私は社会人から本格的にランニングを始めた市民ランナーです。月500km程を走り競技志向でランニングに取り組んでいます。
2024年8月18日、名古屋地区競技会の1500mに参加してきました。本記事はそのレースレポートです。
レースの位置づけ
今回のレースは自分の実力を測るために出場します。
2024年は、2022年に出した自己ベストをまずは更新することを目標にしています。2023年に怪我をしてから、走力が戻り切っていません。
2024年に入ってから走ったレースは次の通りです。
- 2024年2月:犬山ハーフマラソン 1時間16分21秒
- 2024年3月:豊橋ハーフマラソン 1時間16分22秒
- 2024年4月:名古屋市記録会3000m 9分33秒
- 2024年5月:中京大土曜競技会5000m 17分06秒
私の自己ベストは次の通り。
- 1500m:4分25秒
- 3000m:9分23秒
- 5000m:16分01秒
- ハーフマラソン:1時間12分29秒
トレーニングはしっかり進めていますが、なかなか思ったように走力が戻ってきません。
5月の5000mでうまく走れなかったこともあり、しばらくレースに参加するのをやめました。じっくりトレーニングを行い、走力の基礎を高めることに集中しました。
6~7月である程度基礎構築を進めて8月からは移行期に入りました。そんな中1500mや5000mに出場することで、今私が持っているスピードと有酸素能力がどの程度なのかを把握しようと考えています。
9月1日には5000mにも出場する予定です。
トレーニングの進め方
基本的には閾値トレーニングを重要視しています。背景にはヤコブ選手が行っている閾値トレーニングモデルがあります。
LT強度以下のトレーニングボリュームを最大限に増やすことで、有酸素能力を長い期間かけて伸ばすことを狙っています。
2021年に初めてヤコブ選手のトレーニングを知ってから、閾値トレーニングモデルに興味を持ちました。見よう見まねで1日2回の閾値トレーニングを導入したりしましたが、疲労が抜けず怪我をしてしまったりなど、試行錯誤が続きました。
私の場合、1日2回の閾値トレーニングでは、まだ回復が間に合わないようでした。今は1日1回の閾値トレーニングを1週間で2回行い、残りは高強度トレーニング1回、閾値に近いモデレート強度まで上げるロングランで構成しています。
このトレーニングサイクルに行きついて以降は、足の調子が悪くなることもなく、順調にトレーニングを積み重ねることができています。
ただ、閾値トレーニングモデルは適切な方法で実施しないと効果を得ることはできません。今自分が行っているトレーニングが正しいかどうかは、レースで結果を出せるかどうかで確認するしかないと考えています。
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レースの目標
今回のレース目標は4分30秒切りです。およそ1年前に出場した1500mレースでは4分33秒程度でした。
自分自身、1500mという距離に対しては苦手意識があります。トレーニングでも1500mに向けたランニングトレーニングはほとんど行っておらず、ジョグやロングランの後に行う「流し」で取り入れている程度です。
しかし、有酸素能力の強化には力を入れてきました。昨年ケガから復帰してから約1年間、試行錯誤を繰り返しながら集中して閾値トレーニングに取り組んできました。
昨年からの成長具合を測るレースにしたいと考えています。
レースレポート
起床~レース開始直前まで
今日はいつも通り4:00に起床した。妻と娘は実家に帰っているので、昨晩はいつも通り21時就寝だった。
起床直後にInbody Dialで体重を測定。65.1kg、体脂肪率8.5%。昨年の1500m出走日は67.4kgの10.4%だったようで、しっかり体脂肪も落ちてきた。
朝ごはんはいつも通り。ごはん、目玉焼き2個、納豆1パック。体の調子は悪くなさそう。
ブログの執筆をしたり、平日ごはんの作り置きをしたりして朝の時間を過ごした。7時頃にようやくレースの準備をした。
- ナイキ エアロスイフト シングレット
- 2XU MCSランコンプショーツ
- ドラゴンフライ
- タビオ T&F
- エアフライ AF-301
よく見たら、昨年と全く同じ格好だった。
名古屋市の競技会は瑞穂のトラックで行われることが多いが、家からアクセスが良く、レース開始直前まで家にいることができる。会場にはジョグでも行ける距離だが、今日は暑いので自転車で行くことにした。
レース開始が10時10分であり招集開始が9時30分なので、招集を終えてからウォームアップをすることにした。カフェインはレース開始約1時間前に摂ることにした。今回は深く考えず、前にもらったZONE400ml(カフェイン150mg)を飲んだ。
自分の体重からすると少し足りないが、気持ちの問題もあるので、今日はこのくらいでいいと思った。
招集にちょうどいい時間になったので、家をでた。何事もなく会場に到着しスムーズに招集も終えた。
ウォーミングアップはおよそ15分くらいのジョグと流し数本を予定していた。暑いのでそこまで走らなくても体は動く。
ウォーミングアップを開始した直後は、頭がぐらぐらする感じがした。40分前くらいに摂ったエナジードリンクの影響で血糖値が急変動していることが原因かなと思った。
ウォーミングアップで走っているうちに徐々に体は正常に戻っていった。ジョグを終えるころには、ペースも4:30/kmくらいまで上がっていて、調子はそこそこいいと感じた。
スパイクに履き替える前に3本程度流しをしてみたら、リラックスした状態でもそこそこスピードは出た。
その後スパイクに履き替え2本ほど流しをすると、2:40/kmくらいで軽々走れた。スパイクは3カ月ぶりだったが特に履き心地に問題はなかった。
最終コールも終え、ウォーミングアップも終わり、1500mの第1組がスタート。自分は2組だったので1組が終わったらレースがスタートする。
レース開始~レース終了
スタートラインに整列した。エントリーリストを見る限り、自分よりは速いランナーの方が大半だったが、前半から先頭集団についていくことを考えていた。
そして、レースがスタートした。
自分が思ったよりも先頭集団のペースは遅いと感じた。かなり窮屈だったが、調子が良いから遅く感じるのだと勝手に考えた。
300m通過時に初めて電光掲示を見ると56秒くらいだった。頭の中で計算すると400m74~75秒ペースだった。楽だったのは、ただペースが遅いからだった。
そのことに気が付き始めたのか、集団のペースが400mを超えたあたりから上がっていった。自分もついていきたかったが、3:00/km程度が限界でそれ以上スピードを上げることはできなかった。
そこから自分はほとんど3:00/kmのイーブンペースだった。レース中どんなことを感じていたのかはあまり覚えていないが、「きつくなりそうだ」と思いながらもほぼイーブンのペースは維持できていた。
800m通過時点ですでに上半身にしびれを感じていた。トレーニングでは、1500m以上のレースペースで走ったのは長くても200mであり、解糖系のトレーニングはほとんど行っていなかったことが原因だと思った。
ただ、有酸素能力が高まっているからなのか、そこからペースダウンする感じはしなかった。
ラスト1周になってもペースアップは難しい。それ以上乳酸を抱え込めない感覚だった。1100m通過ですでに3分20秒くらいだったので、4分30秒すら切れないと思ってしまった。
ラスト1周、その場で出せる力で走って、72秒前後で終えた。結果は4分33.73。1年前の1500mでは4分33.36だったので、まさかの昨年よりも遅いタイムでゴールとなってしまった。
結果の振り返りと今後の方針
結果だけ見ると、「全く走力伸びてない!!泣」となってしまいました。
しかし実は、走り終えた後の感覚やその後の回復スピードは、昨年と日にならないくらい良い感じでした。
この1500mレースの後、いつものジムのトレッドミルで3min * 10のLTインターバルも問題なくこなすことができました。着実に有酸素能力は向上していると思っています。
1500mで記録を出そうと思うと、3:00/km程度のペースで上半身にしびれを感じるようでは、正直全然だめです。経験的には解糖系のトレーニングを適度に入れることでこの現象は多少改善できると思います。
ただ、それにしてもなかなか記録が出ないな、と感じてしまいます。
正直、記録が伸びていないことに悔しさを感じますが、ここはぐっとこらえて、今の方針でトレーニングを積み上げていきたいと考えています。
今取り組んでいる閾値トレーニングモデルは数年単位で結果が出てくる類のものです。
記録会であまりよくない記録が出ると、練習量を増やしてさらに調子が下がる・・・ということを繰り返してきました。
今年は11月のフルマラソンに向けてパフォーマンスを高めていくことが狙いであり、今の時期は本当に基礎の基礎を構築している段階です。今回の記録に一喜一憂しない、と自分に言い聞かせます。
再来週は5000mのレースが控えています。今回の1500mでは走行距離を落とさずに臨みました。高強度トレーニングを避けたので体に対する負荷は落ちていましたが、1500mの結果にはあまりいい影響はなかったと言えそうです。
次回の5000mは多少走行距離を落として、今回よりも疲労は抜いて望む予定です。テーパリングの鉄則は「量を落として強度は維持する」です。5000mは友人と共に出場するので、しっかり体調を整えて臨みたいと思います。
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