【アシックス ハイパースピード5 レビュー】高価格なシューズに負けない性能

- アシックスのハイパースピード5が気になっている
- 低価格だが、機能や走り心地はどうなんだろう
- ハイパースピード4から何が変わったの?
2025年7月にハイパースピード5が発売されました。ハイパースピードシリーズは部活生から大人のランナーまで、幅広い年代で人気があるコスパ最強シューズとして知られています。
そんなハイパースピードの最新モデルであるハイパースピード5の走行感やサイズ感が気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回、私自身がハイパースピード5を購入しました。前モデルであるハイパースピード4は購入していませんが、ハイパースピード2,3は歴代で購入してきました。
ここでは、ハイパースピード5のレビューを紹介します。履き心地やサイズ感、どんな使用用途におすすめかを紹介します。
本記事を読めば、ハイパースピード5を購入すべきかどうか判断することができます。
ハイパースピード4が型落ちモデルとして値段がかなり下がっています。私自身はハイパースピード4を購入していないため正確なことは言えませんが、ハイパースピード4からハイパースピード5はマイナーアップデートですので、型落ちのハイパースピード4でも十分だと言えそうです。
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | ハイパースピード 5 (Hyper speed 5) |
| メーカー | アシックス (ASICS) |
| 定価 | 11,000円 |
| 厚さ | 前部:24 mm, 後部:32 mm, ドロップ差:8 mm |
| 重さ | 27.5cm 212g(実測) |
ハイパースピード5を購入した理由

私がハイパースピードシリーズを初めて購入したのは、ハイパースピード2でした。ハイパースピード2に対する印象として、「こんなに安いのに、これだけ走れるシューズがあるのか」という驚きでした。
軽量で足がよく回り、ゆっくりなジョグから速めのジョグ、スピードトレーニングまでカバーできる、非常にコストパフォーマンスが高いシューズでした。ただ、アッパーの耐久性が低く、長くは使えないシューズでした。
ハイパースピード3も使いましたが、同様の感覚で、耐久性についても変わらず低めなままでしたので、走行距離が600kmくらいになったときに穴が開いてしまいました。
その後、ハイパースピード4は購入しませんでした。他に多くのシューズを持っていたので使う機会がなさそうだったことが理由です。ただ、ミッドソールとアウトソールの形状が変化していたので、気になってはいました。
2025年7月、ハイパースピード5が発売されました。ちょうどいくつかシューズの買い替え時期が来ていたので、コストパフォーマンスが高いハイパースピード5を購入してみることに決めました。
走行レビュー
ハイパースピード5を実際に使ったレビューを紹介します。今後、繰り返し使っていく中で情報をアップデートしていく予定です。
5:30~4:00/kmのゆっくりなジョグから速めのジョグ、3:00/kmを切る流しで使用しました。まだ購入してから3回程度しか使用していないため、3:50~3:10/kmのペース走やインターバルトレーニングでは使っていません。
ゆっくりなジョグで走り始めてみると、過去のハイパースピードを思い出すオーソドックスな接地感を感じることができました。ミッドソールとアウトソールは仕様が変わってきていると思いますが、私自身はそこまで変化を感じません。
同じ用途で使用されることが多いナイキのライバルフライ4と比べると、ハイパースピード5の方が接地感がソフトに感じます。長い距離を走るなら、ハイパースピード5の方が適しているなと感じました。
スピードを上げていくと、軽量で足がよく回ります。助力感はないものの足回りを邪魔しないためスムーズに推進していくことができます。
ポジティブ言えば、自分の脚の使い方でうまく推進していくトレーニングなると言えますし、悪く言えば、助力感がなくて自分の力で進んでいく必要がある、と言えます。
シューズの癖みたいなものはほとんど感じません。前に転がる感覚も控えめで、クッショニングも適度です。そのおかげで接地時の安定感は抜群で、初心者でも履きこなしやすい感覚だと思います。
続いて3:00/kmを切るペースで流しをしてみました。私にとってはウォーミングアップの一環で走ることがあるペースです。このペースでも全く違和感なく、むしろ速いレスポンスで走りやすさを感じました。
そこが厚すぎるシューズや、いわゆる「ジョギング用シューズ」のような重たいシューズだと、流しくらいのスピードを出すともたつき感を感じます。その点ハイパースピード5は軽量で、ジョギングの後の流しもスムーズにこなせます。
今後、3:50~3:10/kmの比較的きつめのペース帯でも使用してみてレビューを更新してきます。
軽量で安定感がありコスパがいい
ハイパースピード5を表す言葉として適切なものは「軽量性・安定感・コスパ」だと考えています。
後述しますがハイパースピード5の27.5cmは212gで非常に軽量です。ミッドソールの厚さと硬度も適切で接地時の安定感も高いです。
そのうえ値段が低価格で設定してあります。Amazonや楽天を使えば実質9000円以下で購入できることがほとんどで非常にコストパフォーマンスが高いシューズだと言えます。
ハイパースピード唯一の難点が耐久性でしたが、その点もハイパースピード5では改善されていそうです。外観を紹介します。
シュータンはメッシュで作られています。

紐を通す部分はかなりしっかり補強がしてあります。

シューズの全体的な作りも、実質1万円以下とは思えません。

サイズ感
ハイパースピード5は27.5cmを購入しました。私自身は、ランニングシューズのほとんどが27.5cmですが、ハイパースピード5も27.5cmでジャストフィットでした。
ただ、ハイパースピード3と比べると前足部は少し細目な作りになっている感じがします。
他のアシックスのシューズでは、ノヴァブラスト5やエボライドスピード3を持っています。ノヴァブラスト5はワイドモデルであるため純粋な比較はできませんが、シューズの長さ自体もハイパースピード5の方が若干短く感じます。
エボライドスピード3と比べると、足幅は同じくらいです。シューズの長さ自体はエボライドスピードの方が若干長く感じるので、総じて、ハイパースピード5は少し小さめな作りになっている気がします(本当に若干ですが)。
- 足長:27.0cm(実測)
- 足幅:11.5cm(実測)→最も広い箇所を測定
もし、自分の足幅が広いと感じている方は、迷わずワイドモデルを選択することをおすすめします。
グリップ性能
グリップ性能も今後アップデートしてきたいと考えています。最も滑りやすい、雨上がりの濡れた路面で使うことができておらず、グリップ力をしっかり評価できていません。
乾いたアスファルトでは、問題なくグリップします。エボライドスピード3などに使用されているアウトソールにはアシックスグリップが採用されていますが、アシックスグリップであれば濡れた路面でもかなりグリップします。
公式HPには掲載されていませんが、アシックスのカスタマーサポート様に問い合わせたところ、ハイパースピード5のアウトソールにはAHAR LOが使用されています。ノヴァブラスト5などと同じ素材で耐摩耗性に優れた素材です。

ノヴァブラスト5は濡れた路面でかなり滑るので、ハイパースピード5もグリップ性能は期待できないですね。。。
重さ(重量)は27.5cmで212g
27.5cmのハイパースピード5を実測したところ、212gでした。
私はハイパースピード4を持っていないので前作から重さがどれくらい変わったのかはわかりませんが、ネットの情報を参考にすると、ハイパースピード4から5はほとんど重さが変わっていないようです。
ハイパースピード3と比べると、10%程度重くなっています(ハイパースピード3は193gでした)。シューズ全体の素材や剛性も向上しているように感じるので、耐久性が向上したことと引き換えに重くなっていると感じます。

耐久性(寿命)は向上してるように感じる
耐久性については、ハイパースピード5の走行距離が伸びてきたら都度更新します。私が過去持っていたハイパースピード2やハイパースピード3と比べると、アッパー素材のしっかり感が増し、耐久性が向上しているように見えます。
新品の状態
ミッドソールの状態

アウトソールの状態

ハイパースピード5は使い倒すシューズ
私自身の結論として、ハイパースピード5はハイパースピードシリーズらしく低価格でありながら、高い走行性能と適度なクッショニング性能を兼ね備えており、気兼ねなく購入、使用することが出来るシューズです。
購入価格が低いため、学生やランニング初心者の方にも購入しやすく、とてもおすすめ出来る製品に仕上がっていると感じました。
同じアシックスの製品であるノヴァブラストシリーズは市民ランナーの間で非常に人気があるものの、実は結構癖があるシューズです。ランニングを初めて間もない方は、私としてはハイパースピードの方がおすすめです。
足を鍛える目的であれば、インターバルトレーニングなどのスピードトレーニングでも十分に使えるシューズです。ただ、速く走ることが目的ならば、メタスピードスカイなどの厚底カーボンシューズを使用するべきです。
ランニングを科学するでは、ハイパースピード以外にも多くのシューズレビューを行っています。以下の記事ではおすすめシューズを紹介していますので是非ご参照ください。
使用用途、私自身の使用例
私自身はハイパースピード5を以下の用途で使用予定です。
- ゆっくりなジョグ(Easy Jog)
- 速めのジョグ(モデレートジョグ)
- 坂ダッシュやレペティショントレーニング
ゆっくりなジョグでももちろん使えますが、クッショニングが強くはないため長く走っていると疲れが出てきます。どちらかというと少し速めのジョグ(マラソンペースよりは遅いが、ジョグよりは速いようなペース)が最もおすすめです。
もしくは、インターバルトレーニングよりもペースが速い、坂ダッシュやレペティショントレーニングでの使用がおすすめです。足をかなり早く回さないといけないため、軽量なハイパースピードが適しています。
安く購入する方法
ハイパースピード5の購入方法としては、Amazonや楽天等の通販サイト、公式HP等が挙げられます。
おすすめは、Amazonや楽天での購入です。発売直後の現段階でも、すでに定価よりも安価に購入することができます。
ただ、上でも述べましたが型落ちのハイパースピード4もねらい目です。値段がかなり下がっているので、お手頃に購入することができます。






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