんでした。私が調べたタイミングが悪かった可能性があります。
Coospoからは、複数のアームバンド型心拍計が発売されています。最も安価なのがこのHW706で、精度は十分です。
まとめ
COOSPO HW706は、3,000〜4,000円台という価格でBluetooth+ANT+デュアル接続・IP67防水・約30時間バッテリーを備えたアームバンド型光学式心拍計です。COROS PACE 4と接続して使用した結果、精度・接続安定性ともに価格以上のパフォーマンスでした。
- COOSPO HW706はBluetooth+ANT+デュアル対応のアームバンド型心拍計で、価格は3,000〜4,000円台
- COROS PACE 4との接続・精度ともに問題なし。COROS HR Monitorの代替機として十分に機能する
- 付属バンドは使いにくいが、伸縮性のある他社バンドに替えると大きく改善する
- 上腕アームバンド型は研究でも手首型より精度が高く、ランニング中は胸ベルト型に近い精度を発揮する
- コスパ重視でアームバンド型心拍計を探している方、COROS HR Monitorの予備機として最適
参考文献
※1 Moghaddam M et al. Impact of Anatomical Placement on the Accuracy of Wearable Heart Rate Monitors During Rest and Various Exercise Intensities. Sensors (Basel). 2025. PMID: 41516615
※2 Schweizer T, Gilgen-Ammann R. Wrist-Worn and Arm-Worn Wearables for Monitoring Heart Rate During Sedentary and Light-to-Vigorous Physical Activities: Device Validation Study. JMIR Cardio. 2025. PMID: 40116771
※3 Hermand E et al. Validation of a Photoplethysmographic Heart Rate Monitor: Polar OH1. Int J Sports Med. 2019. PMID: 31189190
※4 Gillinov S et al. Variable Accuracy of Wearable Heart Rate Monitors during Aerobic Exercise. Med Sci Sports Exerc. 2017. PMID: 28709155







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